以前、「結局、数字感度が最強」という旨の記事を公開した。
その見解は今でも変わってはいないが、この記事で書いた通り、数字感度は使っていて不満な部分もある。
それが、感度の急激な上昇だ。そもそも反応曲線10とはそういうものだが、数字感度では、特にエイムする部分と振り向く部分を明確に分けてしまっている操作感がある。
そこで、今回は詳細感度でそのデメリットを払拭する方法を思いついた。早速やっていこう。
数字感度の進化系0・1・10
- 詳細感度でデッドゾーンを0、入力範囲の限界を1,デッドゾーンを10にする。
- 加速度やディレイは入れず、振り向きとエイム感度のみ。
- 感度は自由でいいが、数字感度5・4を再現した、じょにpop氏の以下のデータを参考に決める。
- 数字感度5・4→振り向き=縦380・240、ADS=縦150・横80。
- 上記と全く同じにして、数字感度5・4と比べると、視点移動がなだらかになった事が分かる。
デッドゾーン・入力範囲の限界・反応曲線の解説
反応曲線によるエイム感度の変化は、以下のような曲線で表される。
そして、反応曲線の値が0に近いほど、この曲線は直線に近づく。(0で完全な直線)
なので、まず反応曲線を10にすると、細かいエイム調整に使う、グラフの左端の部分がなだらかになり、スティックを大きく倒しても少ししか動かず、初心者向けになる。
(反応曲線が10より高いプロ選手がいないので、10より高い値は弱いと仮定し、ここでは考えない)
さらに、数字感度の場合だと、デッドゾーン0、入力範囲の限界4と続く。
これはつまり、感度の曲線が、スティックの倒し具合0から、限界マイナス4までの座標を使い、上がっていくということだ。
しかし、同じ値だけ上がるならば、使うX座標が長いほど、同じ反応曲線(傾き)でも、ゆるやかに上がっていくことができる。
つまり、スティック操作に対する感度の上がり方を、限界までゆるやかにしたいならば、デッドゾーン0のまま、入力範囲の限界を1(0はない)にすれば良い。
X座標を左右の限界まで使い、かつ反応曲線もプロ選手がいる範囲で限界まで高い(つまり傾きが最小)、10。
これが、Apex史上最も精密にエイムできる詳細設定である。
唯一の使用プロはSnip3down
ちなみに、この「0・1・10」を使っている選手は、僕の知っている限り、元TSMのSnip3downのみ。
彼は以前、キーマウとコントローラーどっちが強いか、というトピックで、「キーマウで一番強い選手と1on1になっても、10回に8回は俺が勝つ、だからコントローラーの方が強い」と言っていた。
実際、TSMで火力を担当していただけあり、現在でも彼の配信でのエイムは、Apexプロの中でも(Genburten・Verhulstを除けば)カンストレベルと言ってほぼ差し支えない仕上がりだ。
そのスナイプが採用している「0・1・10」、一度使ってみてはどうだろうか。
今回は以上だ。