
UR-RT2は、大空スバルさんが2023年の最初のゲーム実況から使っておられるオーディオインターフェイスで、その時からホロGTAまでの音声がすごくいいなと思っていたので、マイクは違えどもホロライブ唯一のダイナミック勢ということもあり、真似させていただいた。
ホロGTAの後はSM7B・AG08に替えられて、UR-RT2の時のマイクが何だったか,いまだにはっきりしていないが、その前にAG03を使われていた際のマイクがAUDIX OM3のため、この期間はその最上位モデル・OM11の可能性がわりとあると思っている。
(AUDIXはPDX720というマイクが本当の最上位だが、15万円するのでこの次のSM7bより高く、レベルアップで今より安いモデルにするのか?という点で外した。ちなみに自分で使ってるだけあって、SM7bに替えられた際には一聴してすぐに分かった。コメントは一切打たないので、音質変わったね・機材変えた?おじさんは俺ではない。念のため。)
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自分で使ってみた感想だが、UR-RT2はホロ内で勧められている・この機材なら会社で相談に乗れますよ、という機種らしいが、やっぱり音楽向けなのかな?とは正直思った。切り抜き動画が上がっていたが、その中で話している星街すいせいさんが使っているだけでなく、ホロwikiによると宝鐘マリンさん・姫森ルーナさん等も使われている。
一番のネックはたぶんBabyface Pro FSよりも大きなヘッドルームで、音割れさせてもOBSでいう黄色いゲージにすら届いてないんじゃないか?くらいのイメージだった。最大ゲインは60dbで、SM7bだとcloudlifterも合わせて余裕のある計算だが、マックスに達するのが早いので、ダイナミックレンジが小さいという事かな。
ただ、音質面はさすがにAGよりもだいぶ良く、UR-RT2と比べるとAGは少し”ギリギリ”と鳴るような音に聞こえる。(おそらくノイズによるもの。AGはDry Mixにし、お互い純粋なインターフェイスの音質で勝負した場合。) ただ、AGはInput Mixにすると(これは本来意図されているのかどうか分からないが)音の暖かみが増し、さらにゲインがかなり上がって配信でもほぼそのまま使える音量になる一方、UR-RTはobsでゲインを10くらい入れる都合上、自分的には結果的にAGの方が良い音になった。
これに関してはXLIIの記事にも書いたように、そもそもインターフェイスの音質が上がると同じマイクでも生々しさが増し、それが良いのかどうかは別の議論になる気がしていて、少なくとも自分の配信アーカイブに関しては、UR-RTになった事による音質の向上はメリットになっていないと思った。(じゃあなんでBabyfaceを買ったのか?こうやって文章に残さないと説明する機会がなく、「なんか微妙やったな…」と感覚だけの感想で終わるからだ。あと何よりbabyfaceでもヘッドルームの問題が起こるとは思っていなかった。よく考えてみたら当たり前だけど。)
文句ついでに書くと、UR-RT2は音を聴く能力が弱く、AGと全く同じスピーカーに繋いだ時に、正直AGの方が好きな音だと思った。これに関してはAGに耳が慣れていたのもあるかもしれないが、サウンドハウスのコメントにも「良い音質で録れるのに自分で聴く能力がない残念な子」と書かれており、なるほどなと思った。この聴く能力に関しては正直Babyfaceに関しても「あれ?思ったより音が良くなってない?」と思ったので、インターフェイスだけでなくスピーカーかヘッドホンも良いものにした方がいいんだろう。
最後に、ルパート・ニーブ・デザインのトランスボタンだが、Podcastageの意見とは違い、僕はこれを掛けて録った声は悪くないなと思った。特殊な回路を使ってデジタルではなくアナログでニーブの音を再現するという機能で、まあ原理的には全く違うが扱い的にはEQをかけるものようなもの、OKにしても良かった気がするが、なんとなく自分の声質に関して嘘をついているように思えてしまい、正直ちょっとかっこいい声になるなと思ったが使わなかった。これを使うと音量も少し上がるのでゲインの問題もマシになり、今思えば使っても良かったかも。ただ、専門家的には基本楽器の音に使う機能らしい。
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まあどのインターフェイスでも結局そうなるのだが(けっこう昔の記事になるがMOTU M2やSSL2-not mk2も試した)、AGで別に充分かな、という結論になった。
UR-RT2に関してはBabyfaceと違い、別に電源が要るのと(まあ電力が確保できて基本メリットだけど、コンセントを1つ使うから…)大きさがAGを含めても断トツでデカい・重いのもあり、なおさら使う選択肢はない。ただ、配信用の機材ではなく音楽用としてなら、1つ持っておくのは悪くない機材だ。
実際上記のホロメンも歌を録音するから使っているのかな?と思ったが、本格的なものは確実にスタジオで録音されているだろうので、やっぱり存在理由があまり分からない。(でもぺこーらが今でも家で歌を録る仕事があり、AGだと不便でAZKiさんに相談している所を見た。意外と家で録る機会はあるのかも)
とりあえず、最近海外サイトでもオススメのインターフェイスを改めて調べたが、今はBridgecastが主流っぽい。ただ、XLIIで書いたAGからBridgecastに替えた配信者さんのアーカイブを色々と比べてみたが、やはりAGの声の方が良いと思ったし、実際数字も全体的に微減?くらいな気がした。(配信の数字はけっこう正直)
てことはなんだかんだAG03/06で今でも全然大丈夫ということで、もちろんこだわるならAD/DAが1回少ないAG08になるが、私の見解ではAG08のアップデートを繰り返して蓄えたノウハウを、03サイズのコンパクト機、それもデジタルインターフェイスで出すとにらんでいるので、それまで待って構わない。
まあAGもけっこうでかいので、海外で人気のElgato WAVEとかも気になっているけど、やっぱり世界のYAMAHAは古い機材ですらD-Preで音がイイ!これで良いと思う。(配信用途ね、音楽ではない)
今回は以上。やっぱり良く見ている配信者・好きな活動者の使ってる機材は買いたくなるね。まあ最近またホロライブも見なくなってきたけど…。
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