今回の記事では、Apexプレイ時の「フレームレートを上げる」テクニックに焦点を合わせて、情報をまとめていきたいと思う。
フレームレートとは描画時の画像の枚数のことで、これが多くなると映像が滑らかになるので、敵の動きを見極めレティクルを合わせることが容易になる。
よって、同じ技量のプレイヤーが戦っていても、フレームレートが高くなる設定をしている方が、断然有利なのだ。(特に近距離)
せっかくエイムや立ち回りを練習しても、情報の差ひとつで負けてしまうことは避けたい。
ということで、今回紹介する設定ができているかどうか今一度チェックしてみてほしい。
起動オプション
まずは、起動オプション。
Apexのアップデートを実行するソフトウェア「Origin」もしくは「Steam」でApex Legendsを開き、ゲームプロパティから設定できる。
書き込む内容は以下の通り。
-novid (OPスキップ)
+fps_max 144 (フレームレート最大144、下記で説明)
-fullscreen (フルスクリーン固定)
-preload (前もってデータをダウンロード、軽くなる)
+m_rawinput 1 (マウスの入力をWindowsから直接ゲームへ)
-refresh 240 (リフレッシュレート。お使いのディスプレイの値を)
+mat_queue_mode 2 (なんか軽くなるらしい)
+gfx_nvnUseLowLatency 1 (この記事を参照)
-threads 8 (PCのCPUコアの数を入力)
-dxlevel 95 (directX9を使用して軽くなる?)
+exec autoexec (自動読み込み設定。とりあえずやっとく。)
-limitvsconst (シェーダー数調整、フレームレート向上)
+high (パフォーマンス優先。配信者はやめておこう。)
フレームレートの上限値を、能力の限界より少し落とした値にすることで、常にその値に近いfpsを出し、安定した視認性を保つ狙い。
また、他にも数項目、フレームレートの向上を見込めそうなものがあるので、一応設定しておく。
イメージスケーリング(重要)
グラフィックボードの設定アプリ「Geforce Experience」の設定画面に行き、左上の「試験的項目」のチェックボックスにピンを入れる。
そして、オーバーレイの下の「イメージスケーリング」の項目に行き、「解像度85%(1632×918)」を選択。
さらに「先鋭化」を3,40%まで上げることにより、画質を落とすデメリットを極力排除しながら、確かな量のフレームレートを向上させることができる。(先鋭化の数値は、使っているモニターの設定にもよる)
※さらに解像度を落とすと、よりフレームレートを高く保てるが、解像度77%(1477×831)が許容できるギリギリか。その場合、先鋭化の数字も大きくなる。
この際、多少遠距離が見づらくなってしまうので注意。ただ、先鋭化によってあまり気にならない程度にはなっている。
(イメージとしては、ドット絵の点の数を減らして読み込む情報量を減らす代わりに、画質自体をシャープにしてぼやけないようにしている。)
基本的に、PCのスペックが高いほどフレームレートも高くなる傾向にあるが、ワンランク上のグラボになったか、それより少し劣る程度には効果が得られるため、大変オススメ。
ゲームファイルに直接書き込み
※Apexのアップデートで使用不可能に。情報保存の意味で掲載。
PC内にあるApex設定ファイルを直接いじることで、ゲーム内設定よりさらに画質を落とし、フレームレートを上げることができる。
場所は「C:\Users\”あなたのユーザー名”\Saved Games\Respawn\Apex\local」のvideoconfig.txt。
元々書いてある内容を消して、下記の内容を直接コピペしよう。
“VideoConfig”
{
“setting.cl_gib_allow””0”
“setting.cl_particle_fallback_base” “3”
“setting.cl_particle_fallback_multiplier” “2”
“setting.cl_ragdoll_maxcount” “0”
“setting.cl_ragdoll_self_collision” “0”
“setting.mat_depthfeather_enable” “0”
“setting.mat_forceaniso” “1”
“setting.mat_mip_linear” “0”
“setting.stream_memory” “0”
“setting.mat_picmip” “2”
“setting.particle_cpu_level” “0”
“setting.r_createmodeldecals” “0”
“setting.r_decals””0”
“setting.r_lod_switch_scale” “0.30000”
“setting.shadow_enable” “0”
“setting.shadow_depth_dimen_min” “0”
“setting.shadow_depth_upres_factor_max” “0”
“setting.shadow_maxdynamic” “0”
“setting.ssao_enabled””0”
“setting.ssao_downsample” “3”
“setting.modeldecals_forceAllowed””1”
“setting.dvs_enable” “0”
“setting.dvs_gpuframetime_min””15000”
“setting.dvs_gpuframetime_max””16500”
“setting.defaultres” “1920”
“setting.defaultresheight””1080”
“setting.fullscreen” “1”
“setting.nowindowborder” “0”
“setting.volumetric_lighting” “0”
“setting.mat_vsync_mode” “0”
“setting.mat_backbuffer_count””1”
“setting.mat_antialias_mode” “0”
“setting.csm_enabled” “0”
“setting.csm_coverage””1”
“setting.csm_cascade_res” “512”
“setting.fadeDistScale” “1.000000”
“setting.dvs_supersample_enable” “0”
“setting.gamma” “1.000000”
“setting.configversion” “7”
“mat_disable_bloom””1”
“mat_specular” “0”
“mat_bumpmap””0”
“r_dynamic” “0”
}
※各項目の意味を知りたい方は、このサイトを参照
ポイントは、“setting.stream_memory” “0”と、“setting.r_lod_switch_scale” “0.30000”。
Apex内で普通に設定してもこの値は出ないが、このように設定することで、さらにfpsを稼げる。
※”setting.r_lod_switch_scale”の値が、ゲーム内最低の0.6までしか反映されなくなった。
ゲーム内ビデオ設定
ビデオ設定において、フレームレートのコスパが良い項目を2つ紹介する。
- 視野角→フレームレートを高く保てる最大の視野角が106。それ以上はガクっと落ちる。
- テクスチャフィルタリング→バイリニアとトライリニアのフレームレートはほぼ変わらないので、少しでも画質が良いトライリニアに。
参考記事は以下。
グラフィックボードの設定
ほとんどの人はデスクトップで右クリックをして、NVIDIAコントロールパネルへ。
設定の仕方はリンク先の記事に任せるが、特に「超低遅延モード」は各ゲームで速さが実証されている設定である。
設定可能なバージョンのグラボをご使用の方は、必ず“ウルトラ”にしておくようにしよう。
(低遅延モード自体はApex内で設定できるようになったため、それ以外の項目をしっかり設定しよう。)
各種アプリの”ハードウェアアクセラレーション”をオフに
この設定は、Apex起動中のPCのバックグラウンドアプリや通話アプリの負担を減らし、さらにapexに能力を割いてもらおうという作戦である。
Google Chrome、Discordのハードウェアアクセラレーションをオフにし、さらにWindowsアップデートの“Use other PC’s data”もオフにする。(この記事を参照)
目に見えるほどの変化はないが、確実にPCの負担が減る。
おわりに
というわけで、今回はApexで可能な限りフレームレートを上げる設定に関して紹介した。
これらのセッティングは、もちろん練習して強くなる以上の効果が見込めるわけではないが、少しでも勝率を上げたい人は設定していて損のない項目だ。
今後もネット上で色んな人が設定のブラッシュアップをしていくと思うので、また有用な情報が入ったら更新しようと思う。
今回は以上だ。
【後日追記】フレームレートを上げる以外にも、画質の設定で敵の視認性を上げることができる。下記記事が参考になれば嬉しい。