はいどーも!
今回は、俺的2019年ベスト1位の書籍、『Think Clearly 最新の学術研究から導いた、よりよい人生を送るための思考法』について紹介していきます。
キャッチフレーズはずばり、「自己啓発はこれ1冊でいい」。よろしくお願いします!
書籍紹介
さて、早速どのような本か説明していきたいわけですが、正直具体的な内容はそれほど覚えていません(笑)
覚えていることは、著者が珍しくスイスかどっかヨーロッパの人で、心理学とストア派哲学、成功した投資家の言葉をベースにこの本を書いたこと。
そして、僕にしては珍しく2回以上読み、かつこれからも折りに触れて読み返すことを決めている唯一の本であることくらいです。
ただそれだけでこの記事が終わってしまうのは面白くないので、僕が以前栞を入れていた(今気づいた!)特に良かった章について、細かく言及していこうと思います!
・・・てか今まさに久々に開いてざっと見てるだけでも、恐ろしく良い本だわ。マジで買った方が良いです、これは(笑)
第1の教え
『不要な心配ごとを避けよう』
この章はおそらく、ラストの引用文にシビれてブックマークしたに違いない(笑)
(「恒常的な不安感は慢性的なストレスにつながり、間違った決断をしやすくなるばかりか、病気になってしまうこともある。そして、寿命にまで影響を与える」という説明ののち)
マーク・トウェイン(アメリカの有名な作家、著書は『ハックルベリー・フィンの冒険』など)
「私はもう老人だ。これまでの人生ではいろいろな心配ごとを抱えていたが、そのほとんどは現実にはまったく起こらなかった」
第2の教え
『「精神的な砦」を持とう』
この章では、つらい状況を乗り切るための4つのアドバイスについて書かれているのですが、とりわけ4つめの「あなたの思考や、思考の道具(この本における人生のアドバイス)や、不運や損失や状況の悪化に対する精神的な対処法だけは、誰もあなたから取り上げられない」=『精神的な砦』という考え方がとても気に入りました。
その前に書いてあるアドバイスで、「あなたが所有しているものも、大事にしているものも、愛しているものも、すべては永遠でないと理解しておくこと」と釘を刺されていることで、
その後のまとめにおける「幸せはあなたの『精神的な砦』の内側にある。ポルシェのコレクションに精を出して物質的な充実を図るより、砦の内側を充実させよう」という一節が、とても意義深く感じられます。
僕たちは資本主義社会の中で、どうしても成功に目を向けてしまいがちですが、全ては考え方次第であり、自分がとても恵まれていることに感謝することや、決して失われることのない知識や経験の存在に気づき安心感を得ることも、大事なことなんじゃないかと思います。
第3の教え
『注意の向け方を変えよう』
この章は前章とうってかわって純粋にハウトゥー成功です(笑)
ビル・ゲイツが大富豪が集まる食事会において、人々にこう問いかけます。「あなたたちが今の成功を手にできた一番の要因は何ですか?」
そこでウォーレン・バフェットが「『フォーカス』だね」と即答。ゲイツもその答えに同意する。これは、人生において、どこに注意を向けるかが極めて重要だという示唆でした。
そこから、時間とお金は既に大切な資産だと認知されているが、実は注意が現代における最も重要な資源だと指摘され、「注意の向け方を間違えない5つのポイント」が紹介されます。
ここで特に面白かったのが、無遠慮に飛び込んでくる情報は精神的な暴力だ、というメタファー。それに対抗するには、文字や計算を身につけたように意識的に、注意の向け方をトレーニングしなければならないという話でした。
確かに、インターネット上だけでなく街を歩いていても、テレビを見ていても、望む望まぬに関わらず様々な情報に晒される現代人。それらが我々の注意を逸らすことで利益を得ようとしているのなら、身を守る術を身につけなければなりません。
初めは”選択と集中”の話かな?と思ったのですが、他ではお目にかかれない知見に溢れた章でした。
第4の教え
『内なる成功を目指そう』
この本のラストにして一番好きな章です。
まずここでは、物質的な成功の定義は時代によって変わり、またそれを手に入れられるかどうかは100%偶然によって決まると説きます(それを裏付ける論説がそれ以前の章にありました)。
それを前提にして、真の成功とは、内なる成功、つまり心の充実や平静さを手に入れることだと述べ、その理由として、物質的な成功を目指している人も、結局心の満足を求めてそうしていると主張します。
そして、そのために出来ることとして、自分が影響を及ぼせることだけに意識を集中させ、そうでないものは意識から切り離しておこうと提案されるのです。
僕自身はずっと、それこそ実況やその他のやりたいことで結果が出ない限りは、幸せではないというような見方をしていた時もあったのですが、この本を読んだり、時間により思考が深化し考え方の変化が起きたことで、この内なる成功を目指すような生き方に変わりつつあると思っています。
もちろん今でも物質的というか、やりたいことで結果を出すことも目指していますが、うまくいったから楽しい、満足だ、ではなく、楽しいから、ハマってるからエキサイティングだし、うまくいくという順序で考える事は、常に意識しています。
おわりに
というわけで、今回は『Think Clearly』から興味深い箇所を抜粋して記事を書いてみました。
よく言われていることですが、読書をすることで、人は「巨人の肩に乗る」ことが出来るようになります(過去の優れた書き手の助けを借りることで、本来の自分の視野よりずっと遠くの物事まで見通せるようになるという比喩)。
特に、本書のような傑作に出会えた時は文字通り見えている世界が変わっていく実感があり、それも読書の醍醐味の1つだと思います。
ということで、あまり読書をしないという方も、ぜひ本を読む生活をしましょう!(笑)
読んでくれてありがとうございました!