【FPS】コントローラー初心者にフリークをおすすめする理由【Apex Legends】

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今回の記事では、これからコントローラーでFPSをプレイする人に、なぜフリークを使った方が良いのか、解説する。

今、フリークなしでプレイしていて思うように上達できず、フリークの使用を検討している人にとっても、有益な記事になるはずだ。

また、この記事は、FPSとPC・家庭用ゲーム機の歴史を僕なりの言葉で再構成したものでもある。読み物としても楽しんでもらえれば嬉しい。

急ぎの人は、最終章のまとめだけ読んでも構わない。それではやっていこう。

Contents

コントローラーとFPSの歴史

なぜコントローラーにフリークを付けた方が良いのかを説明するために、遠回りに見えるかもしれないが、まずはコントローラーでFPSがプレイできるようになった背景を確認しよう。

スティックの開発まで

元々、コントローラーというのは、黎明期の家庭用ゲーム機において、操作を行うデバイスとして開発されたものだ。

入力機構は全てボタン式で、「0か1か」という信号を送るために、作られたデバイスである。

例えば、ファミコンやスーパーファミコンのコントローラーを思い出してもらえば分かるが、(十字キーを含む)ボタンのみで構成されている。

これはつまり、0~1の間をグラデーションのように変化させる入力は、当時なかったことを意味する。

しかし技術が発展し、3Dの空間でアクションをするゲームや、斜め入力を含む360°方向への入力が必要なゲームが、開発できるようになった。

すると、プレイヤーの意図する操作を実現するためには、そのような中間の信号を送信できる入力機構の必要性が生まれる。

それがスティックだ。(任天堂64では3Dスティック、プレステではアナログスティックと呼ばれた)

FPSの勃興とCS産業への挑戦

ここまでは、コンシューマーゲーム機の話。一方で、PCゲームの業界では、一足先にFPS(First Person Shooter)が流行った。

一人称視点で銃の照準を操作し、相手に合わせて撃つ。このようなリアルにゲーム内にいるような没入感を提供できるゲーム性は、マウスという、直感的に扱えるデバイスとの相性が良く、ユーザーに受け入れられた。

ただ、PCゲームの市場は潜在的な収益が低い。なぜなら、PCを持っている人口はまだまだ少なく、年齢層も高めの傾向にあったからだ。年齢層が低い方が、ゲームにかける時間が長い傾向にある。

(このあたりは日本と海外でちょっと違うが、FPSの起源は海外で、翻訳文化により日本にも入ってきたと理解している。)

そこで、もっとプレイ人口が多い、つまり市場が大きく、稼げる可能性の高いコンシューマーゲーム機市場でも、FPSをプレイできるようにしようという動きが出てきた。

もっとたくさんの人に遊んでもらえるということは、それだけゲームソフトが売れるということだからだ。

このような経緯で、FPSゲームは家庭用ゲーム機、つまりコントローラーで操作するハードでも、開発されるようになった。(64のゴールデンアイくらいから。)

と言っても、当然コンシューマー機では、キーボードとマウスは使えない。そこで、本家PC・FPSの照準の移動感を再現するために、ボタンではなくスティックでの操作が一般的となった。

しかし、デバイスの特性ゆえ、スピード感のある試合でマウスのようなスピード・正確性を出すのは難しい。
ソロゲームならばまだしも、友達と対戦するタイプのFPSが増えてくると、この操作性の悪さが気になってくる。

実際、PCでFPSを楽しんでいる層がコンシューマー機で遊んでいる層を揶揄した言葉として、「パパパパッドでFPS?wwww」がネットスラングのような扱いになった。

eSports黎明期

そこで考案されたのが、エイムアシストだ。

スティックでも敵に照準が合わせやすいように、レティクルが敵に近くなると自動で感度が低くなったり、若干だが敵を追尾する機能をつけた。

エイムアシストと、「COD」や「バトルフィールド」などの有名タイトルの面白さがマッチした頃から、CS・FPSは俄然人気を博すようになった。

後に出てきた「レインボーシックスシージ」、「オーバーウォッチ」などでは大会も開催されるようになり、今に繋がるeSportsの先駆けともなった。

その一方でPC・FPSも、人口が多くなく、黎明期から存在するソフトのコピー不正MOD・チーターの存在があったものの、同じように発展を続けた。

ただ、PC・FPS業界は、「ゲームの質を消費者でも手の届く基準、つまりCSのフレームレートやグラフィックまで落とす」コンシューマーゲーム業界とは異なり、「消費者がゲームの質に合わせてCPU・グラボを用意する」。

このような殿様商売的構造もあり、人口は割合的にはやはり少なかった。(今伝説になっているShakaさんのAVA時代とか、DTNストリーマー達のOW時代とか、時期的に忙しかったものの、僕は当時全く知らなかった。)

エイムアシスト問題

そして、PCゲームも人口を増やす施策に乗り出す。それが、PCでのコントローラー使用可、である。

もちろん、エイムアシストあり。こうして、アシストなしのマウス&キーと、アシストありのコントローラー、2つの入力機構が生まれてしまった。

Apexでも、エイムアシストの強さが知られる前は、どちらかというと、「コントローラーで上位ランクってすごいな」という認識だったはずだが、時が経ち、エイムアシストの強さが広まった。

どちらのデバイスでも極めれば強いと言えど、プロ界隈でも「パッドと近距離で1vs1はするな」という風潮ができたのは、昔からFPSをやってきた人ほど、驚きだったに違いない。

いわゆるエイムアシスト問題、と言うやつだが、2つの全く異なる入力形態を完全に公平にすることは不可能なので、今でも企業側は調整に苦心している。いや、もしかしたら放棄したのかもしれない。

公平を期すために、同じ種類のデバイスを使っている人同士を戦わせるのが理想だろうが、プレイ人口が十分にいたとしても、そちらの方が過疎の時間帯はどうしても長くなる。

現状は「各々にメリット・デメリットがあり、自分が使いたい方を使おう」という方針になっている。

また、そうこうしている内にクロスプレイ(PC版とCS版が一緒にプレイできる)まで実装され、それらのゲームバランスの調整も、満足にできているとは言われていない。

もちろん、違うデバイスを使っていても一緒にゲームができるというメリットもあり、僕もPS4のフレンドがいるので良い面もあると思っているのだが。

初心者にフリークを薦める理由

フリークがなぜ操作を簡単にするか

さて、歴史についての話が長くなったが、エイムアシストが導入されて、特に近距離では「当たりだしたらめちゃくちゃ当たる」という現象が生まれた。

その点で、コントローラーにも優位性ができてきたと言えよう。

ただ、それでもFPS全体での動きの自由度を考えると、キーマウの0-1のキャラ移動に比べるとどうしても劣る。

それに、やはりコントローラーは元々FPSのために開発されたものではないので、初心者が使っても中々上手くプレイできず、挫折するユーザーも少なくなかった。

そのような背景にビジネスの匂いをかぎとった企業が、スティックで、より正確なエイムができるよう考案・開発したのがフリークだ。

フリークは簡単に言うと、スティックの高さを増すことで、その半球運動の半径を伸ばすことができる。すると、今までより大きな指の動きで細かい調整ができるので、あまり手先が器用でなくても、エイムがやりやすくなる。

(キーマウにもパッドにも、ゲーム内感度の設定があることを考えれば、フリークはマウスでいうマウスパッドのような、補助デバイスに属するものと言える。)

また、フリークの先端はコンシューマーのコントローラーよりもFPSに特化した形状になっており、様々な種類があるが、基本的には指との接地面積を増やすことで、操作をしやすくするといった狙いがある。

フリークはプロも好んで使用する

パッドでFPSゲームを操作することに慣れていない人が、どうして上手い人に比べて照準が合わないのかというと、親指の倒し具合とゲームでの動きが脳内でリンクしていないからだ。

そして、伸長していないスティックの場合、それはたいがいの人にとって細かすぎる対応関係だ。(感度にもよるが、感度を下げすぎると様々な状況で俊敏に対応できる振り向き速度を維持できない。)

そこで、まずはフリークにより、合わせたいゲーム内座標と対応する指の物理的範囲を増やし、もっと大ざっぱな操作でもエイムができるようにする。

フリークは、プロ上位の選手ですら使っている製品なので、慣れたからといって取る必要はない。

というか、このようなスポーツのフォームはマッスルメモリー、つまり身体で覚えるものなので、フリークを取ったり替えたりすると、またエイム感覚を指に覚えさせ直す必要が出てくる。

どうせ身体で覚えて、一流プレイヤーと同等になれる可能性があるのなら、手先が器用でないと扱えない基準ではなく、少しでも楽ができる工夫をしよう。

よって、コントローラー初心者は、フリークを使うことをオススメする。

まとめ

歴史的に見ると、コントローラーでFPSができるのは、よりたくさんの人にプレイしてほしい、企業の都合によるもの。

本来は、直感的に操作できるマウスと違い、パッドでFPSは難しい

その難しさを少しでも緩和するために、マウスとの最大の違い、スティックを今より使いやすいものにできないか、という意図でフリークが作られた。

フリークを使うとスティックが伸びるので、手先が器用でなくてもエイムが楽にできるし、超上級者も使っている

なので、コントローラー初心者はフリークを使うのがオススメ!!

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