このブログでは、これまで色々とApex Legendsのコントローラーについて書いてきたわけだが、PS5コン(DualSense)についてはまだ言及していなかった。
しかし、最後にApexの記事を書いてから相当経つが、実は今、僕はPS5コンをメインに使っている。
今回は、海外プロにも使用者の多いPS5コンで様々な感度を試した結果、「これは強い」という感度をランキング形式で3つ紹介しようと思う。
その前に少しだけ、PS5コン自体のメリットにも触れさせてもらうが、すぐ感度を知りたい人は目次から飛ばしてほしい。
PS5コンのメリット
PS4コン・Xboxコンと使ってきた感覚からPS5コンのメリットを書くと、まず第一にデッドゾーン関連の設定に強いことだ。
これはすなわち、反応曲線0・デッドゾーン0などの敏感な設定をしても、勝手に入力されてしまう度合いが比較的小さいと言える。
PS4コンは個体差が大きく、デッドゾーンだけでなくスティック自体の固さもまちまちなため、仮に買い替えたとして同じパフォーマンスが発揮できるか怪しいが、僕の所有するPS5コン2台はほぼ操作感が変わらない。(まだ新しいからかもしれないが)
また、Xboxコンは過去にも触れたとおり、PSコンよりそもそものデッドゾーンが狭いきらいがあり、Genburten感度などピーキーな設定との相性が悪く、実際Verhulstも失敗していた。
(GUARD・RamBeau、ESA・Phonyなど、Xbox純コンのプロは皆クラシック感度)
よって、プロがやっている「デッドゾーン0」を含む設定をした時の再現性・使いやすさが上記デバイスより優れており、その点でPS5コンはオススメできる。
そして、これはメリットでもデメリットでもあるが、PS5コンはPS4コンを少し分厚くしたようなサイズ感である。
よって、フリークを付ける場合、PS4コンで長いのを付けた状態がPS5コンで短いのを、PS4コンで短いのを付けた状態がPS5コンでフリークなしに、それぞれ近い握り心地がある。
つまり、元々手が大きくPS4コンでは窮屈だと言う人には良いデバイスであるのと同時に、PS4コンであれば実現した長いフリークをつけての精密な射撃は、大きさの都合上できる人とできない人に分かれてしまうことになる。
実際、僕の手は女性と変わらない水準にあるせいで、PS5コンで長いフリークは無理だと判断した。
ということで、手のサイズと相談してPS4コン時代の使用フリーク・握り方等を変えなければならない場合があり、使いやすさも含め個人次第になってしまう面は否めない。
個人的には、Xboxの平べったい大きさはなぜか受け付けず、特に左手がどうしてもしっくりこないので、大きいにも関わらず手が小さめでも使えない事はないPS5コンは、都合の良い存在である。
ということで、PS5コンのメリットは、デッドゾーンとサイズ感だった。
それでは、早速PS5コンおすすめ感度3選をご紹介していこう。
第3位 Lykq(らいか)感度
このランキング唯一の詳細感度。中身は以下だ。
デ5%,入1%,半曲3
左右320,240 加速なし
ADS150,100,加速30,25 ディレイ20
スコープ倍率 0.9 1.1 1.3 1.4 1.5 1.6 1.6
そして僕は、自分でやりやすいようにアレンジした結果、デッドゾーンを0%、スコープ倍率1スコ(アイアンサイトも)を1.0に変更している。
(感度紹介動画・クリップはこちら↓)
この感度の特徴は、ADS射撃がすこぶる強いことだ。今回紹介する残り2つと比べ、安定性が高くミスをしづらい。
しかし、腰撃ちに関しては他の数字感度と比べ弾が外れやすい。が、これは数字感度が強すぎるのでこの感度が悪いというわけではない。
ご存知の通り、数字感度は強いが反応曲線は0か10しか選べず、それによって射撃の体感覚は両者とも極端な慣れを要求される。(クラシックはすごく鈍いしリニアは逆に敏感)
それに対し反応曲線を3に設定しているこの感度は、リニアに慣れてからもう少し安定感が欲しいと思った際にうってつけで、腰撃ちを下げてADSを命中させる方針になるため、どちらかというと中距離重視になるとも言える。
リニア感度が難しい人は、よかったら試してみてほしい。
第2位 数字感度4・4クラシック(デッドゾーンなし)
この感度が2位の理由は、メリットとデメリットのはっきりとしたトレードオフがあり、刺さると強い点だ。
メリット:4-3クラシックよりもADSを1上げることで、基本的にどれだけ近かろうが、ADSでゴリ押しすることができる。
特に近距離で少しズレた際の修正力が顕著で、グイっと無理やり銃口を敵の方に向けなおし、引き続き当てまくる能力が高い。
もちろん数字感度クラシックの4を振り向きにも採用しており、腰撃ちもほぼベストの破壊力を誇る。
しかし、デメリットもある。
数字感度ADS4は、3と違い速いので、やはり完全にコントロールするのは相当難しい。
上記のように近距離ADSで敵を破壊したかと思ったら、中距離で不思議なくらい外す時もある。
コントローラーにもよるが、まったくフリークを使わないのは推奨しづらく、少なくとも短いものを採用することで、安定性を高めるのが無難だ。
ただ、スティックは長くするほど近距離でエイムがしにくいので注意しよう。
(一応今回紹介する3つの感度、僕自身は全てフリークなしで使っていた)
総括すると、フリークと掛け合わせることで安定した火力を出せる、おすすめ感度だ。
これまで海外プロのキル集を色々見てきたが、最大パフォーマンスが全設定中最強なため、夢がある感度であることもたしか。
操作スキルに自信がある人はぜひ試してみよう。
(4-4クラシックの頂点はStayNaughtyのクリップで見れる↓)
第1位 数字感度4-3リニア(デッドゾーン:コントローラーによる)
第1位は、ご存知ImperialHalに「パッドはこれ以外ボット(やられ役のCPU)」と言わしめた、4-3リニア。
デッドゾーンに関しては、「PS5コンのメリット」の項の内容を踏まえ、PS5コンは「なし」、また、XboxコンはVerhulstの例があるので「小」、そしてPS4コンだが、これは非推奨とする。
つまり、PS4コンでは4-3リニアは使うな。個体にもよるが、僕の比較的スティックが固く色々な感度を試してきた青いPS4コンでも、ドリフトが無理なレベルだった(ずっと左を向き続ける)。よって基本なし。
ただ、特にPS5コンでDZなし・フリークなしの強さがずば抜けており、ほぼ弱点が見当たらないので、これをイチオシとする。(フリークは短いやつならOKだが、僕の小さい手ではなしの方が強かった)
さて、4-3リニアのメリットだが、これは中距離までの圧倒的な火力である。
一番長いレンジでフラトラの3倍までかなり当てることが可能だが、操作スキルも加味すると、少なくともフラトラの2倍までのレンジにおいて、無二の強さを誇ると言っていい。
例を出すとするならば、当然リニア自体を流行らせたImperialHalも参考になるが、この感度への習熟度自体が図抜けているのが、FURIA Pandxrz。
彼は詳細感度・半曲1→4-4リニア→4-3リニアという変遷を辿った世界でも有数のパッドプロで、とにかく当てて当てて当てまくるヤバい選手だ。
彼は写真を見る限り相当身長が低く、かつフリークも使っていないようなので、小さい手・体格でもパッドなら一流になれる可能性を示したということになる。この意味合いは大きい。
上記のレンジの話はもちろんADS時の話だが、4-3リニアが秀でている点はこれだけではない。
実は腰撃ちも、クラシック4よりリニア4の方が強い、というのが、私の見解である。
もちろんある程度操作に習熟した前提の話だが、リニア4はスピード自体がけっこう出るため、腰撃ちでエイムアシストの適用が行われた際のひっつく感じが、クラシックよりも大きい気がするのだ。
また、振り向き自体もリニアの方が速いため咄嗟の視点移動に強く、慣れれば操作感の重いクラシックの4より、性能が上だと断言できる。
ただ、ADS時も含めPAD初心者がいきなり扱える感度とは言い難いため、自信がない人は短めのフリークを使おう。僕自身、もう少し手が大きければ短いフリークで安定性を増すと思う。
最後にデメリットだが、どうしてもリニア(反応曲線0)のため、安定しているとは言いづらく、たまに「こんなに当たらん!?」と思いながら4んでいくことがある点だ。(特にSMGを持ったものの思ったより距離があってADS射撃した時)
また、おそらく実際に採用するか迷っている人が思っていることとして、「ADSは4-4クラシックとどっちがいいん?」と思っているだろうが、以下に返答する。
これは、体感で80%くらいの場合4-3リニアの方が良いが、Genburten感度と同じく、たまにリニア3の最高速でも追いつかない時があり、その際にクラシックの4だとADSのまま追いつくことができるという違いがある。
つまり理論値の話になり、基本的に難しいADSクラシック4を極められるならこちらの方が良いとはいえ、たいていのインファイトではやはりリニアの「そんなにスティックを動かさなくても勝手に敵が4んでいく」性能が強い。
かつ、Pandxrzなどが得意とする「一瞬腰撃ちに戻して合わせなおし再度ADS」ができるなら無理にクラシック4を使う必要もなく、結果パッドの役割である近距離を幅広く強化したいならやはり4-3リニアが安定。
ただ、クラシックの4もメリットがあり、それが中距離の火力だ。例えば海外プロのChaoticMuchやEffectは、信じられないくらいARを当てるのだが、あれはリニアだと流石に難しく、似たようなことをするためにADSを2に下げてもいいが、そうすると近距離が明確に落ちる。(追いつかないシーンが多すぎる)
ということで、概して「ロマンのクラシックADS4」に対し、「PS4コンを使わずにちゃんと慣れれば物理的にはエイムがHalの4-3リニア」という所だろうか。
あと、パッド勢の最も基本的、かつ今でもプロに広く使用されている感度「4-3クラシック」についてだが、自分的にはPS5コンで使う意味が感じられない。というのも、前述のサイズ感から感度が遅く感じられるため、PS5コンだと遅すぎると判断した。
だが、そもそもフリークなしで握ってみてPS5コンの方が良いなら、PS5コンで4-3クラシックも十分候補になるだろう。
(弟がそのタイプで手の大きさが標準から少し大きめ。なので今回のランキング、手が標準の大きさ向けには、2位は4-3クラシックかもしれない。ただそれでも1位は4-3リニアで変わらない。慣れておく価値は間違いなくある、今一番流行りの感度だ。)
おわりに
色々と、これまで一切書いてこなかったPS5コンでの感度事情について、約半年間の研究結果を書いてきたつもりだが、今一度言っておこう。
PS5コン、いいよ。
一番挙動が素直で、プロの感度を入れた時の再現性が高い。
PS4コンに戻るとおもちゃ感があるのに対し、PS5コンはより機械感が増すので気分もアガる。
また、Verhulstが使っている、Xboxコンで4-3リニア小ならアリと書いたが、久々に彼のプレイ動画を見ると、やっぱりXboxの画面だなと思う。
XboxコンとPSコン、両方使いやすいと思える慣れの感覚ってめったにないだろうし、個人的にはプレイ歴が少なく手のサイズ要求がもっともシビアなので、日本人には向いてないと思う。
ちなみにHalもXboxコンだが、スティックを固くするカスタムを入れているのがPS5コンに近い操作感になっているのか、PS5コンでは彼と同じデッドゾーン0がベストだった。
小にすると近距離でレレレに対して撃つ際、自分の反応時間とプラスしてデッドゾーンでもラグが発生し、当てづらいと感じる。
しかしその反面、ゆらゆらして初心者にはハードルが高そうな4-3リニアを、なんとか扱える水準に下げる点では、こちらもありだ。
このあたりの見解も参考になればと思う。(Hal・Verhulst共にBattle Beaver産のXboxコンなので、純コンとの違いは厳密には分からない)
最後に。
シーズン16、おもろいな!
以上だ。