今日は、僕の人生を変えた一冊を紹介する。
海外で、出版以降売れ続けている伝説的な本で、僕自身も原書で読んだ。
本書は、小さな習慣を続けることが、いかに人生を変えるかについて書かれており、具体的な習慣の確立の仕方も指南している、習慣のバイブルだ。
この記事では、「Atomic Habits」で勉強になった箇所を訳しながら引用しつつ、僕なりの解釈・解説を交えながら「折れない習慣」のマインドセット・内容・作り方をシェアしていく。
(ダブルクオーテーションマーク=””の見出しが訳したもので、地の文が僕。)
日本語版のリンクも一応貼っておくが、訳書は読んでないし、調べるまで知らなかったのでそんなに売れてはいないようだ。
というのも、タイトルがあまり良くない。
原書に出てこない「複利」という言葉を使用したことで、「Atomic Habits」の良さが伝わらず、うさん臭さが出てしまっている。
しかも、HABITSが複数形にもかかわらず、「1つの習慣」て。
それでも、内容は原書と変わらないだろうので、さすがに英語で読むのはキツイという方は、チェックしてみてほしい。
では始めよう。
本記事のまとめ
- 習慣=その人そのもの
- 何を習慣とするかが最も重要
- 習慣は連鎖させることで、無限に続けられる。
次章から、詳しい解説に入る。
マインドセット
“あなたが毎日何をするかが、あなた自身になっていく”
原書では「identity」という単語を使っている。習慣は続けられてしまうと、逆にやめるのが難しい。
やってきたことのスキルや経験が蓄積され、あなた自身の大切な一部となる。習慣とはその人そのものなのだ。
“達成したい目標ではなく、あなた自身がどのような人間になりたいかで習慣を決める”
「一年で100冊読む」という目標を立てるのではなく、「読書家になりたい」→「毎日、本を読もう」
「チャンネル登録者1000人を目指す」ではなく、「動画で人を楽しませられる(or得させられる)人間になりたい」→「毎日ネタを考え動画を作ろう」
そして、3章で紹介する具体的なステップに基づき、習慣を決めていく。
“人間は、即報酬が得られるものを繰り返し、苦しいもの・つまらないものを避ける。”
消費してすぐに楽しいものはやりがちだ(動画をダラダラ観るなど)。そして、一見少しやるだけでは変化が訪れない単調な努力を避けてしまう。
しかし、大きなご褒美というのは、概して苦しくつまらないことを継続した先にある。(スポーツや音楽のトッププロで、練習を楽しいと感じている人はいないというデータも)
だから、自動的に習慣を続けるシステムを構築することで、やるべき事の心理的ハードルを下げ、やるのを当たり前にする。
その結果、1か月後・1年後にはなりたい人間にかなり近づいているし、3年後・5年後のあなたはなりたい人間になっている。
10年後には、その分野でもトップレベルの専門家になれる。
何を習慣にするか
“遺伝子はあなたの運命を決めるのではない。あなたがチャンスを得られるかもしれない分野を決めるのだ”
遺伝子は、先祖の努力のセーブデータだと考える。セーブデータを引き継いでさらに努力を重ねれば、全くバックグラウンドのない分野よりも、少ない努力で結果が出せる。
しかし、かといって遺伝子は、我々の人生を決定づけはしない。セーブデータがあろうとなかろうと、この情報化社会で結果を出すには、並外れた努力が不可欠だからだ。
そして、その努力を努力にしない、唯一の方法が習慣だ。
“正しい習慣を選べば人生は円滑になるが、間違ったものを選ぶともがき苦しむことになる”
人間、向き不向きは確実に存在する。しかし、特に若い時期は、得意かどうかや性格などの適性より、好きかどうかを基準にしたり、自分が憧れる業種を選びがちだ。
では、何が正しい習慣なのか。これはもちろん人によって違う。ただ、1つ言えることは、答えは時間だけが知っている。
まずは、アンテナに引っかかったもの全てに、素直にトライしてみよう。正しい習慣は、時を経て価値観が変わり、環境が変わっても、残り続ける。
習慣をやめずに量産する方法
ステップ1. 1つ目の習慣を作る
場所・時間・やる事を決める
コツは、誰でも生活の中で毎日している動作を起点にすることだ。(起床・就寝・食事・入浴など)
例:朝起きたら、デスクで洋書を読む
ステップ2. 2つ目以降の習慣を作る
N個目の習慣が終わったら、N+1個目の習慣をやる
例:洋書を読んだら、海外ドラマを字幕なしで観る。海外ドラマを観たら、日本語の本を読む。日本語の本を読んだら、ブログの作業をする…etc。
時間が許す限り無限に繋げていくことができる。
(これらは実際の僕のルーティンだが、各々の時間は単に「気のすむまで」としている。あまり厳密に決めると、堅苦しくなって続かない。海外ドラマはいつも1話だが。)
ステップ3.続けるための予防線
二日連続でサボらない
誰にでもサボってしまう時はある。家族関係など、外せない用事ができることもある。そんな時のために、「Atomic Habits」が推奨するルールだ。
僕は、上記のルーティン(洋書からブログまで)は確実に毎日こなすが、筋トレや散歩はサボりがちなので、このルールにはお世話になっている。
習慣に関する格言
おわりに、僕の「Atomic Habits」の読書メモに書いてある、最後の一行を残しておく。非常に含蓄ある一言で、部屋の壁に貼っておきたい。