
はいどーも、ゲーム実況者のあにーです!
今回は、以前『insight』の書評記事で言及した、あにーの相方かつ弟のオットーに似ている(?)コンビ、『オードリー』について書いていこうと思います。
オードリーといえば、2008年のM-1グランプリで敗者復活から決勝に残り、そこから大ブレイク。今やテレビで見かけるのが当たり前の芸人さんです。
そんなオードリー、実は日本放送でラジオ『オードリーのオールナイトニッポン』を10年以上続けており、そちらも大人気。2019年にはこのラジオの10周年記念ライブを武道館で行い、全国の映画館でストリーミング上映がされました。
このラジオのリスナーを「リトルトゥース」というのですが、実はオットーがこのラジオが大好きで、自身もリトルトゥースを自称しています。
僕自身は特によく聴く芸人さんのラジオがあったりするわけではなく、オードリーのライブもオットーに言われて知ったのですが、先日彼に勧められて武道館ライブのDVDを視聴しました(再生機器の調子が悪くて一部しか見れなかったけど)。
フリートーク、ゲストの出演、漫才など盛りだくさんで、ラジオの内輪ネタ等があまり分からない部分はありましたが、普通に楽しめたかなと思います。
オードリーに関しては、以前からオットーがかなり好きみたいで、アニメ作品や映画ならともかく、彼が”人”に着目するって珍しいので、僕も「その魅力はいったい何なんだろう」と考えたり、オードリーについて調べたりもしました。
(オットーはフィクション=作り込まれたものを楽しみ、僕は比較的その場のノリで行われるジャジーなもの=実況配信やバラエティ番組を好むという傾向があります。
これは各々の持っている人間関係の量の差だと考えていて、博士はわりと友人が多いので日常生活で日常会話的なものを吸収でき、その分作られたものへの興味が高く、僕は友達が少ないので、趣味の部分で人間の温もりを吸収しようとする一方で、1人で物を考えたり本を読む時間がある分、こういう記事を書いたり1人喋りの方が得意な傾向にあると考えています。)
また、以前から芸人さんのみならず「コンビ」というものの可能性に着目しており、お笑い芸人の千鳥、ダウンタウン、コント師のラーメンズ、ゲーム実況者の幕末志士など、その関係性を分析し、共通項や違いなど色々考えては特に実況に活かすこともなく、1人で楽しんできた経験があります(笑)
その辺りの見解を統合して、今回はオードリーを分析する記事を書いていきたいと思います。
よろしくお願いします。
オードリーとあにー&オットー
では早速、僕が今回この記事タイトル「あにーとオットーが目指すスタイルは多分オードリー説」を唱える最大の理由、それは(わりかし)あにーが若林さん、オットーが春日さんに似ているから、というシンプルな理由からです。
それだけかよ!という声もあるでしょうが、僕たちみたいな比較的真面目な家庭の出身の兄弟って、なかなか芸人さんとは共通項がありません。そういう意味では結構レアなんですよ(笑)
ではさっそくですが、箇条書き的に見ていきましょう。
若林さんとあにー
まず、若林さんとあにーの共通点。
・コンビでいう主導の立場にある
浅いところから入りましたね(笑)ただ、これはそこそこ重要な点だと思ってます。オードリーは、ラジオはともかく、漫才や芸風としては、完全に若林さん主導のコンビです。常に場をコントロールし、春日さんの面白いところ、変なところを笑いに変える若林さん。
僕たちあにー&オットーも、元々僕がソロで活動していた所にオットーが参加したのもあり、また上で述べたように、基本僕自身が人としてソロ向き(笑)というのもあって、実況でも今のところですが、僕が場を仕切っているという立場です。
これに関しては、今後変わっていく予感もしているので、あくまでも今のところは、ですね。
・本を読み、文章を書く
これは芸人さんとゲーム実況者の類似点としては、わりとユニークだと思っています。芸人さんが書籍を出版されるのはあまり珍しいことではなくなりましたが、ゲーム実況の界隈で文章を書くのはまだまだレアかなと思います。まあ僕の場合はブログですし、まだ有名でもなんでもないので、始めさえすれば似ている体になっちゃいますが。
ただ、僕は若林さんの文芸に対する姿勢はビジネスじゃなくて、人間性からそっちに惹かれてしまうタイプなんだなって分かりますし、彼の本も読みましたが、とにかく視点が独特で味があるなと思います。
かたや僕も少なくともゲーム実況者としては、わりと量を読み自分の頭で考えてきたほうだとは思ってますし、このブログも実況と同じくライフワークにしていきたいので、この類似点はわりと両者そこそこやってきた上での類似だな、と自惚れております(笑)
・ゲームをする
これはまあ、僕はゲーム実況者だから当たり前っちゃ当たり前なんですけど、若林さんもゲームするんですよね。
さっきの読み書きとは逆の現象で、芸人さんでゲーム好きって、たまにアメトークもゲーム芸人とかありますがそんなに多くないし、少なくともメジャーな芸人さんでは少ないです。そんな中、若林さんは書籍やラジオでも度々ゲームに触れてますし、そういう意味でも趣味嗜好の傾向として似ているのかなと。
多分1人でこもって何かに熱中するのが楽しいタイプの人種なんですよね、我々って(笑)
・実は熱い
これ、多分意外だと思います。「部屋で読書」系MC兼ツッコミと、フィジカルの強そうなボケって後者の方が人間的にも熱いタイプが多いイメージがあると思うんですが、若林さんはめちゃ熱いです(笑)
この記事をぜひ読んでみて下さい。
また、僕も根本的にあんまり他人に関心を持たないタイプではあるんですが、仕事で「人のために何かやる」みたいな場面では、自分でも驚くくらいイイ奴になります(笑)
特に、誰かの成長のために時間を割くとか、自分と同じミスをしてほしくないからしっかりアドバイスするとかは、やりがちです。
一方で、春日さんとかオットーはそのあたりに関してわりとドライなタイプだと感じています。特に春日さんは、ラジオでも感情がないロボットみたいだといじられるシーンもありました(笑)
オットーは、アニメの感動的なシーンとかを見てもそんなに動じないように見えますが、実際はどうなんでしょうか(笑)
春日さんとオットー
次は春日さんとオットーの似てるトコを見ていきます。
・やりたいことがない
これね、びっくりでしょ。オットーのこの傾向は多分、僕が幼少時典型的な俺様タイプの兄だったので、僕がハマってることを一緒にやるのが当たり前だったからなのかもしれません。小さい頃は僕が友達と遊んでる所に加わることも多かったですからね。
そういう感じなので、彼はどういう道に進むかとかも悩んでたわけなんですが、そんな時にこの記事を見つけました。
僕が人生で出会った人の中で「やりたいことがない」と明言する人間は、オットーと春日さんだけです。この記事を見た時くらいかな、あれ、もしかしてオードリーって・・・と考えるようになりました。
元々僕の中で、「好きなものは本人と何かしら似ている説」っていうのがあって、人間は自分が好きだから、自分に似ているものを自然と好きになるという、男女とか友達関係とかにも当てはまる法則なんですが、春日さん≒オットーが成立してから、僕も若林さんを意識するようになりました(笑)
あと、やりたいことはないと言いつつ、このゲーム実況の活動だけは自分でやりたいと言ってくれたのは、嬉しかったです。
やっぱりせっかく生きている以上、やりたい事をやっている時間を増やして、嫌な事からはなるべく離れていたい(笑)そのやりたい事を一緒にできるっていうのは、めちゃくちゃでかいです。
・変わったボケをする
これはちょっと伝わりにくいかもしれない(笑)まあ春日さんのボケは元々ツッコミが下手すぎる、指摘するところが違うというのを逆手に取って、春日さんのツッコミがボケになっているという斬新なスタイルですから、幾分かわかりやすいですよね。
で、オットーのボケは正直あんまりサンプルがないんですが、実況について、次こんな感じでやろうと話している時に、よく突拍子もないボケを言います(笑)僕自身なんて返したらいいか、いまだに掴めないことがほとんどなんですが、若林さんのように画期的なシステムを生み出すことができれば、ハネることは大いにありえると思っています。
とどのつまり、2人とも器用なタイプではないのかなと。まあそれを言うと僕も器用ではないですし、もっと言うとオードリーも絶対2人とも器用じゃない。詳しくはこの先で述べますが、僕達の究極的な共通項の1つだと思います。
・体格が良い
これはわりとどうでもいい(笑)でも基本的に大らかな人の方が体格が良いというのは、当たってると思います。
ゲーム実況者の幕末志士も、坂本さんは細かい性格でガリガリだし、西郷さんはいつも笑っているけど、ゴリラゴリラ言われてますもんね(笑)
あにーとオットーも兄弟のわりに体格は全然違くて、実はオットーの方がだいぶでかいです(笑)
オードリーは言わずもがな、春日さんはボディビルをしていてマッチョです。若林さんはまあ、普通かな(笑)でも2人は高校のアメフト部で出会ったそうなので、若林さんも実は中々の体格なのかもしれない。
ここで、コンビの精神性の話をすると、ラーメンズやゲーム実況の幕末志士がそうなのですが、天才肌なんだけどメンタルが繊細だったり人格が変わっている人(ラーメンズ小林賢太郎・幕末志士坂本龍馬)と、人格が大きくその天才を包み込むことができる唯一の存在(ラーメンズ片桐仁・幕末志士西郷隆盛)というコンビはめちゃくちゃ強いです。
この2組が生み出す、コントだったり実況動画のクオリティが圧倒的なのは、ファンならもちろん、そしてファンでなくてもその業界に興味のある方であれば一度は聞いたことがあるはずです。
そして、これらのコンビの特徴として、天才型の方が身長が高い(ついでに言うとダウンタウンもそう)。
あにーとオットーで言うと、オットーはめちゃくちゃ人に好かれる人格者のタイプなんですが、僕の方が良かれ悪しかれ「そこそこ頑張ってる人」止まりで、しかも身長が低いので、こういうコンビにはなれないなあと心底残念に思っています(笑)
コンビとして
最後にオードリーと僕らの、コンビとしての類似点を見てみましょう。
・仲が良い
オードリーの漫才の締めは「(めっちゃ叩くけど)俺のこと嫌いなの?」「嫌いだったら長いこと漫才一緒にやってねえよ」「「ガハハハ!!」」で終わります。
この手法は実はテクニック的なもので、彼らが売れてない時代に渡辺正行さんが、コンビの関係性を知ってもらうために何か付け加えよう、と勧めたもの。なのでいわゆるビジネス的なセリフではあるんですが、やっぱりラジオのエピソードとか、バラエティ番組をやっている様子、昔の逸話などをチェックしても、ふつーに仲良いなあと思います。
また、僕らも兄弟としては仲が良いとよく言われる方で、まあ小さい頃から一緒にゲームしたり、ゲーム実況動画が面白いと勧めたのも僕ですから、最終的に一緒にやることになったのも自然というか、そりゃそうなるか、という感じです。
このタイプのコンビの得なところは、一旦人物を知ってもらえれば、客観的に見てクオリティ(芸人やゲーム実況者でいうどれだけ笑える、面白いコンテンツか)がそこまで高水準じゃなくても、関係性の暖かさで見れてしまうという所ですね。もちろん、現状では知ってもらう所にすら届いていないので、これからも戦略を練って活動していきたいと思います。
目指したい場所
僕がコンビとして尊敬するタイプの人達は、その役割を遂行する能力を丹念に磨き上げた刃みたいな人達で、度々名前を挙げますが、千鳥や幕末志士みたいな人達です。
それはつまり、芸人さんなら出演した番組で絶対に笑いを作り出せ、視聴者、業界共に人気がある人達。ゲーム実況者なら出した動画全てにゲームの腕、話術、笑いなど視聴者が楽しめる何かがあり数字が出る、そんな人々。
ただ、じゃあ僕たちがそれを目指すべきなのかというと、ここまで『オードリー』という、僕たちに似ている人達の成功例を目の当たりにし、多分そうじゃないのかなと。
オールナイトニッポンの武道館ライブの最後、オードリーの2人は漫才を披露しました。オットーは褒めていたけど、僕は正直見ていて危なっかしいというか「うまくいってくれ〜」と思いながら見てました。なんだろ、「ああ、やっぱりこの人達、不器用なんだな」みたいな、変な安心感がありました。
僕たち2人も、自分達で笑いを取りに行くようなことも、考えて練習して、少しずつ習得していきたいとは思っていますが、本筋はそうではないのかなという気がします。
僕は近年になってようやくお笑いの重要性を認識するようになってきましたが、元々そういうタイプの人間ではないですし、博士は根本的には面白いことが好きな人種なんですが、環境が許さなかったみたいな所もあって、そこ1本で生きてきた人と比べたら別の手札があるという感じです。
じゃあ僕らに何ができるのかというと、やっぱり小さい頃と同じように2人で楽しくゲームをやることじゃないかな。
今までの実況で一番実況を意識せず2人でクリアすることに一生懸命になっていたシリーズは『Salt and Sanctuaty』の実況動画だったと思うんですが、そこでの熱中度合いに加え、最近やっている生配信でたまに見られるようなハプニング的な笑い、そして、これからより2人で実況にコミットしていこうというワクワクがあれば、より見れるものになるのかなと、そう考えています。
やっぱり僕たちの原点って他の実況者さんがウリにしてるような”友達とゲームしてる感”じゃなくて、どこまで行っても“ゲームしてる兄弟”なんですよね。
僕自身はYouTubeでいうヒカキンさんとセイキンさんみたいな感じが好きで、友達同士にはない遠慮のなさというか、もうお互いがお互いを知り尽くしてる感じが、わかるわ〜という感じなんですが、僕たちも各々のキャラを出して実況していくことで、徐々にでも、人を知ってもらった上での兄弟感を楽しんでもらいたいと思っています。
おわりに
そんな感じで、今回はお笑いコンビ『オードリー』を分析することで、僕たちの目指す姿が少し垣間見えました。このブログの更新は、完全に記事を書いた順で行うつもりなので、日々僕の思考が前に進んでいく様を見届けてもらえると嬉しいです。
オードリーのような、崇拝されるのではなく愛されるコンビになれるよう、日々楽しんで活動していけたらと思います。この記事を書いていると、改めて博士への感謝とかも湧き上がってきて、そういう意味でも書いて良かったなと思います(笑)
というわけで、読んでくれてありがとうございました!
シーユーアゲインバイバイ!