ブルーライトカット眼鏡は「UV420」レンズがオススメ!!

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ブルーライトは健康に悪い

現代人が、ブルーライトを浴びずに生活することは、ほぼ不可能である。

なぜなら、PC・スマホを全く使わない暮らしは、極端に不便であることが想像に難くないからだ。

しかし、そのブルーライトは、我々の健康を蝕むことで有名だ。

長時間見つめ続けることでドライアイや頭痛の原因になるほか、以前の記事で紹介したように、睡眠への導入を妨げるので、睡眠不足で懸念される健康問題にも発展しかねない。

さらに、「加齢黄斑変性症」という病気の原因になるとも言われており、基本的には、紫外線と同じく有害な光線であるという認識でいい。

ブルーライトの構造

では、どうすれば、ブルーライトに対して効果的な対策をとることができるのか?

ここで、ブルーライトの構造を詳しく説明しよう。

ブルーライトとは、波長で言う380~495nmの光のことだが、実は、それ自体が全て有害、というわけではない。

「有害な部分」が存在することで、前章のような健康被害が生じることが分かっている。

それが、「HEV」。これは、波長400~420nmの光で、目が物を見る時に使われる「黄斑部」に存在する色素「ルテイン」を劣化させ、上述の「加齢黄斑変性症」の原因となる。

よって、ブルーライトカット技術では、このHEVをどれだけ防ぐことができるかが、最も重要になる。

(ちなみに、皆さんご存知UV(紫外線=波長380nm以下の光)は、現代の技術であれば、一般的なUVカット眼鏡でも、99.9%防ぐことができる。)

参考資料

眼病予防のために HEVカット」→ブルーライトとHEVの波長

紫外線だけじゃなかった!注目のHEVって何だ!?」→紫外線の波長とHEVのリスク

ブルーライト(HEV)カットの最新技術を紹介!!

では、HEVを効果的に防ぐには、どのような方法があるのか。

そこで僕がオススメしたいのが、一般的に「UV420」と呼ばれるレンズを使った眼鏡である。

まず、このUV420の先駆けとなったのが、2020年頃に東海光学株式会社が開発した、「ルティーナ」レンズである。

当時、ブルーライトカットで検索した際、このルティーナレンズ(「ルテイン加工」とも呼ばれた)が唯一無二の性能を持っており、僕はその情報を得た後、楽天で「ルティーナ」と検索し、度なし眼鏡を買った。

しかし、1年以上経ってこの技術が普及し、主要メガネメーカーが、ブランド名は違うものの、同クオリティのブルーライトカットレンズを売り出した。現在では、主要なメガネメーカーなら、ほぼ取り扱いがあるという状況になった。

(ほぼ同じ技術で三井化学株式会社「UV+420cut」(商標登録)もあるし、UV420相当のレンズを自社生産しているメガネ店もある。なので、ルティーナはいくつかある高性能ブルーライトカットレンズの一つとなったようだ。特許を取ることはできなかったのだろうか。)

ということで、この「UV420」レンズの説明は、メガネメーカーの紹介ページではなく、おそらく最初に発明したであろう、東海光学株式会社の「ルティーナ」のページを参照し、行っていくことにする。

リンク

ルティーナ」by 東海光学株式会社

UV420レンズ(ルティーナetc)の性能

ルティーナレンズは、先ほど解説した「HEV」を、94%カットすることができ、複数の研究者・医師が実名で太鼓判を押している。(他のUV420系レンズも同様)

また、同社の提供するデータシートによると、ブルーライト全体である波長380~500nmの光も、39%カットすることができる。

(技術の普及により、最近のUV420レンズは42,43%までカット可能なものもある。)

後に紹介する商品の販売ページから引用

ブルーライト全体に関しては低い数値だと思われるかもしれないが、先ほど書いたように、ブルーライトはそれ自体が有害なわけではなく、その中のHEVをピンポイントで防ぐことに意味がある。

また、ブルーライトカット率はレンズを黄色くしさえすれば上げることができる(この商品みたいに)が、見た目が悪いし、健康的にもあんまり意味はない。

さらに、ブルーライトカットの研究では日本でも随一の、川崎のメガネ店「J-EYE」の分析によると、 UV420レンズの420nmピンポイントのカット率は85%

これは、非UV420の一般的なレンズでは31%なので、相当な改善だ。

リンク

次章では、この技術を使ったオススメのブルーライトカット眼鏡を紹介していく。

オススメのブルーライトカット眼鏡

低価格・見た目を気にしない人向け

そして肝心の商品だが、コスパだけで言うと、以下の商品がベストだろう。

商品紹介にしっかりとHEV94%カットと書いているし、380~500nmのブルーライトも42%カットなので、UV420のレンズを使っているのは確定。(ブルーライト“最大”99.9%はかなりギリギリな書き方だが)

何より値段が安く、めちゃくちゃ売れていて(特に楽天)、評価も高い。ただ、やはり大量生産の安いメガネはフレームが微妙で、印象的に「ザ・メガネ!!」になってしまい、オシャレに見えないのが少し残念だ。

ちょっと高いけど買って良かったやつ

実は、本記事執筆のきっかけになったのは、1年以上ぶりのブルーライト眼鏡新調だった。情報を入れていなかったせいで、「UV420」ではなく、今回も「ルティーナ」で検索し、以下の商品を買った。

僕が2020年に初めて「度なしルティーナ眼鏡」(別の商品)を購入した時は、まだ1万円以上していたが、この1年で普及が進み、今では8000円ほどで買えるようになった。

前述の商品と比べたらそれでもかなり高めだが、僕はルティーナを以前から使っていて効果を信頼しているので、損をしたとは思っていない。

(おそらく、大手メーカーが導入しているUV420レンズと比べ、ルティーナは高級レンズの部類に入る。と言ってもカット率にそれほど差は見られないが)

↑左が今回買ったメガネで、右が2020年から使ってきたメガネ。共にルティーナレンズ。

UV420はもちろんのこと、フレームの柄がオシャレ(僕が買ったのは楽天の方の「ブラウンデミ」)で、作りも堅牢。

メガネ屋さんで良いフレームを選んだと言っても全く差し支えないクオリティで、個人的には満足している。

しかも、ブルーライトの検査キットまで付けてくれており、販売ページ・感謝状にも丁寧さと自信が溢れていて、良いお店だと思う。

パッケージの中身。ブルーライト検査キットにより、2つのメガネ両方でブルーライトをカットしている事が確認できた。

もちろん、購入前にルティーナが「UV420」として広く普及したことを調べていたら、それこそ大手メーカーで、安くてオシャレなUV420を探していたかもしれない。

しかし、今回この勘違いがあったせいで、何度も原稿を書き直し、ブルーライトカット技術に異常に詳しくなれたという僥倖もあった(笑)

度付き眼鏡でUV420

度付き眼鏡の人は、ちゃんと店舗で最新の視力を測り、オシャレなフレームで作ることをオススメする。

大手のUV420メガネと、ルティーナレンズの取り扱い店舗のリンクをまとめておいた。よかったらチェックしてみてくれ。

オススメできないブルーライトカット眼鏡

先ほど紹介した、楽天でめちゃくちゃ売れている「mujina」のブルーライトカット眼鏡と一見似ている商品として、Amazonの以下のものがある。

基本的なデータはUV420のものと似ているが、僕が違和感を持ったのは、「HEV99.9%カット」の表記だ。

ここまで読んでいただきご存じの通り、HEVは最先端技術をもってしても、94%カット(正確には94.64%)が限界。

では、なぜこのような表記ができるのか。(JIS規格で性能証明済み※日本眼鏡普及光学器検査協会(JSOI)での検査実証済みとあるので、嘘ではないはず。)

いずれにせよ、これだけ調べてもHEV99.9%の確たる説明が出てこないので、信頼性に欠け、僕としてはオススメできない商品と言わざるを得ない。

Amazonのレビューでも、レンズ裏側の映り込みがひどいとか、作りが悪いという声が多く、そもそもそこまでクオリティが高いものだとは思えない。

この商品だけではなく、基本的に安いブルーレイカット眼鏡で申告している数値は、法律を犯さない範囲で、かなり都合よく解釈されるように書かれていることも多い。

メガネの田中のサイトでも、”「ブルーライトを○%カットする」と標榜していても、中には実際以上の数値を表示しているものもあるようです。”と書いている。

どうも、昔の英国規格がめちゃくちゃ緩かったことも関係しているようだ。(詳しくは、「ブルーライト徹底研究」にて。)

ブルーライトはカットしなくていい!?

ちなみに、米国眼科アカデミーでは、そもそもブルーライトが有害だとすることに科学的な根拠がないと言っている。

と思えば、冒頭で書いた「ブルーライトが加齢黄斑変性症の原因になる」という説は、病院のサイトでも書かれている。

まあぶっちゃけ、まだまだよく分かっていない分野なのだろう。

ただ一つ確かなことは、夜間にブルーライトを見ることで、睡眠を阻害する効果があることだ。それは米国眼科アカデミーも認めている。

睡眠の重要性を強調している本サイト(↓)としては、目に届く光を確実に減らせるという点で、ブルーライトカット眼鏡は着ける価値があると結論づける。

ただし、小児の装用についてはリスクがある可能性が示唆されているので、気になる方は↑の 米国眼科アカデミーのリンクをチェックしよう。

ようは、ブルーライトは用心するに越したことはないし、ブルーライトカット眼鏡をかけて損するもんでもない。

個人的な感覚から言っても、PCの光はかなりマシになり、そのおかげで長時間モニターの前に座れている。特にPC作業が多い人にとって、必須アイテムだと感じる。

おまけ

ブルーライトが気になる人は、PCのディスプレイ設定で夜間モードを常にオンにするようにし、強さも50%以上にしておくことをオススメする。

ブルーライトとは結局青い帯域の光なので、パソコンから出てくる光自体から青い部分を減らしてやれば、リスクも減る。

スマホも同様だ。

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