FPSゲームは、インターネット回線を使っているので、当然遅延が発生するわけだが、これはゲームプレイだけでなく、ボイスチャットにも言える。
Apexでフレンドがデスボックスにされた後、そのフレンドが自分の視点を見ている時、やられた時のリアクションが妙に遅いことがある。
これは、ゲームの映像が遅れて届いているだけでなく、それを見て出した声もまた、Discordなどを通して少し遅延しているからだ。
ゲームの映像の遅れは、自分とフレンドのネット回線を速くすることで多少マシになるだろうが、上記の現象はプロゲーマーの配信でも見られるので、オンラインゲームならば仕方ない問題なのだろう。
が、ボイチャの遅れに関しては、実はオフラインで一緒にやっている人達は、遅延0の糸電話状態にすることができる。
(Apexの過去の大会映像で、最強T1が同じ部屋でゲーミング環境を3つ用意していたが、この方法で無遅延ボイチャをすることで、そもそも条件を一段階有利にしていた可能性が高い)
フレンドと同じ家でオンラインゲームをプレイしている人は、弟とやっている僕のように多くはないだろうが、備忘録としてお届けしよう。
Astro MixAmp×デイジーチェーンでボイチャが糸電話に!
そもそも、Astro MixAmpには「デイジーチェーン」というコードが付属しており、同じAstro MixAmp(新型でも旧型でも構わない)を数珠繋ぎのようにすることで、何台でも無遅延ボイチャをすることができる機能がある。
ただ、このデイジーチェーン、残念ながら短すぎてほぼ使い物にならない。腕くらいのサイズしかなく、机を隣り合わせにしているのでない限りは、コードが届かないからだ。
僕ら兄弟も、当然各々の部屋に距離があるので、デイジーチェーンが届かず、Discordを繋いで普通にボイチャしていた。
しかし、よくよく調べてみると、このデイジーチェーン、「IEEE1394ケーブル」という、SONYのカメラなんかと繋げられる、一般的な規格のコードであることが分かった。
(Astroで使うのは、4ピンオス-4ピンオスのもの)
商品リンク(Amazon)を見てもらえば分かるが、最大で3mのものまで売っており、そもそもAstro本体のUSBケーブルが3mくらいあることを含めれば、3m×3の9mくらいの連結が可能になる。
(4.5mは、色々調べたが入手不可能。海外Amazonで見つけたが、SONYの特定の商品でしか使えないとの事。日本のものでそう注意書きがされている商品も。)
ヘッドホン延長コードは4極のものを選ぼう
ただ、ここで問題なのが、ヘッドホン・イヤホン(マイク機能付き)を挿すのはAstro本体なので、ゲーミングPC・及びモニター前の自分にまで届かせるには、ヘッドホンのコードも3m以上必要になるということだ。
そこで、僕が買った商品がコチラ。
別にここのブランドの延長ケーブルである必要はないが、FPSをやっている以上、延長によって音質が劣化しては元も子もなくなると思い、良いものを選んでおいた。
そして、ここで注意をしておかなければならないのが、延長ケーブルは絶対に「4極」のものを選ばなければならない。
「3極」だと、聴こえてくる音を処理する信号しか通らず、マイク音声の送信が出来なくなるため、意味がない。
また、この方法はマイク機能のあるヘッドホン・イヤホン(端子が4極のもの)ならば、おそらくどの商品でも可能だ。
Astro MixAmpをセットで買った場合についてくるヘッドホン「A40 TR」でもいいし、過去に紹介した「HyperX CloudⅡ」でも良い。
ただし、いずれを使うにしても、(当たり前だが)マイクのミュート機能がある場合には、オフにしておかないと、3極の延長ケーブルを挿した時と同様、MixAmpが赤色に光ってマイク信号が遮断されるので、注意しよう。
(これに気づかずに、「HyperXは使えるのにA40で使えんやないか!」となっていた時期がある…)
Discordより速く声が届く!!
実際に遅延がなくなることでどれくらい音声が速く届くのかは、デイジーチェーンとDiscordを同時に使うことで確認できる。
デイジーチェーンとDiscordの音が完全に分離するほど、ネット回線を通じた交信が遅いわけではないが、デイジーチェーンの無遅延音声にDiscordが半分くらい被ってくるので、かなり気持ち悪い。
ということは、とっさの意思決定がものを言うFPSの多人数戦闘において、今回の方法で少しでも言葉が速く伝わり、確実に有利になることができる。
また、単純に家族でゲームをする時に、その場で喋っているように話せるのは、やはりストレスがない。
覚えておいて損のない方法だろう。今回は以上だ。