はいどーも!
今回は、アニメ・小説の『オーバーロード』の面白さを語りたいと思います。
別に最近知ったわけではないんですが、アニメの続きが待ちきれなくなって、小説の10巻を読み始めたところなので、改めてこの作品の魅力を記事にしてみようと思った次第であります。
というわけで、スタート!!
あらすじ
さて、早速話していきたいんですが、何から始めればいいかな(笑)あらすじとか、ネタバレしない程度に触れときますか。
この作品は、平たくいうと“異世界系”といわれるジャンルのファンタジーです。
主人公の鈴木悟はふつーのサラリーマンなのですが、オンラインゲーム『ユグドラシル』ではいわゆるガチ勢で、最強とも言われるギルドを、仲間たちと共に作り上げていました。
ですが、ある日突然このゲームの閉鎖が決定。少数のギルド仲間と寂しく終わりを迎えようとしたわけですが、なんとその時が、彼の大いなる冒険の始まりだったのです・・・!!
というのも、終了したはずのゲームからなぜか出られなくなり、ただのゲームキャラだったしもべモンスター達が自立的に動きだし、彼を王として称え始めたのです。
その時から、鈴木はこのギルド、いや魔導国の長、『アインズ・ウール・ゴウン』として、覇道を歩み始めるのでした・・・!!
通称「アインズ様」
(画像引用元:オーバーロードIII公式サイト 他画像も同じ)
いかがでしょうか。一見ふつーの異世界系俺つえーライトノベルの導入とも取れるのですが、この作品の面白さはここからです。
鈴木は考えます(あえて鈴木と呼びます)。
「この世界にも、俺と同じく現実世界からこっちに来たプレイヤーがいるかもしれない。
このゲームは領土を拡大したり、味方のモンスターを増やしたり、レベル上げや装備の強化をして、他のプレイヤーを倒すことが目的のゲーム。だとしたら、こちらの意図を無視していきなり攻撃してきてもおかしくない。
アインズ・ウール・ゴウンはアンデッド(!)だけど、こっちの世界で死んだら(HPが0になったら)どうなるかわからない・・・だったら、ものすごく慎重に立ち回って、絶対に生き残ってやる!!」
(記憶だけどだいたいこんな感じ)
かくして、鈴木扮するアインズ・ウール・ゴウンの絶対的支配(ほんとはおっかなびっくり)が始まります。
おもしろポイント
まず、しもべモンスターはギルド全盛期に城を守らせていた超強力な異形種(人間ではない種族、常人が見たら腰を抜かすようなアンデッドやグロテスクなやつも多い)で、ものすごく頭が良い設定のキャラもいる。
なので、智謀に長けるというイメージを崩さないように立ち回らなくてはならない(モンスター達はアインズ様並びに元ギルド民たちを、自分たちを生み出してくれた神として崇拝している)。
しかし中身はふつーの営業マン鈴木悟なので、あんまり政治とかわからん。それを悟られたらまずいので、一生懸命考えて発言し、内心冷や汗を書いている(アンデッドなので顔には出ない)。
その過程で、企業の重役とかもこんな気持ちなのかなぁとか、責任が違うから給料も違って当然だとか、急に現実的な気づきを入れてきてこの時点でだいぶ面白い。
さらに、このしもべモンスター達の中でも特別強い(1体で国が1つ全滅とか余裕)やつらがいて、階層守護者(オンラインゲームだった時代にギルドの根城だった要塞みたいなところで、1フロアごとに配置され他プレイヤーの侵略を阻んでいた、NPC最強格)というんですが、彼らがキャラ立ちすぎでハマります(笑)
本の帯とかにイラストが載ってるんで見てほしいんですが、元々ネトゲ民が趣味でデザインしたモンスターなので、かわいいのも多いです。
その中でも僕が好きなのはヴァンパイアのシャルティアと、悪魔のデミウルゴスですね。どんなキャラかはアニメか小説を確認してみてください。
圧倒的戦闘力の吸血鬼「シャルティア・ブラッドフォールン」
頭脳明晰な参謀「デミウルゴス」(悪魔形態あり)
さらにさらにアインズは、この世界に来ている人間がかつての仲間である可能性を考慮し、彼らを見つけるために、可能な限り魔導国の存在を知らしめると宣言します!
そうすると、まずはこの世界のことを知らないといけないので、自ら人間界に降りていったりリザードマン(爬虫類族)の縄張りを侵略したりと大忙し!
戦闘ではオンライン対戦で使用していたマジック・スペルを多用し、敵を虐殺。かと思えばこの世界にも帝国、法国、評議国など様々な国々があり、強いアイテムや伝説的な強者の存在はアインズ達でも苦戦するのではないかと思わされます。
ちなみに、人間サイドで好きなキャラはクレマンティーヌですね。アニメで悠木碧さんの演技を聴いた時は、素人目にも「ああ、この人全然レベル違うんだな」と感じさせられました!
あと、ラナー王女も気になりますね。アニメと小説でちょっと受ける印象が違うような気がするんですけど、底知れぬ”ヤバさ”を感じます(笑)
てか、あんま関係ないけど、ヤルダバオトっていうネーミングセンスやばくないか?(白目)
左がクレマンティーヌ。ブッ飛んだ殺人鬼。
(画像引用元:漫画オーバーロード3巻)
国を想う聖人(?)「ラナー・ティエール・シャルドロン・ライル・ヴァイセルフ」(名前長っ!と思った人は小説へGO)
考察
良いと思った設定は、あくまでもオンラインゲームから出られなくなったので、お金を使ってモンスターを召喚したり、戦闘で魔法を使うとMPを消費したりというゲームシステム的側面が活きていること。
そして、登場人物は皆その世界でリアルに生きているわけなので、彼らが個々に思うこと、例えば大国ならではの政治的な場面やモンスター達のアインズに対する忠誠心など、ナマの感情で世界が動いているという立体感ですね。
その2つがクロスして、独自の面白さを発揮していると思います。
一方で、鈴木がゲームから出られなくなった時に実験でモンスターの情報を1個書き換えたのですが、それがなかったらどんな物語だったのかなーとたまに思います。
(そっちのバージョンも見てみたかったけど、モンスターの人間性を強調する味付けとしてはナイスだったのかもしれません)
ちなみに、鈴木鈴木といっておちょくってますが、アインズ、なんだかんだ表と裏の顔を使い分け、タクティカルな立ち回りを見せています(もちろん、階層守護者たちの助けも大きいけど)。
アインズの目的が目的なので、どんどん話が大きくなっていきますが、今のところ「うまくやってんなー」という印象しかありません。
(アインズの意図せぬところでうまくいくことも多いのですが、ゲームのキャラたちは純粋にスゲー・・・というリアクションなので、それがこの作品のお決まりの笑いでもあります)
読み進めていく上で楽しみなのは、この世界の国々や地理が明らかになっていって、どんどん登場人物が増え、「いつかアインズたちでもヤバい敵が出てくるんちゃうかな〜」と期待してしまう所です。
比較的序盤でも、敵のアイテムのせいで仲間と戦わなければならなくなりましたし、ファンタジーゲームなので、この先も伝説のアイテムやドラゴンに苦戦させられるかもしれません。それこそ、同じく元現実世界のトッププレイヤーとかが現れたら、頂上決戦になりますね。
できれば初見のストーリーはアニメで視覚的にも楽しみたかったのですが、気になって続きを読み始めてしまいました(笑)
ザ・ファンタジーの世界観と、統治者ならではの戦略シミュレーション的面白さ、ゲーム好きならわくわくしてしまうようなシステム設定と、人間、いや全ての生物の複雑な心理が絡み合うストーリー。
オーバーロードは刺さる人にはとことん刺さる魅力があると思いますので、気になる人は、ぜひアニメ1期から見てみましょう!(今のところ3期まで)OP・ED曲も加藤純一さんと仲良しなオーイシマサヨシさん担当で、めちゃいいぞ!!
おわりに
というわけで、今回は『オーバーロード』について書いてみました。正直書こうと思えばいくらでも書けるけど、あんまり内容に触れすぎるのもどうかと思うので、このへんにしときます(笑)
アニメ・漫画をネタにし始めると、良いものがありすぎてキリがないという危惧もありますが、どんな作品が好きかという情報も実況者としての1つの自己開示かと思うので、また面白い作品があればネタにしますね!
というわけで、ありがとうございました!