先日、ボルテックスの偽物と本物を比較する記事を書いたが、そこで、カジュアルで1日1回は2500・3000ハンマーが取れるようになってきた旨を報告した。
その理由は、元々偽物をそれと気づかず使っていた時に、自然と編み出していた親指の使い方に加え、本物のボルテックスによりフリークの高さが上がったことで、エイム力が爆発したからだ。
ということで、今回は、その「親指の使い方」とやらを伝授していこうと思う。
この方法は、コントローラーをプレイし始めて500時間?程度経ち、ソロダイヤに行ける程度は操作の練度を高めていく内に、ふと訓練所で思いついたやり方である。
なので、考えて編み出したというよりは、使いやすいからやっていた、という表現が正しい。が、やはりスポーツのフォームは論理的に説明できないと再現性がなく、改善点も見つけにくい。
というわけで、なぜこの方法を採るようになってからエイムが上手くなったか、後付けで考察してみた。
手の大きさによっては、合わない可能性もあるが、参考になると嬉しい。
それではやっていこう。
ボルテックスのエイムが(超絶!?)上手くなるコツ
まず、写真を見てほしい。
これが、通常の親指の置き方である。親指の腹中央と、フリークの中央を合わせる、ごく一般的な使い方だ。
その一方で、僕はこう置く。
親指の「\」の角度でフリークの面を分割すると、接地面は右上2/3程度、体感的には右上1/2程度しか使っていない。
そして、親指の第一関節を、フリークのへりにピタッと合わせている。
このやり方は、元々訓練所で射撃練習をしていた時に、「R-99のリコイルをもっと上手くできないか」と思ったのがきっかけで生まれた。
なので、真似して親指を置いてもらって、R-99をダミーに向けて撃ってみてほしい。リコイルがやりやすくなるような感覚があれば、成功だ。
この置き方+本物ボルテックスで、冒頭で書いたようなダメージが出せるエイムが完成した。
※以降、記事を書きやすくするために、この手法を「右上法」と呼ぶことにする。
なぜフリークの上部のみでエイムすると強いのか?
結論から言うと、右上法を使用することで、スティックを倒す際、全方位において、フリークの「面」ではなく「へり」を利用できるようになる。
だからこの置き方は強い。詳しく説明しよう。
リコイル制御(下への視点移動)への恩恵
まず、もっとも恩恵の大きいのが、リコイル制御を代表とする、下への視点操作。
通常の持ち方なら、親指とフリークの「面」の摩擦を利用して押下する。
しかし右上法では、フリーク上部の「へり」を、親指の腹で引っ張って押下することになる。
すると、摩擦ではその時の指の湿り具合・親指の圧など、どれだけスティックを倒すのか決まるまでの変数が複数あるのに対し、右上法では単にはへりを引っ張っているだけなので、力がダイレクトに伝わる。
なので、スティックのコントロールが容易になり、細かいリコイル操作もやり易くなるというメリットがある。
左右視点移動への恩恵
さらに、FPSで最も重要な左右の視点移動でも、同じような現象が起こる。
左右の場合、通常の置き方であっても、やはり摩擦の問題がある。ただ、これはへりを引っ張る(or押す)側面も含んでいるので、摩擦7・へり3くらいの割合だ。
その一方で、右上法では左右もへりが100%。具体的には、右へ向く時に、指の爪の裏あたりの部分を使い、フリークの左上あたりのへりを引っ張る。
また、左へ操作する場合は、第一関節がちょうどへりにフィットしているので、そのまま押す感じだ。
いずれのケースでも、摩擦の不安定さを取り除いてダイレクトな操作ができ、意図した所にレティクルを持っていきやすい。
上への視点移動の場合
そして最後に、上を向く動作。
他に比べると頻度が少し減るが、対ホライゾンのQを始め、自分でパスのグラップルを使う時など、上にいる敵との攻防以外にも、アビリティ関係で操作が要求される。
通常の置き方では、やはり摩擦を利用した操作。
一方右上法では、へりを上から押して、奥にクイっと移動させる感覚だ。
この2つは、体感的に他の操作より違いが感じづらいかもしれない。
だが、へりを押す方が力が一点に集約しやすく、細かい操作がしやすいという利点がある。
まとめ
このように、右上法でのエイムは、キーマウの操作でもある「摩擦」という不確定要素を減らすことができ、慣れれば明らかに強いと言える。
スティック操作の摩擦で、最も変化を及ぼしやすい項目と言えば、汗だろう。よって、手汗をかきやすい人にも向いているやり方である。
(試してすぐは慣れないので、緊張して逆に汗が増える。これは、僕が本物のボルテックスに交換した際にも起こった。)
細かいことを書いたが、まあ最初「リコイルめっちゃしやすい!」から始まって、「他の方向の操作も全然できるな、じゃあこれでいいやん」くらいのテンションで使っている。
パッドを使い始めの弟に教えたがピンときてなかったあたり、おそらくある程度親指でのスティック操作に慣れた者でないと、使いこなせない。
個人的には、ボルテックスを装着してこの右上法さえ使えば、パッド対応のあらゆるゲームの視点操作がめちゃ上手くこなせる。Apexだけでなく、ゲームプレイ全般における、一つの財産になったという認識でいる。
おわりに
今回紹介した方法は、冒頭に書いたように、偽物のボルテックスを使っていた時からやっていた。
なので、少なくともボルテックスであれば使用できると保証できるが、フリークなしや他のフリークだと、効果が出にくいだろう。
(というか、フリークは色々使ってみて、ボルテックスが最強だと確信している。)
特にリコイルが秀逸なので、ぜひ試してみてくれ。今回は以上だ。