僕が長年使っていたフリーク・ボルテックスが、なんと偽物だったことが判明した。
そういえば、ボルテックスを買った時は、まだパッドを始めて日が経っておらず、続けるかどうかも半信半疑だったので、メルカリで安いものを買ってしまったのだった。
この度、しっかり本物のボルテックスを買ったので、偽物と本物を徹底比較し、メルカリの安いフリークを買うか迷っている人の、参考になればと思う。
それでは始めよう。
※ちなみに、偽物に気づいたきっかけは、最近弟もパッドを練習し始めて、アマゾンのフリーク公式(KontrolFreek JP)にてボルテックスを買ったことだった。送られてきた商品が僕のものとかなり異なっていて、びっくりした。
フリークの偽物は、安いけど性能が低い。上手くなりたいなら、本物を買おう。
フリーク・ボルテックスの偽物と本物の違い
※フリークは、右スティックに長い方を装着する使い方を想定しており、短い方については章末に少し言及する程度。
①素材感=見た目・重量→本物の勝ち
まず、普通にななめから移した写真をご覧いただきたい。
偽物は、よくある業務用の、太いゴムの質感と似ていてチープ感があり、色が薄い。
それに対して、本物はゴムとプラスチックの間のような固さがあり、色が濃い。
さらに、偽物は重さ2gだが本物は重さが3g。これにより、コントローラーに装着した時の親指への抵抗感も、わずかながら本物の方が大きい。
つまり、フリークによる感度低下効果は、本物の方が少し高い。(もちろん、フリークが重すぎると弊害が生じるが、本物の重さは、むしろ公式の他の製品に近づくので、使っていて違和感がない。)
②渦巻加工=滑り止め効果→互角
次は、真上から映した画像だ。
実物を見ると一目瞭然なのだが、滑り止め加工の渦の深さが、全く違う。
本物は、盛り上がっている所に影ができるほど、はっきりと加工がされているのに対し、偽物はどちらかと言うと模様に近く、物理的な凹凸感も少ない。
ただ、じゃあ偽物は滑りやすいのかと言うと、意外とそうでもない。僕は、むしろ本物にチェンジした後に慣れておらず、滑りやすく感じた。
しかし、その感覚も3日程度でなくなったので、滑り止めに関しては、慣れればどちらでも良いと結論づける。
おそらく、偽物のゴムのような質感は、素材自体の滑り止め効果が高く、刻印の薄さをうまく相殺しているのだろう。
よって、滑り止め効果は互角とする。
③凸型加工=フィット感→本物の勝ち
さらに、渦巻加工をよく見てみよう。
本物は中央の盛り上がりを最も高くし、周辺にかけてなだらかに下降させていくデザインを採用している。
それに対し、偽物は渦巻の隆起がほとんどないので、元々の高さを凸型にして、なんとか誤魔化している。
画像では平面に切り取るので、分かりづらく申し訳ないが、両方をしっかり触って色々な角度から見てみると、本物の方が凸型形状がはっきりしている。
これに関しては好みが分かれる所だが、一般的に言って、凸型形状の方が親指にフィットしやすく、操作がしやすい。これが、フリークに凸型と凹型しかない理由でもある。
④高さ=コントロール性→本物の圧勝!!
最後に、真横から撮った写真がコチラ。
わずかに、しかし確実に、本物の方が高さがある。
これにより、親指の半球運動の表面積が増し、コントロール性能が格段に上がる。
見た目では少しの差に見えるかもしれないが、実際に操作してみると、本物の方が2・3割はうまくプレイできる。さすが本物!!
メジャーをあてて測ってみると、偽物が15.5mmで本物が17.0mm。(商品全体の数値。公式サイトでは「スティックに+11.3mm」とだけ書いており、全体の長さは不明。)
とりあえず、本物が1mm強長いので、明らかにエイムがしやすいと認識してくれれば良い。
もちろん、手のサイズによっては偽物が合う可能性もある。しかし、僕の「女性とそう変わらない」大きさの手でも、本物から偽物に戻した場合、感度が高く感じられてやりにくい。
結論
以上の比較より、フリーク・ボルテックスの本物は偽物に比べ、
- 見た目の質が高い
- わずかに重いので、感度低下能力が少し上
- 凸型の形状がよりはっきりしていて、指にフィットする
- 体感的にも数値的にも高さがあり、コントロール性能が段違い
という特徴があり、値が張ってもちゃんと本物を買うメリットが、大いにあると結論づける。
実際、偽物から本物にようやく交換できたことで、僕のプレイも明らかに良くなった。
次の記事にて紹介する、「フリーク使用時のエイムのコツ」を合わせ、カジュアルでは1日1回2500~3000ハンマーを取れるようになったほどだ。
よって、これからフリークを買う人は、必ず本物を買い、上達が遅れることがないようにするべきだ。プラスの金額を払うだけの価値は絶対にあるので、安心してほしい。
このようにスポーツでは、良い道具に投資することで、安いものに甘んじるより、結果的に早く結果が出せることが多い。
これまでの僕のデバイス遍歴で、「もっと早く買っておけば良かった…」と思う商品の記事を、ここに列挙しておこう。気になった人は、そちらもチェックしてみてほしい。
短い方のフリークも比較
ちなみに、短い方に関しても、素材感・刻印の深さと本体の高さで、ほぼ同じような違いがある。
また、凹型のへこみも、本物の方が気持ち深い。
ここからはおまけとして、フリークの偽物・本物の見分け方を紹介する。
フリークの本物と偽物の見分け方
①偽物はパッケージが古い
偽物は、古いパッケージをカラーコピーして、大量生産している。
本物のパッケージは以下の画像なので、お間違いのなきよう。
②本物は裏に刻印がある
以下の画像をよく見てもらいたい。
本物(右)には、裏に「KONTROL FREEK」「Patent Pending(特許申請中)」と刻印されているのに対し、偽物には何の刻印もない。
お使いのフリークがちゃんと本物なのか、確認するのにも使える方法なので、覚えておこう。
次回は、上述の「フリーク使用時のエイムのコツ」を書く。
お楽しみに!!