はいどうも!
今回は前回の加藤純一さんに続けてゲーム実況者記事!
加藤純一を語った後はこの男の事を語らずにはいられません。(加藤純一さんの記事は、コチラ)
ゲーム実況者『もこう』。
僕はゲーム実況の歴史の中で、「1人だけ“天才”を挙げるとすれは?」と言われれば、迷わずもこうさんを選びます。
様々な方面で活動し、賛否両論を巻き起こすこともある彼ですが、“人に真似できない”という一点で、彼は至上の存在だと思うんです。
この記事では、その魅力を丹念に見ていくことで、人気の秘密を浮き彫りにしていきます。
どうぞよろしくお願い致します。
ゲーム実況者『もこう』とは
僕がもこうさんの動画を始めてみたのは、2009年ゲーム実況ランキングの動画。
年間56位にランクインした彼の動画(伝説のシリーズ、厨ポケ狩り講座)は明らかに他とは異質の作品で、テンションの低いしゃべりとは裏腹に明らかに面白そうな雰囲気が漂っていました。
(ちなみにこの前の記事で紹介した加藤純一さん、当時のうんこちゃんは11位でした)
すぐに視聴を開始した当時、昨今のゲーム実況の主戦場であるYouTubeでは見られない、ニコニコ動画の”コメント”が最大限に機能していて、めちゃくちゃ面白かったのをよく覚えています。
今思えば、彼の動画はお笑いのセオリーを丁寧にゲーム実況動画に落とし込んでいて、初投稿であれだけのクオリティが出せるというのは、もうセンスとしか言いようがないなと思います。
もちろん10年以上も活動を続けてこられていて、来歴を辿っていくとキリがありませんが、その人気の本質的な所は、今まで見てきてかなり分かってきました。
1つずつ見ていきましょう。
もこうさんの強み
1. センス(得意を活かす)
“好き”と”得意”の記事でも触れている、「若くして圧倒的な知名度を得て活躍している人物」に彼も該当すると思うのですが、あの記事で言っている事として、こういうタイプは「既に売れてる人を見て、これなら自分の方ができると思い参入、得意を全面に活かして活躍する。そして、たくさんの反応が得られるので、そのジャンルそのものが好きになっていく」と書きました。
実はもこうさんもそのタイプで、この記事↓で加藤純一さんと一緒にインタビューを受けられた際、こう答えています。
〜以下本文抜粋〜
加藤純一: そもそも、なんでもこうはゲーム実況を始めたの?
もこう: ニコニコ動画でよく見ていた実況者さんが、目隠しでポケモンをクリアする企画をやっていて。その人がとあるゲームをやり始めたときに、俺のほうが面白くできるんじゃね?って思ったんですよ。
~以上本文抜粋~
これです。この動機で入ってきた人はホント強い。芸人さんとかも、こういう感じで入ってきて売れていく人は多いみたいです。
まあ、既に成功している人を見て「自分の方が」と思える時点でかなりの才能なので、万人に使える戦略ではないのかもしれませんが、何かをやりたいと思った時に、これまでの経験と照らし合わせて、どれだけできそうか、ということを考えてみる。これは大切な事ですね。
2. イジられ力
もこうさんが配信者として天才である理由、その2は「究極のイジられキャラであること」です。
初代厨ポケ狩り講座が終了し、思うようにヒットを飛ばせなくなった時期、もこうさんに向けられた言葉は“オワコン”という言葉でした。
オワコンというのは「もう終わってしまったコンテンツ」の略で、この頃から頻繁に使われるようになった言葉ですが、正直僕はもこうさんの動画のコメント欄で知ったかもしれない(笑)
それくらいこの表現は浸透していました。
その後、センスのある実写動画や歌ってみた動画で独特のポジションを築き上げ、ゲーム実況ももちろん続けつつYouTubeにも参入。
今や100万人に届くかの勢いでチャンネル登録者数も伸びていますが、”オワコン”から現在まで、もこうさんの動画のコメントは、基本的に野次だったり”イジる”ようなものが多いです。
無数のゲーム実況者が存在する今の時代で、自分発信とかじゃなく“猿”って呼ばれるのは、狙ってできることじゃないですよね(笑)
加藤純一さんとのコラボ配信でも、基本もこうさんには「猿早く寝ろ」みたいなコメントがつきまくってて、でもそのもこうさんの方が加藤さんの2倍近いチャンネル登録者数があるっていうのが笑えます。
また、NHKに出られた時も「共感性羞恥がやばい」みたいなリプライが大量に寄せられてたみたいで、動画で愚痴ってました。
そういうマイナスな事象も芸に変えられる力もすごいと思います。
極めつけは、これはネットのどこかで読んだことなので、信憑性は定かではないんですが、もこうさんを一番激しくイジったり叩いたりしてる層って、もこうさんのニコニコチャンネルの会員さんらしいですね。
ここまで来ると立派な才能だと思ってます、マジで。
以前動画で小・中学生の頃に作られたポケモンのサイトを紹介されていましたが、あの頃からたくさんの人々を楽しませている、そういう星の下に生まれた人なんじゃないかとすら思わされます。
イジられキャラに話を戻すと、「イジられる」ってされない人はホントにされないんですよ。僕は学校でもふつーに友人がいるふつーの生徒でしたが、イジられるって経験は正直ほとんどないです。
(その後の人生でメディアとリアルで色んな人を見てきて、自分と似ていると言われる人、自分で似ていると思う人はやっぱりどこかで「俺の言ってることは正しい」的スタンスがあるっぽくて、そういう部分でツッコミにくい、イジりにくいならかなりもったいない生き方をしてるなと思います)
なので、もこうさんのイジられ力は、エンターテイナーとしては羨ましい。ただ、される方はされる方でつらい部分も多いだろうから複雑ですね。
もこうさんは中学時代、病気で入院されてから不登校になり、高校は通信性に通われたということで、そこで人と違う道を歩んだからこそ培われた「人がイジりたくなる何か」があるのかもしれません。
いずれにせよ、上記のような常軌を逸した“可イジり性”は彼を天才とする理由の1つとして申し分ないと思います。なんてったって、唯一無二ですから。
3. ゲームの腕
もこうさんが天才である3つ目の理由、これは”天才”というワードと矛盾するかもしれませんが、「努力ができる点」だと思ってます。
初動で得意のセンスを存分に活かして動画を爆発的に伸ばし、持ち前のキャラでユニークな”イジられキャラ”へ転生。
(厨ポケ狩り講座時代は立派な先生キャラで、これはその後のプレイで失敗するという笑いのフリにはなっていましたが、それでも真っ当な先生キャラでした)
これだけでも立派な有名配信者と言って良いでしょう。
しかし、それだけで終わらないからこその『もこう』。彼の第3の矢は、「ゲームスキル」です。
彼があれだけイジられる裏には、実はしっかりとゲームが上手いという事が多分に寄与しているのです。
(つまりそれだけゲームを練習しているという事)
想像してください。「いつもダメなやつ」ならそこまで厳しい言葉はかけられない。可哀想になってしまうから。
でも、「たまにカッコいい所を見せてくれるヤツ」なら、みんなその姿を見たいから、お尻を叩く気になる!
(猿というワードとの関連性はありません)
もこうさんは、ヒットのきっかけになったポケモン対戦はもちろん上手く、かつ小学校時代のサイトを見てもわかる通り、本当にポケモンが大好きです。
さらに、ぷよぷよ。これが客観的に見て最高スキルのゲームでしょう。1勝もできていないという噂もありますが、プロ選手にもなっています。
僕がぷよぷよ関連の人なら、もこうさんがプロとしてぷよぷよの名前を広めてくれるだけでも有り難いですね。
あとは、シャドウバース。これも相当強いらしく、イベントで、ゲーム内ランキングに入ったこともある『霜降り明星』の粗品さんを3勝1敗で下していました。(その時の動画)
てか、粗品さんや司会のココリコさんと共演できるだけでヤバいですが(笑)
最後に、マリオカート。動画を見る限りキレ芸のネタになっている感は否めませんが、それも、「もう少しで勝てそう」という状況を作ることが出来るからこそのフラストレーション。
動画のクオリティを担保できるだけの腕前(もちろんもこうさんの動画作りのセンスありきだが)だとカウントできます。
てか、マリカー素人の僕からみたら、十分上手いです。僕はゲームの上手さは本当に実況者最弱クラスだろうから、比較の対象として良くないかもしれませんが(笑)
ちなみに、もこうさんのゲームの腕前はこんな所でも発揮されています。
瞬間的ではありますが、RTA勢を陵駕する走りを魅せるだけでなく、それが企画の趣旨と相反することから爆発的な笑いが起こっている。
しかも戦闘ではなく“逃げ”という所が妙にもこうさんのキャラに合っていてマジで面白いw
やはりゲームをプレイすることで飯を食っていく人間は、結局ゲームの腕が立つに越したことはないですね。
僕も今やっているPCのFPSを始めとして、いくつか得意なジャンルを設定していくつもりです。
4.人格者
まずはこの動画をご覧ください。
視聴者さんのメールを取り扱って、言葉の影響力について語る動画です。
もこうさんは、実況中暴言をはくことがあったり、たまに問題を起こして謝っている時もありますが、シリアスなシーンでは本当に真摯に対応される方です。
この動画でも、視聴者さんのメールに真面目に返答していて、ご自身の影響力について改めて認識され、今後の発言について考え直す旨をおっしゃりました。
また、加藤純一さんの生放送切り抜き(もこうが通夜に来てくれた話【2018/12/13】)で加藤さんがおっしゃっているように、先輩の身内の方のそういう場所、というのは非常に気を遣う場面である中、想い一つで駆け付けられるもこうさんは立派な方だなと思います。
昔から動画を拝見していますが、ああ見えて本当にしっかりと物事を考え筋を通す方なので、「もこうさんはなんだかんだガチ」と心の中で呟いています(笑)
5.持ってる
これは加藤純一さんの記事でも触れましたが、結局の所、エンターテイナーというのは運が良いかどうかでかなりの部分が決まります。
その点、もこうさんの運の強さはニコニコ時代から“王の豪運”と形容されるほど。
直近で拝見した動画で言うと、度々話題に出して恐縮ですが、ダークソウルシリーズの配信で思い出されるのが、数あるボスの中でみんなの記憶に残る強ボス、大型ボス、印象深いダンジョンはたいてい、もこうさんがプレイされたという事があります。
その引きの強さプラス強敵を倒しきる根気。特にダークソウル史上最も難しいと言われた、あのボスとの長時間の闘いは、感動すら覚えました。
最近はメディア出演も多くなってきたもこうさんですが、今後もどんな奇跡を起こしてくれるか、楽しみでなりません。
総括
というわけで、今回はゲーム実況者『もこう』さんの動画投稿者としての魅力を分解、分析してみました。
彼ってほっとけないというか、僕もなんだかんだ一定期間ごとにチェックしてしまうので、やっぱりそういう磁石みたいな魅力があるんだと思います。
めっちゃ端的に言うと“素敵”な人なんですよね。
あと、10年以上も活動されてる所を見てきて、色々マルチに活躍しつつも、動画というフィールドを変えていない事も素直にすごいと感じます。
(ちなみに近年更新が見られませんが、ブログも運営されています)
僕は、ゲーム実況に飽きたわけではないですが、ブログを始めてしまいました(笑)
何をやるか?というのは本当に難しい問題で、僕の場合日本語を使うのか英語を使うのかも、常に引っかかっているのが正直な所です。
(努力して会得した英語がさらに上手くなっていくのはかなり楽しいことで、もっと続けるどころか発信にも使いたい、という想いがある一方で、そんなんネイティブバージョンの俺みたいな言葉オタクに勝てるわけないやろ、というビジネス的な目線で見てしまう僕もいます)
また、やる事を増やせば増やすほど、投入できる時間が拡散されてしまうというジレンマもあります。
僕のは数字的に満足いく所まで行っていないからこその悩みでもあると思うんですが、もこうさんのようにとてつもなく売れると、やっぱりお金が入ったり人に見てもらえるので、続けるモチベーションになるのかな?と思います。
また、公式放送や動画コラボなどで同じ業界の仲間が増えると、むしろどう楽しく続けていくか?という観点になるのかもしれません。
ともかく、もこうさんの事例でわかるのは、やはり得意と好きを掛け合わせるのが大事だ、という事ですね!
あとは、ネットだけでなくテレビとかでも言えますが、正直大半は運で決まるもんなので(笑)、気楽に楽しめるものをやる、という姿勢も必要でしょう。
そして、仲間を大切にするということ。僕は弟と一緒に活動していますが、彼だけでなくたまに声をかけてくれる人たちも、頑張っているフィールド関係なく、お互いに高めあえる関係にあれたら嬉しいなと思います。
今回も読んでくれてありがとうございました!
最後に、もこうさんのTシャツに書かれた厨ポケ狩り講座のあの名言で締めましょう。
自分になれ
オリジナルになれ
自分を貫け
常に挑戦者であれ
常にマイノリティであれ
それがお前の
厨ポケ狩り講座だ
シーユーアゲインバイバイ!
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