Uber Eats 配達パートナーをやってみて分かったメリット・デメリット

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前回の記事では、弟がUber Eats 配達パートナーを1か月やってみた際のデータを元に、福岡天神・博多エリアでの報酬目安を公開、自給換算をやってみた。

今回は、普通のバイトとUber Eats 、どちらを選んだら良いか迷っている人に向けて、実際にやってみたメリット・デメリットを弟に聞いてきた。

それではやっていこう。※Uber Eats の公式サイトはこちら

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Uber Eats 配達パートナーのメリット~働き方編~

好きなタイミングで出来る

普通にバイトをすれば、シフトを入れて、その間は一定時間、一定の場所に拘束されることがほとんどだ。

働き始めてから、「今日は気が乗らないので帰ります」とは言えない。また、シフトを組むのは大抵1か月以上前。つまり自由度が低い。

一方で、Uber Eats ならば、その気になった瞬間に始めて、注文の商品を届け終わる度に、「まだ続けるか、終わるか」自分の意志で決めることができる。

なので、ポケモンの草むらで経験値を稼ぐ時のように、ノッてきたらガンガンやればいいし、やる気が起きなかったり、睡眠不足・天気が怪しそうであれば、すぐ帰ってもいい。

これは、普通のバイトにはない手軽さだと思う。ただ、毎月一定のお金を稼いで生活していかなければならない場合、逆に自制の心が必要だとも言える。

人間関係がない

Uber Eats には、上司も後輩もいない。全てアプリで完結し、コミュニケーションもお店の人に商品を受け取る時・注文者に渡す時くらいだ。

よって、「気を遣う」や「雑談」などと言う、イヤな人にとっては4ぬほどイヤな、お金をもらうために副次的に発生する”義務”を全て避けることができる。

また、そこに脳のリソースを割く必要も当然なくなる。

これはかなり大きいと思っていて、なぜならば、人間は同じ時間を過ごす者同士、だんだん似てくるからだ。

具体的に言うと、バイトで仲の良い人がタバコを吸うならばタバコに興味が出てくるし、パチンコ・ソシャゲも同様。使う語彙や話し方など、あらゆるものが感染してくる。

もちろん、良い影響もあるだろうがかなり稀で、普通に企業で働いていても、尊敬できる人などポンポン現れるものではない。それがバイトとなると、確率的に相当キビしい。

(僕が塾講師をしていた時代は、待機時間は読書に充てていたが、他の人は全員スマホを眺めていた)

であれば、人間関係が少ない環境で、プラスアルファの工夫をすることで、より効率を上げられないか頭を働かせた方が良い。

Uber Eats はそのような働き方に向いているので、自己成長にも寄与すると言える。

(具体的には、習慣化する・ルートを開拓する・受け渡しの際の言葉遣いを直すなど)

Uber Eats 配達パートナーのメリット~スキル編~

筋力がつく

自転車を漕ぐという行為は、長年離れていると、久々にやった時案外疲れる。

現代社会では座る時間が長く、筋トレを習慣にしている人以外は、歩くくらいの筋力しか維持できていないからだ。

比較的体格の良い弟でも、実際に働き始めるまでに、Uber Eats とは関係なく、配達するであろう距離を自転車で2,3回漕いでみて、感覚を取り戻した。

さらに、大荷物というわけではないが、大きめのバッグに食事を入れて走り、向かい風の時も当然あるので、上半身の筋肉も使う

Uber Eats はやるだけで全身の筋肉を使う点で、他の働き方とは違い、ソフト面ではなくハード面で明らかなプラスがある。

(ソフト面は、対人関係のスキルや、簡単な機材操作のスキルなどを想定している)

健康に良い(特に心肺と脳)

これも筋力の項目に似ているが、自転車を漕ぐ行為は有酸素運動なので、健康に良い。

人間の寿命が最高100歳超なのは、実は肺の機能が低下してしまうかららしく、公的機関が軽い運動を推奨しているのは、身体が弱って寝たきりになると、介護が必要な人口がさらに増えてしまうからだ。

これからUber Eats を始めようとしている方々は、比較的若い人が多いと思うので、このような話はあまり関係がないが、有酸素運動の効果は他にもある。

具体的に言うと、

脳の可塑性を高める(変化しやすくなり学習に向く)、②ストレスを抑える、③集中力の向上、④精神の安定、⑤鬱の防止、⑥記憶力アップ、⑦処理能力を上げる、⑧創造性を上げる、⑨IQが上がる、⑩認知機能の低下を防ぐなど。

働きながら、これら全ての恩恵を得られることができるので、Uber Eats は普通のバイトと比べると、身体へのメリットが多すぎると感じる。(普通は立ちっぱor座りっぱ)

道・お店に詳しくなる

自転車で色々な飲食店に行き、色々な場所(マンションだけでなく、お店が注文することも)に届けていると、いやでも道に詳しくなる

最近は様々なことがオンラインで成立する世の中なので、直接大きなメリットがあるわけではないが、気になるお店が出来ると、友達や家族と行ってみたり、それでなくても会話のネタになる。

弟も、新しい建物ができることや、「あそこのお店がおいしそう」など、以前より外の情報を会話に挟むようになり、上記の運動の効果も含め、活発な印象になった。

Uber Eats 配達パートナーのメリット~報酬編~

ゲーム感覚でモチベが上がる

「電ファミWiki」より

Uber Eats の報酬は、前回記事で説明した、ピークタイムの上乗せ料金だけでなく、「後〇回配達で〇〇円ゲット!」というように、アプリ上で一目で分かるクエストのシステムがある。

これら時間帯を都合する工夫と、「もう少し頑張れば一日〇〇円超えるぞ!」というような、ゲームのクエストを消化していく感覚で働けるので、ただただ時間が過ぎるのを待つようなバイトよりも、モチベーションが上がりやすい。

さらに、配達パートナーには「ランク」があり、配達への評価と、獲得ポイント(基本的には配達回数)によって、グリーン→ゴールド→プラチナ→ダイヤモンドと上がっていく。

(ダイヤ帯に上がるのに、エイムや立ち回りが必要なことはない)

このランクが上がるほど、自転車関連の備品が安く買えたり、サポートの優先度が上がったり(けっこう重要。後述する。)と、特典がある。

チップ制度でモチベが上がる

チップは、海外のチップ制と同じく、サービスを受けた人(注文者)がサービスを提供した人(Uber Eats 配達パートナー)に、“心づけ”を送る。(アプリで完結)

このチップが、意外とバカにならない。

きちんと丁寧に受け渡しをしたり、道が分からない時などにメッセージを送ることができるが、その際も礼儀正しくすることによって好印象が残せ、後でチップを送ってくれることがある。

人間、お互い相手を尊重して接することができれば気持ちよく過ごすことができるし、それがお金に代わるのであれば、真面目に行うモチベーションにもなる。

Uber Eats 配達パートナーのメリット~その他編~

自転車・原付・バイクなどに詳しくなる

Uber Eats は、既に持っているママチャリなどでも始めることはできる。

だが、続けていて「もっと漕ぐのが楽にならないかな」と思ったり、「スピードが出る自転車が欲しい」というニーズが出てくると、調べたりお店で聞いたりするようになる。

すると、自然とこれら移動手段に詳しくなり、自分の自転車やこのジャンルへの愛着も湧いてくる。物事は好きだからやる時間が長くなるのではなく、長くやっているから好きになっていくのだ

自転車もバイクも、ツーリングは立派な趣味の一つなので、先述のお店情報と同じで、話のネタにもなる。

仮に配達パートナーを辞めたとしても、それら趣味や経験は残るので、大きなメリットと言えるだろう。

(しかも好きな時に気軽に再開することができる。)

交通ルールを意識するようになる

Uber Eats は、始める時にアプリ内で、クイズ形式にて交通ルールを確認することになっている。

また、自転車にせよバイクにせよ、歩きや車よりはそれなりに危険なので、日々の生活でも交通ルールを意識するようになる。

当然、お金を稼ぐよりも命を守ることの方が大切なので、安全に配達しよう。

Uber Eats 配達パートナーのデメリット~条件編~

田舎では出来ない

Uber Eats はその仕組み上、食事配達への注文がないと成立しないビジネスだ。

なので、Uber Eats がそこまで普及していない田舎の方では、満足に稼ぐことはできない。(Uber Eats がない地域もある)

僕らは現在、福岡の繁華街近くに住んでおり、天神・博多など、Uber Eatsの配達員を見かけて当たり前の環境があり、稼ぐことができる。

しかし、これがもっと田舎の方だったなら、Uber Eats がなかったり、注文が少なくて稼ぎにくい可能性もある。

よって、都会に住んでいる人向けのバイト(正確には業務委託)であり、誠に遺憾ながら、読んでくれている全ての方がチャレンジできるものではない。

初期投資が必要

先ほど、Uber Eats は、今持っている自転車で始めることができると書いた。

しかし、それでも初期投資として、バッグ(Uber Eats 専用のものでなくても構わない)、自転車のハンドルにつけるスマホホルダーヘルメット、ない人はライトも必要になる。

なので、それらの費用を配達で補填できるまでは、実質の利益はゼロである。(もちろん、貯金額ではなくキャッシュフローが重要という考え方もある。僕はそっち派。)

次回の記事で、弟が実際に使っている道具をまとめてみようと思う。参考になれば嬉しい。

Uber Eats 配達パートナーのデメリット~働き方編~

天候に左右される

別に、Uber Eats 配達パートナーでなくても、雨の日に自転車を漕ぎたい人はいないだろう。

配達パートナーならば、プラスアルファで背中に大きなリュックを背負い、スマホで目的地を確認しながら向かわなければならない。

実は、先述したクエスト形式に、雨の日の配達で報酬が上乗せされるものもある。

しかし、安全面も考慮すると避けた方が良いと思うし、弟も雨の日はやっていない。

すると、「働きたい日なのに雨で働けない」という状況も起こりうるので、少し自由度がマイナスされる。

気温に左右される

もちろん、気温によって快適さは大きく変わる。

夏や冬はもちろん暑すぎるか寒すぎるし、そういえば春は花粉がある。

季節とイメージした気温が案外合致しないのは日常茶飯事だし、時間帯によっても快適な服装は変わる。

天気予報でその日の気温をよくチェックして、最適な恰好をしよう。

幸い、1回で長くて3時間程度の労働なので、多少不快でも気合で乗り切れる長さではある。

調整用の服を持っていくと、余計重たくなるので、そちらの方が負担になる可能性が高い。

Uber Eats 配達パートナーのデメリット~報酬編~

注文が少ないと時給がダウン

前回の記事で書いたように、Uber Eats の報酬は、待機時間も合わせると普通のバイトとそこまで変わらない。(特にピークじゃない時)

そして、「休日のご飯時」のように、ピーク料金が予想されるであろうタイミングで出かけても、意外とピークじゃない事例が起こる。

色々メリットを書いたが、結局お金を稼ぐためにやる事は確かなので、このように時給がコントロールできなかったり、保証されていないのが不服なのであれば、普通のアルバイトの方が良いかもしれない。

(仕事の形態は変わらず、時給制にする方法として、「出前館」で働く方法もある。そちらは今のところ弟がやっていないため、書けることはない。ググってほしい。)

ただ、前回の記事で書いたように、配達当たりの報酬で見れば、時給2000円を越えてくることもある。また、全体的に見て、普通のバイトの時給より低くなったことは、今のところない

ちなみに、前回記事でも言及した、ブーストというシステムだが、他の配達パートナーもその時間帯を狙って稼働しているらしく、体感ではむしろ待機時間が増えるようだ。

ブースト中の配達で信号待ちの際、視界に2,3人の配達員が見え、「そりゃ注文来んやろ」と思った経験もあるらしい。

Uber Eats 配達パートナーのデメリット~トラブル編~

注文者の不手際で時間がかかることも

一度、注文者の住所に行ってみると、該当の建物がなく、2,30分プラスでかかったため、後で注文者からクレームが来て、給料を減らされたことがある。

しかしこの一件、実は注文者が最初表記していた住所にミスがあり、弟が悪いわけではないことが分かった。

今回の場合、後で「住所の数字が間違っている可能性がある時は、すぐに建物名でも検索を行う」と反省し、見送ったが、もちろん建物名が間違っているケースもあるかもしれない。

そのような時、自分のミスだと気づいていない注文者がクレームを入れることがあるので、注意しよう。

幸い、注文者と配達者はメッセージの交換ができるため、トラブルになりそうな時は早めに連絡すると良い。

また、トラブル関連に関わらず、分からないことがあればサポートに連絡できる。その際の優先度が、上述のランクによって違うことを覚えておこう。

トラブルの際も、自分のミスではない事をサポートに主張・証明できれば、報酬の減額を免れる可能性がある。

自転車移動は交通事故に注意

メリットとして、「交通ルールへの意識が高まる」と書いたが、本人の努力に関わらず、他人の不注意で起こってしまうのが交通事故だ。

特に、二輪車はどうしても不安定なため、歩行や自動車と比べ、事故のリスクが高い。

事故は不安だがUber Eats 自体に興味がある人は、けっこう都会でないと無理だが「歩きUber」なるものがあるので、まずはそちらにチャレンジしてみても良いかもしれない。

まとめ

総合的に考えると、「少なくとも普通のバイトよりは稼げることが多そうだし、気楽にできて運動にもなるからやってみようかな」という人は、うまくいく可能性が高い。

同じ人間と関わり続けるのが苦手な反面、ゲームっぽいものに熱中してしまう傾向がある人は向いているので、Apexのことばかり書いている当ブログで取り上げるのは、悪い選択ではなかったように思える。

(一応計算上、大学生の長期休暇にUber Eats を頑張れば、ミドルクラスまでのゲーミングPCは視野に入る)

Uber Eats は先述の通り、興味本位で始めて合わなかったらすぐ、というかその日に辞めることすらできる

迷っている人は、気軽にチャレンジしてみてはどうだろうか。

いつもと違うトピックで、そこそこ長くなってしまったにも関わらず、読んでくれてありがとう。

今回は以上だ。

※Uber Eats へのお申し込みは、コチラ

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