※この記事で言及しているUber Eats の報酬は、時間・地域・プロモーションによって異なります。
突然だが、弟がUber Eats を始めた。
最近は、繁華街を歩いていると見ない日はない、Uber Eats の配達パートナーさんだが、実際に儲かるのか?
このブログはゲーマーの読者さんが多いはずなので、デバイスを買う足しになるならやってみる価値はある。
というわけで、一か月ほど(2022/03,04あたり)配達を続けている弟に詳しく話を聞いてみて、金銭面を明らかにしてみた。
それではやっていこう。※Uber Eats の公式サイトはこちら。
ちなみに、Uber Eats を実際にやってみたメリット・デメリットをまとめた記事はコチラ。
Uber Eats の報酬システム
Uber Eats の配達一回あたりの報酬は、以下の計算式で算出される。
報酬=①基本金額+②配達調整金額+③ピーク料金+④ブースト-⑤サービス手数料
※①と②をまとめて「配送料」、③と④をまとめて「プロモーション」と呼ぶ。
配送料
①基本金額は、配達すれば必ずもらえる金額で、200円前後。
②配達調整金額は、距離に比例して高くなる。そのため、基本的には長距離を配達するほど報酬は高い。(時間がかかるから当たり前だが)
プロモーション
③ピーク料金は、注文の数が多く配達のニーズが高い時間帯に発生する、ボーナスのこと。ピーク料金が発生しない地域もあるので、ご了承を。
そして④ブーストは、アプリ内で予め告知され(毎週更新)、指定の時間帯に配達すれば、①基本金額が1.〇倍など、報酬が少し増額される。しかし、ブーストが全くない期間もある。
最後の⑤サービス手数料は、メルカリとかでもある、いわゆる運営側の儲けになる手数料。計算式は、①+②の配送料にサービス手数料%の10%をかけた金額。
また、この他にも、たまに注文者さんから「チップ」がもらえることがある。頻度はけっして多くないので、もらえたらラッキーくらいの心持ちでいい。
結果的には、短い距離を短時間でたくさん配達するのが最も稼げるが、オーダーは運次第のため、こちらにできる努力はない。
よって、基本的に我々がすべきは、ピークタイムやブーストを狙って仕事を始めることのみである。
配達距離・時間・報酬の目安
ここからは、実際に配達してみた際のデータをまとめてみて、だいたいの時給を算出していく。
統計学では、「サンプルサイズを30とすることで、上下限比1.66に95%の確率で収まる」ということらしい。
(難しいことは省くか、とりあえずサンプルが30あれば、最低限信用できるデータになる)
よって、ランダムに30通りの配達を抽出することにした。エリアは福岡天神・博多周辺。
リストには、配達距離・かかった時間・報酬だけでなく、ピークかそうでないかの情報も入れた。
これは休日の夜など、ピーク料金が期待できる時間帯でも、意外と注文が少なく、ピークにならない時があり、両方入ってくるのが常だからだ。
コントロールできないのであれば、両方を加味するしかない。
(本当は、ピーク・非ピークのそれぞれでサンプルを30用意した方が正確だが、まだ始めてからそれほど経っておらず、十分なデータがない。
よって、ピーク・非ピーク合わせて30サンプルで勘弁して頂きたい。これは結果的に、「ピーク料金で働ければいいなあ」くらいの緩い感じで取り組んだ場合の、リアルな数字を出すことに繋がった。)
また、ブースト時は予め分かっているため、稼働人口が多く、注文を受け取れる頻度が減る傾向にある。(争奪戦になるため)
よって、体感の時給はほぼ変わらないらしく、あまり気にしなくてもよい。
Uber Eats で実際に獲得した報酬をまとめてみた
(以下のリストは、2022年3月・4月、福岡天神・博多のデータである。)
距離 | かかった時間 | 報酬 | ピークかどうか |
---|---|---|---|
3.3km | 27分 | 910円 | ピーク |
2.4km | 28分 | 950円 | ピーク |
1.2km | 12分 | 560円 | ピーク |
3.7km | 35分 | 840円 | 非ピーク |
3.7km | 35分 | 840円 | 非ピーク |
1.8km | 25分 | 600円 | 非ピーク |
2.8km | 30分 | 640円 | 非ピーク |
3.1㎞ | 25分 | 850円 | ピーク |
4.7km | 27分 | 940円 | ピーク |
3.3km | 25分 | 890円 | ピーク |
1.4km | 17分 | 720円 | ピーク |
3.1km | 25分 | 850円 | ピーク |
4.7km | 25分 | 880円 | ピーク |
2.2km | 13分 | 550円 | 非ピーク |
0.9km | 13分 | 630円 | 非ピーク |
3.2km | 27分 | 830円 | 非ピーク |
0.7km | 9分 | 750円 | ピーク+チップ |
5.8km | 29分 | 930円 | ピーク |
1.8km | 17分 | 520円 | 非ピーク |
0.6km | 13分 | 420円 | 非ピーク |
3.7km | 27分 | 860円 | 非ピーク |
0.8km | 9分 | 390円 | 非ピーク |
2.3km | 14分 | 600円 | 非ピーク+チップ |
4.7km | 27分 | 940円 | ピーク |
3.3km | 25分 | 890円 | ピーク |
1.0km | 16分 | 650円 | ピーク |
1.3km | 19分 | 540円 | 非ピーク(ブースト) |
1.4km | 13分 | 460円 | 非ピーク(ブースト) |
5.1km | 34分 | 1240円 | ピーク+チップ(ブースト) |
2.3km | 16分 | 660円 | ピーク(ブースト) |
※4行目と5行目が全く同じなのは偶然。表記ミスではない。
※参考までに、弟は175cm程度でややがっしりめ。距離と時間は、信号の具合があるので、必ずしも対応しない。
平均時給を計算!
さて、参考のため、ピーク時・非ピーク時のそれぞれにおいて、平均時給を算出してみよう。
ピーク時は、13610円÷367分(6時間とする)=時給2268円。
非ピーク時は、8720円÷290分(5時間とする)=時給1744円だ。
そして、上述の通り、ピーク・非ピークは完全にコントロールできるものではないため、両方混ぜこぜにした場合の時給が、ピーク時を“ゆるく狙って”働いた場合のリアルな数字となる。
22330円÷657分(11時間とする)=時給2030円。
オンライン総時間あたりの時給
しかし、実際は注文と注文の間に待機時間が存在し、注文の入ったお店の近くにいないと、オーダーをもらいにくいと推測される。
なので、少しでも早く次の注文をもらうため、繁華街の方に移動することも多い。一方、繁華街についてからアプリにオーダーが届くまでは、本を読んだりスマホを見ていても良い。
それらの時間も全て合わせるならば、その日の報酬をオンライン時間で割った数字も、最低時給として参考にはなる。
ランダムな7日(1週間)の報酬とオンライン時間
(以下のリストは、2022年3月・4月、福岡天神・博多のデータである。)
一日の報酬 | 総オンライン時間 |
---|---|
2840円 | 2時間40分 |
4500円 | 4時間30分 |
3730円 | 3時間25分 |
4460円 | 4時間00分 |
2480円 | 2時間25分 |
7580円 | 7時間00分 |
2860円 | 2時間10分 |
※この期間弟は、全て業務が終わり帰るために自転車を漕ぎだしてから、家に着くまでの時間もオンラインにしていた。
(アプリ内ではその間も依頼が来ているが、操作しないと自動で断るようになっている。却下が多くなるとオーダーが来にくくなるので、間違った使い方。)
現在はオフラインにしてから帰路についているが、このデータはオンライン時間が長く出ている。
上記リストより計算すると、合計報酬=30770円、総オンライン時間=26時間10分。
そして、上述の理由でオンライン時間が長く出ている所を修正する。弟によると、帰路にかかった時間の平均は20分程度らしいので、実質の総オンライン時間は、26時間10分-20分×7=23時間50分。(約24時間とする)
よって、総オンライン時間による時給は、30770円÷24時間=1282円。
配達当たりの時給よりかなり低く出ているのは、例えば塾講師をしているとして、授業と授業の間の1,2時間は、休憩室で本を読んだりスマホを見ていたり、勉強をしていたりする。
オンライン時間全体で計算するということは、報酬が出ていないそれらの時間を、勤務時間に含めてしまっているからだ。
なので、個人的にはオンライン時間で割った数値は当てにならない。しかし、誇大広告は避けたいので、念のため公開しておいた。
まとめ
というわけで、結論としては、Uber Eats の報酬は、少なくとも普通にバイトするのと互角以上、配達にかかる時間対報酬のみで見れば、2倍程度であることが分かった。
特に、若い人は体力もあるので、1,2カ月頑張れば、ゲーミングPCやデバイスを買う資金にすることができる。一度慣れてしまえば、欲しいものができた時にだけ働いても良い。
さて、けっこう稼げそうだということが分かった所で、実際にどんな感じで働いているのか、気になってきた人もいるだろう。
というわけで、次回は実際にUber Eats をやってみて分かった、メリット・デメリットをお送りしよう。
今回は以上だ。
※Uber Eats への申し込みは、こちらから。
※この記事で言及しているUber Eats の報酬は、時間・地域・プロモーションによって異なります。