先日、以下の記事で、コントローラーを使用してプラチナランクからダイヤ帯に上がるための練習方法を紹介した。
この記事は、それの言わばキーマウバージョンである。
パッドでダイヤに行ったくせに、なぜキーマウの記事が書けるのかと言うと、今回、同じくダイヤ帯に上がった弟に、インタビューをしてその情報をまとめたからだ。
弟について少し触れておくと、ぶっちゃけ彼は僕よりだいぶ強い。
キル数・キルレートなどデータ上だけでなく、試合での立ち回り・押し引きの嗅覚、どれを取っても一段上のプレイヤーだ。
実際、僕にはまだ達成できていない、プラチナランクでの3000ハンマーやアリーナでの4000ダメージをも獲得した。
もちろん、Apexの大会に出たり、マスターやプレデターにいるプレイヤーの解説動画が観られる昨今、「ダイヤ帯に行けた程度の人の練習ルーティンって参考にする価値があるの?」という声もあるかもしれない。
しかし、僕は逆だと思っている。
プラチナで沼っている人の大部分にとって、最も身近な目標がダイヤランク。それを直近で達成した人の練習が、自分とどう違うのか。
ランクが一つしか変わらないからこそできる、当事者目線の情報提供をすることで、読者が今より1つレベルアップする、大きな手助けになるだろう。
(ちなみに、パッドの方もさらに研究が進み、正直そろそろマスターに行けると思っているので、また情報をまとめた記事を出す予定だ。)
また、紹介している練習ソフトや種目自体は、プロや猛者も採用している物に限定している。
ダイヤランクと言わず、マスターランクまで行きたい人も、避けては通れない項目であり、既に知っている知識も、細かい設定等を間違えているパターンがあるので、気を付けて読んでいってほしい。
タイトルを「キーマウエイム・キャラコンを極める」としたのは少し大げさと思われたかもしれない。
しかし、マウスでのエイムを丁寧に分解し、各々にアプローチする練習形態は、達人が何より重視する“基礎の完全定着”を図るものだと認識しているし、キャラコンの動画も、世界でも指折りのプレイヤーが基礎から解説している、選りすぐりのものばかりを選んだ。
なので今回の記事は、有用情報のまとめ記事、という側面もあり、自分にも見やすい形で保存しておく、という意味でメリットがあった。
何より、パッドの記事と同じく、細かい「練習メニューの選択理由」など特に気にしなくても、“真似するだけで効果的”という性質が、情報にはある。
特に、この記事を書く前にYouTubeで検索してみたが、試合前の練習ルーティンについては、有名な動画投稿者たちもほとんど触れていなかった。
参考になると嬉しい。それでは始めよう。
FPSにおけるエイムの基本
まず、FPSのエイムにおいて、大切な三項目を確認しておこう。
それが、
- フリックエイム
- トラッキングエイム
- リコイル制御
である。
①と②は純粋なマウス操作の練度で上手い下手が決まり、③はそれにゲームの仕様として設定された各武器の反動が加わる。
いずれにせよ、これらは完全に手に覚えさせる類のもの(過去記事では“手続き記憶”や”マッスルメモリー”と呼んだ)なので、毎日練習することが重要だ。
※手続き記憶に関して、詳しくは以下の記事を参照。
練習は毎回同じメニューでやるので、単調になりやすい。
そこで、続けるのが苦にならないよう、好きな音楽を聴きながらやるのがオススメだ。(後述のAceuも推奨している。)
これらを前提に、エイムの基礎・各項目をどのようにして鍛えていくか、各章で解説していこう。
フリックエイム
フリックエイムは、レティクルが撃つ対象に対して離れている状態から、瞬時に照準を合わせる技術のことを指す。
特に単発銃を使用する際に使われ、Apex Legendsで言うとウイングマン・EVA-8などが相当する。
プロと一般プレイヤーとの技能の差が顕著な項目と言え、競技エイム(最終章で詳しく解説)の動画でもよく拝見できることから、極めるととてつもない武器になると言える。
『Aim Lab』の「GRID SHOT」
フリックエイムを鍛えるには、エイムトレーニングソフト『Aim Lab』の「GRID SHOT」を使用する。
このソフトは、有名ストリーマーのAceuも使用していて、シンプルで無駄のないデザインが特徴だ。
感度を振り向きと同じに設定することで、移動や近接戦闘での腰うち時に使用する、非ADS感度を手に叩き込むことができる。
Aceuの練習風景↓(速すぎて参考にならないw)
『Aim Lab』(Steam)
『Kovaak Aim Trainer』の「Ascended Manwing」
さらに応用、かつ実践的な練習として、『Kovaak Aim Trainer』内でApexのウイングマンに近い武器を練習できる、 「Ascended Manwing」 がオススメだ。
(※『Kovaak Aim Trainer』に関しては、トラッキングエイムの章にて詳しく記述する。)
「GRID SHOT」 とは違い、的が動いており、弾を当てるのに少しコツがいる。発射時に正確にレティクルを合わせておく、良い練習になる。
このプログラムは、元SunSisterのShomaru7選手も紹介していた。
トラッキングエイム
次に鍛えるべきは、トラッキングエイムだ。
トラッキングエイムとは、自分が動いたり、相手が動いている状況でも相手にレティクルを合わせ続ける技術のことを指し、プレイヤーの体力が多いApex Legendsにおいては、最重要項目と言っても過言ではない。
(純粋なキルスピードで考えると、ウイングマンなどの高威力単発銃で全弾当てるのが最速だが、実際は難しい。初心者・上級者帯かかわらず、フルオート銃でのトラッキングエイムはキル数のメインリソースだ。)
その証拠に、Apexでパッドのエイムアシストが有利と言われる理由として、レティクルが敵の近くにある際の感度低下、そして時には敵のストレイフに対して追尾する事が挙げられるが、結局これらの何が強いかと言えば、トラッキングエイムが容易になるからである。
また、FPSにおいて感度を合わせる手法の1つとして有名な、PSAメソッドは、振り向きよりトラッキングを重視しての調整法であり、これもトラッキングエイムの優先度の高さの証左となる。
PSAメソッド解説記事(他サイト)
※ちなみに、後に紹介するGodAimAkira氏の動画では、PSAでトラッキングを合わせてFOV=視野角でフリックエイムを合わせるという独自の手法を紹介されている。
参考までに。
『Kovaak Aim Trainer』の下準備
そんなトラッキングエイムを鍛えるのにうってつけのソフトが、『Kovaak Aim Trainer』である。
エイム練習で調べたら一番最初にでてくるような有名ソフトなので、知っている方も多いだろう。
実際、名だたる有名プレイヤーたちのほとんどはコレでゲームのプレイ前にウォーミングアップをしているはずだ。(Ras・Sellyも使っているらしい。)
『Kovaak Aim Trainer』 (Steam)
このKovaakを使うにあたって、1つ準備がある。
それは、自分のプレイしているゲームでのADS感度・ADS視野角を設定しておくことだ。
ゲームによって、これらの調べ方は違うが、Apex Legendsでは、『Apex Legends Calculator』というサイトを使う。
やり方↓
- Apex Legends Calculatorの左のページに自分のDPI・解像度・視野角の倍率・振り向き感度・ADS倍率(スコープごとに入力している人は1倍のみ)を入力
- 右のページの1倍スコープ感度・1倍スコープ視野角をメモ
- KovaakのSetting画面でそれらを入力
※視野角の倍率だが、代表的なものを書いておくと、FOV90→1.27893、FOV96→1.35357、FOV100→1.40071、FOV104→1.4675、FOV110→1.55などがある。
(それ以外の数値は、「%USERPROFILE%\Saved Games\Respawn\Apex\profile\profile.cfg」をメモ帳で開き、「cl_fovScale」を確認しよう。)
※ちなみに、Apex内での視野角の計算方法は、他のゲームと少し違うので、同じ数値にしてもゲーム間の引継ぎができない。
例えば、Apex内での視野角110の倍率は1.55だが、他ゲームの基準で合わせると、1.70になったりする。
そこで、一般的にゲームを変える時の設定の引継ぎには、『mouse-sensitivity.com』というサイトが使われる。覚えておこう。
この準備をこなしておくことで、ApexでADSしているのと全く同じ環境下でトラッキングエイムの練習ができる。
つい振り向き感度・振り向き視野角で設定してしまいがちだが、トラッキングエイムに関してはADS状態でやる機会の方がはるかに多いため、振り向き感度で練習してもあまり効果が得られない。
しっかり設定しておこう。
ここからは、具体的な練習メニューを紹介していく。
Kovaakには色々なプログラムがあり、プレイヤーからの評価も見れてとても便利だが、かといってどれもこれもやっていると負担が高くて続かない。
ここでは、トラッキングエイムが練習できる基本的、かつ有名プレイヤーも使っており信頼性が高いプログラムを、段階に分けてお見せする。
『Ascended Tracking 90 Smooth』
まずは、最も基本的なプログラムである、『Ascended tracking 90 Smooth』。
目の前に人型のターゲットが複数体現れ、横方向に常に一定の速度で往復する。
それを、ADSシミュレーションなので右クリックを押しっぱなしにしながら、トラッキングして弾を当てていく。
弟曰く、この種目はとても簡単で、ウォーミングアップも兼ねているので、毎回全弾当てることを目標にプレイする。
『Ascended Tracking 90 Small』
次にやるのが、応用種目となる、『 Ascended Tracking 90 Small 』。
先ほどの『Smooth』との最大の違いが、ターゲットの動きが不規則になるという事。
具体的には、突然進行方向を変えたり、ジャンプしたりする。
先ほどより難易度が高くなるので、パーフェクトはほぼ無理になるが、より実戦に近い動きを相手にして練習することができる。
CR・Kawaseによると、65%の命中率があればトラッキングは十分らしいので、コンスタントにそれ以上の結果が出せるよう、毎日続けよう。
『Ascended Tracking V3』
最後に、『Small』の亜種である、『Ascended Tracking V3』。
この種目は、『Small』とほぼ変わらないのだが、ターゲットのいるブースが中央・右・左と3方向に分かれている事で、ADSをしながら即、90度横の相手や、180度後ろの相手にエイムを合わせる練習ができる。
とはいえ、感度が低い人はわざわざADS状態でそこまで広い範囲を狙う必要はないし、弟も同じ種目ばかりだと飽きるので、気晴らしに入れている面もあると言っている。
リコイル制御
リコイル制御は、基本的には射撃練習場で撃ちまくって覚えるしかないが、経験上、そのやり方でかなりハイレベルなリコイルを手に入れられるのは、エイムアシストのあるパッド(コントローラー)だけである。
(正確に言うと、アシストの感度低下を利用して無理やり当てにいく感覚だが)
ではキーマウではどうするのかと言うと、実はYouTubeに、非常に便利なリコイル教材があるので紹介しよう。
YouTubeチャンネル『gtnprn』
なぜこんな名前のチャンネルなのかは不明だが、この『 gtnprn 』では、視覚と聴覚でリコイルを覚えることのできる動画を公開している。
文章で説明するのは少し難しいので、一例をここに貼り付けてみる。
ご視聴いただければ分かるように、あの難しいフラットラインの平均リコイルパターンが、「実際の弾痕」からの「リコイル時のマウスの軌跡」として明らかになっている。
そこまでなら射撃練習場で自分で壁を撃っても一応できるが、さらにその軌跡にピアノのように左右で音程をつけることで、飛躍的に覚えやすさを増しているという最強の動画である。
実際に自分でマウスを使ってリコイルしてみたが、動画の通りにやってみるだけで、海外プロのようなビームを撃てるようになるので驚いた。
これを毎日練習することで、武器ごとのメロディと手の動きを自然に覚え、主要武器のリコイルをマスターすることができる。
シーズンごとにしっかりとリコイルを検証しており、新武器が出たりリコイルパターンが変わった時にも対応しているので、チャンネル登録しておいて損のない投稿主なのは間違いない。
もちろん実戦ではキャラクターを動かしながら撃つので、より難易度が高い。その反面、練習ではアタッチメントを付けずに行うことで、最もリコイルが難しい状態の銃に慣れることが出来る。
それらの変数の無限のパターンを戦闘の中で体に叩き込むという工程も必要だろう。リコイルマスターへの道は長い…
キャラコン(Movement)
先日のRespawnのアナウンスで、超上級者が戦闘中に使ったり、プラチナ・ダイヤ帯でも移動時であれば、マウスホイールに入れて使われていた「タップストレイフ」が削除される事が決定した。
(反対意見が多すぎて、シールド弱体化の時のように、一瞬で元に戻る可能性もあるが。)
キーマウを使う主な利点であるキャラコンが削られたことで、Apex内での強さの上限が制限されたことは明白だ。そして、だからこそこれを機に、我々のような一般ピーポーは自分のキャラコンを見直さなければならないと思う。
ただでさえパッドのエイムアシストが強い上に、それでもなお自信のないキャラコンがある、という状態では、勝つことがかなり苦しくなってしまう。
(と言っても、あまりに反対意見が多いのもあり、本格的にエイムアシストの変更も近々行われるらしいが。)
ここでは、元々僕のようにIGLタイプの選手に惹かれて参考にしている、というわけではなく、忍者のように動き回って敵をなぎ倒していく、アグレッシブなプレイスタイルに憧れてApexを練習するようになった弟が厳選した、キャラコンの達人たちの教則動画を紹介しよう。
Aceuのキャラコン教則動画
元祖キャラコン王・Aceuのキャラコン教則動画。
この後に紹介する人々のキャラコン動画が有名になったり、配信の切り抜き文化の隆盛でムーブメントのやり方が広く知られるようになるまでは、この男の動きは他とは次元が違っていた。
この動画で特に重要となるテクニックは、もちろん「リダイレクト(方向転換)」。
この時はまだタップストレイフが見つかっておらず、Aceuはこのリダイレクトを主に使うことで、圧倒的な動きを作っていた。
現在のApex界で指折りの強さである「Euriece」と「Stormen」も、タップストレイフが削除される、という知らせを聞いて「リダイレクトがあるから大丈夫」と言うほどの超重要テクニックである。
息を吸うように方向を変えられるよう、移動の際も積極的に取り入れることをオススメする。
(ちなみにStormenは、Apexがリリースされた1ヵ月後の大会で、ヨーロッパ3位を獲っている、ずっと第一線級のバケモン。競技自体は早めに引退したけれども。)
Lyr1cのキャラコン教則動画
↑YouTubeの字幕機能をオンにすれば、日本語訳が読める。
「ムーブメントの神」ことLyr1cのキャラコン教則動画。
腰を悪くしたせいで、寝た状態でパッドを使いプレイをした時期もあり、活動頻度が減っているLyr1cだが、「攻撃型レイス」というカテゴリでは、おそらく世界ベストプレイヤーだろう。
Lyr1cの恐ろしさは、驚異的なスピードとエイム力を両立させていること。
そしてそれを可能にしているのが、動画内のムーブメント・全項目を完全にマスターした基礎力と、それらを試合中に組み合わせて使える創造性である。
(クリエイティブなプレイを意識する事は、Aceuも言及している。)
説明しているキャラコンの中でも特に重要なのが、「バニーホップ」。
有名なバニホ回復が使用不能にされて久しいが、動画内でも言っているように、Lyr1cはこの技術を「敵を追いかけるために」使う。
そして、弾避けの「ヘッドタック」はCRのRasも多用している。
また、他の記事でも触れているが、Lyr1cは画面比「16:10」を使用しているプレイヤーの中で、おそらく最も有名。
(次点はパッドプレイヤーであり、元Cloud9の選手である「Knoqd」。また、日本人最強プレイヤー「Crylix」も実験的に取り入れていた。)
自分の左右の動きが速く感じられて爽快感がある反面、視野角が少し低く出てしまったり、敵の動きも速く見える諸刃の剣だが、合う人は合うので、やり方を以下の記事でチェックしてみよう。
ちなみに本記事の執筆でお世話になった弟は、Lyr1cリスペクトな事もあり、画面比16:10を採用している。
Faideのキャラコン教則動画
(一応本人の動画を貼っておいたが、日本語訳が読みたい人は、下記の分割翻訳動画から、気になったパートを再生すると良い。)
Faideは、1vs3をうまく捌くことにおいて抜きんでた力を持ち、感度が高いので画面のカッコ良さもある。
Lyr1cと同じくレイスを使うことがほとんどであり、その点でレイスの単体での性能の高さが伺える。
動画内で特に参考になるポイントは、パート4の屋内でのジップを使った戦い方だ。
ハイジャンプで高速でジップを登るやり方に始まり、屋上で待ち構えている敵の前に急に現れて先撃ちしたり、ジップハウスでの攻防で意識する事を解説している。
また、Faideはドアを使ったプレイが非常にうまく、そちらも参考になる。(パート2で紹介。)
ここでも、レイスのスキルとドアの性質を活用し、敵を翻弄する方法を紹介している。
番外編:競技エイムの世界~あとがきに代えて~
ここまで、FPSにおけるキーマウエイムの基礎を固める練習用ソフトと種目、そしてApexで使うことでライバルから一歩リードできる、キャラコンの教則動画を紹介してきた。
ところで、エイミング、とりわけフリックエイムと言えば、“競技エイム”というスポーツをご存知だろうか。
僕は、以前感度について深い所まで考えようとして、ネット上の様々な記事にたどり着いたが、鋭い考察をされている方々は、ほとんどが競技エイムのプレイヤーだった。
その際感じたことは、例えば、ImperialHalがApexというゲームに関して誰よりも詳しいように、競技エイム関係者は、“エイミング”というその一点において、おそらく最も先に研究を進めている人種だ。
僕が最初に拝見したのは、『pleasewait』氏の「pleasewait’s diary」。
初めて訪れた際は、DPIを1の位まで設定し、ブラウザ操作とゲーム内の感度感覚を一致させる試みを、数学的に考える記事を拝読した。
その記事は今は非公開にされているようなので、以下のリンクには、競技エイムを解説されている記事を貼っておこう。
pleaswait氏は実力も折り紙つきで、YouTubeにおいてエイミングの動画も公開されている。
的の大きさを考慮すると、個人的にはAceuの動画よりも衝撃的だった。
このように、純粋なエイムだけを極めるべく研究を重ねることで、得られる能力があるという事だ。
また、『GodAimAkira』氏の考察も、非常に興味深い。
「ゲーム間センシはMonitor Distance 0%で合わせろ」という記事の、「ゲーム間でセンシを合わせるためには、マウスを微小距離動かした時のモニター上の移動距離を同じにする」という仮説は的を射ていると思う。
このブログの読者にも興味深いところで言うと、以下の記事だろうか。
なぜ急に競技エイムの人々を紹介しだしたのか。
と言うのも、今回はApex Legendsで少なくともダイヤランクに行くために、ゲームの基本をマスターするための情報を紹介した。
だがしかし、キーマウエイムは奥が深く、今後もより良い練習方法が開発されていくだろう。
その一端を担うのが、彼らのような研究者の存在であると私は考える。
なぜなら、純粋なエイムについての理論構築と実践、その一点においては、Apexのトッププレイヤーよりも詳しい可能性が高いからだ。
(当然、ゲームのプロはそのタイトルにおいては誰よりも強いし、多くを知っている。しかし、ことエイムに関しては、超長時間プレイによる最適化が上手さの大部分を占める感が否めない。要は専門領域の違いだ。)
pleasewait氏も書いている通り、ポインティングデバイスの操作技術が高ければ、どんなFPSが流行ってもやっていける。
(その一方でコントローラーは、Apexが流行ったことで、より詳細な設定が主流になると予想できるが、やはり体感でしか感度を測れないので、厳密な感度の引継ぎや研究が難しい。)
これらを前提に、”エイムそれ自体を研究している人々”の存在を知っておき、フォローしておく事で、今後仮にゲームタイトルが変わったとしても、根本に立ち返り、基礎からしっかり積み上げてプレイングを高めていくヒントにできるかも、という目論見である。
僕自身も、これからもApexを楽しみつつ、より良い上達方法・デバイス環境・設定等に着目して研究していきたいと思っているので、Apexプレイヤーたちがひそかにフォローする、情報発信者の一人になれたらと思う。
今後の予定としては、
- マウスパッドへの考察が進んだので、とある記事の改訂
- パッドの感度を大幅に変更し、さらに上達したので、その設定・考え方
- 総合的な右手環境(マウス・マウスパッド・握り方・可動域etc)の構築方法
- 単に統計的に気づいたデバイスの話
など、書いていきたい。
それではまた次の記事でお会いしよう。