【Apex Legends】NIRU使用コントローラー「Nacon Revolution Pro Controller 2」をレビュー!!【エイム・キャラコン】

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前回、NIRUが必ずしている感度設定「デッドゾーン0」について、詳しく考察した。

今回は、彼の使用しているコントローラー「Nacon Revolution Pro Controller 2」を実際に使ってみることで、純コンとの違いや彼の設定・デバイス選択の意図について、さらに深く追究していく。

それでは行ってみよう。

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「Nacon Revolution Pro Controller 2」のメリット

感度設定の感覚が純コンと同じ

まず、ナコンを使って色々と感度設定をいじってみると分かるが、感度のゲーム内での反映度合いは、PS4純正コントローラーと全く同じである。

ということは、これまで純正コントローラーで各人が練り上げてきた設定は、ナコンでもそのまま使えるということだ。

以前下記記事で書いたように、PS4コンとXboxコンは、同じ感度設定にしても操作感がかなり異なる。(おそらくパッドに元々設定されている、デッドゾーンの違いによると書いた。)

ナコンと純コンではそのような、設定自体から生まれる操作感の違いが全くない。

また、以前レビューしたXbox Eliteコンも、パッド自体に細かいカスタマイズを行えるためシビアに見られるわけではないが、Xbox純正コンとほぼ同じ操作感であった。

このことから、コントローラーは大まかにPS4ビルドとXboxビルドに分かれ、他のPS4コンの上位種、例えば「SCUFF IMPACT」や「Infinity」も、設定による操作感はPS4純コンほぼそのままであると予想できる。

(いずれSCUFFも買ってみようと思うので、その時にまた書こう)

内臓型の背面ボタン

そして、ナコンの純コンと違う大きなメリットが、内蔵型の背面ボタンである。

買う前からレビュー等を確認して知っていたが、画像にあるM1,M2という内側のボタンは、クリックするのに固すぎるのと位置が内側すぎて、全く使い物にならない。

しかし、外側のM3,M4ボタンはR1,R2(L1,L2)ボタンに指を掛けた時、薬指の位置に来るよう付けられており、元々純コンにSONYの背面ボタンを付けている僕としては、特に問題はなかった。

ここで、純コンに背面ボタンを付けた画像を確認しよう。

コントローラーが汚れていてすまない。

見てもらうと分かるように、ナコンと違ってかなりコントローラーに厚みができる。

この厚みは、薬指や小指が担当する所なので、物理的には、親指の可動域にそう影響を与えない

しかし、純コンで背面ボタンを付けたり外したりすると分かるのだが、コントローラーが薄くなると、なんとなく親指近辺の緊張感がなくなり、操作に爽快感が出てくる。

この違いがけっこう大きく、なんとなくキャラを自由に動かせる感じがし、ひいてはキャラコンに違いをもたらすと考える。

NIRUも、下記の手元動画で参照できるが、かなりスティックを忙しくガチャガチャしているようなので、少しでも体感キャラコンで有利な点を重視し、ナコンを選んだ可能性もある。

前回のデッドゾーンの考察記事でも述べたが、ここでもキャラコンが話題に挙がった。

やはり、Apexでは強力なエイムアシストがあることで、特にパッド上級者は、弾を当てること自体は全く問題ではない。

だからこそ、弱点であるキャラコンを補完し、素早い動きを実現するために、設定やデバイスを特化するということなのだろうか。

「Nacon Revolution Pro Controller 2」のデメリット

スティックが緩すぎる!!

そもそも、NIRUの「エイムは純コンの方がしやすいけど、キャラコンはナコンの方が上だからこっちにしている」というコメント自体は、どこかで見たオリンパスのガーデンで戦っている動画で言っていた。

(以下の動画でも、後半に同じような旨を話している)

なので、それを知っていた人にとっては、この記事は「具体的に何がナコンのキャラコンを良しとしているのか」が分かるというものにすぎない。

が、コントローラーの特色も分からず有名な人の言葉を鵜呑みにして使うのと、自分でしっかり理解した上で取り入れるべき要素だから使うのは、雲泥の差だ。

話を戻して、では、なぜエイムは純コンが上なのか。

おそらくこれも既出の情報だと思うが、ナコンのスティックはめちゃくちゃ緩い

スティックの固さでランキングを作ると、「PS4純コン>>>Xbox純コン>>ナコン」くらいは緩い。(Xbox Eliteコンは、ネジで固さを変えられるため、除外。一応この範囲全てを再現できるとは思う。)

なので、PS4純コンに慣れた状態でナコンを持って射撃練習場に行くと、止まっているボットにすら最初は外しまくる。

もちろん、その分素早い視点移動とキャラ移動の入力ができるため、キャラコンに良いわけだが、大部分の人にとっては、「弾を当てられるようになってからキャラコンを気にする」はずが、その前提のエイムが崩壊してしまう

個人的にはXboxくらいの中間的なスティックが一番良いと思うが、Xboxもまた、背面ボタンとスティック位置に問題を抱えるため、結局背面ボタン付きPS4コンが無難という結論になってしまう。

(僕の「米Amazon PowerA」は、結局L1が勝手に外れるので使っていない。気になる人は下記記事へ)

サイズ、マジででかすぎ。

そして、ナコンのもう一つのデメリットは、サイズがでかすぎることだ。

まず、デフォルトの凸型スティックでエイムすると、スティックの緩さがダイレクトに指に伝わるため、オススメできない。

かと言って、フリークを付けようとすると、このサイトでよくオススメしている「KONTROL FREEK」のシリーズは、爪のサイズが合わず使用不可能

同じ理由でNIRUが使っているフリーク「アンサー FPSスティック 狙」(後に詳しく書く)を使うしかないわけだが、やはり元々のコントローラーがでかく、かつスティックも長くなるので、かなり操作が苦しくなる

僕は、このセッティングでカジュアルに行くも、腰撃ちの感覚があまりにも違いすぎて、慣れるとかの次元ではないと思った。

僕の手はかなり小さめ(17cmクラス)だからしょうがないが、下記の動画でも「指が突っ張る」と言っているので、相当手が大きくないと無理だ。

ちなみに、パッド最上位勢のGenburtenとNIRUは、双方とも手がかなり大きいので、やはりスポーツは、”e”sportsであっても、身体のサイズはある種の才能なのだと思う。

(以下の記事でも述べたが、キーマウも基本手が大きかったり腕が長い方が、低感度を取り回しやすく有利。)

L1,R1・L2,R2ボタンが独特

ものすごく大きなデメリットではないものの、L,R系のボタンの作り方が独特なのも、地味にストレスだった。

まず、L1,R1が無駄に斜めっている。これにより、純コンに慣れている身としては、上部のボタン出だしがちょっと水平になっている所でクリックしてしまう。これはやりやすくはない。

しかも、なんとL1のADSがやっぱりたまに外れる。僕の指の力が弱いことは分かっているが、それでもPS4コンやXbox純コンでは、こんな事は起こらない。

また、L2,R2ボタンの押し返し圧が無駄に強い。僕はL2ボタンでしゃがみ入力をするが、ここまで毎回押すのに力が要ると、やっぱりいいやとなってしまう。

ボタンで言うと、他に特に不満点はない。あ、でも地図を開くタッチパッドが左のシェアボタンにバインドされていたので、専用アプリで変えようとすると、できなかった。

なので、Xboxコンみたいにスティック横のボタンで地図を開かねばならず、これもストレスが高い。

フリーク「狙」レビュー

そして、NIRUが使っているフリーク「アンサー FPSスティック 狙」だが、これ単品はそこまで悪くなかった。

「KONTROL FREEK」シリーズにはない、ほぼ滑り止め加工がなく、若干凹型・ほぼ平らのフリークという感じで、好きな人は好きだと思う。

NIRUが使っているのは左側。フリーク2個ずつと、エイムリング(多数)も付属。

付け方がちょっと独特で、知らないと苦戦するだろうので書いておく。

このフリークは「KONTROL FREEK」シリーズと違い、スティックに爪を引っ掛けるのではなく、ゴム状の本体を被せて固定するタイプになっている。

固定する部分が通常内巻きになっているので、そこを部分的にめくって、スティックの側面に付ける。

そこからフリークを回すと、残りの部分も勝手にスティックに被さる。知らないと最悪破損の原因になってしまうので、覚えておこう。

これらの機構によって、爪で付けるタイプのフリークより、スティック自体の円周も、かなり大きくなった感じになってしまう。

なので慣れないと、「スティック、デカ!!」と感じてなんか使いにくい。

総合的に見てやっぱりKONTROL FREEKの方が良いので、NACONでフリークを使いたい場合以外、特にお世話になることはないだろう。

NIRUが使っていると聞いて検討している人も、ナコンを使うのでなければ、普通にボルテックスやエッジの方がオススメだ。

「Nacon Revolution Pro Controller 2」レビューまとめ

ここまで書いてきたが、まとめるとこうなる。

ナコン自体が強いのではない、ナコンがNIRUに合っていただけだ。

ナコン自体はデカすぎるしスティックが緩すぎる。作り付けに不満が複数ある。

フリークを付けたらもっとデカくなり、普通の人は使用不可能。

PS4の操作感そのままなので、使いやすい人も中にはいるだろう。事実、今日本で最強と言われているチーム「Flora esports」のパッド担当・Shunmiも使っている。

(メンバーのMainyCrazy Racoonに移籍するらしいので、トップを維持できるかは不確定。)

だが、これを買うならSCUFFを買う方が、PS4コンそのままの形でレバー式の背面ボタンが付いてるInfinityがあるので失敗しない。

少しサイズが大きいが、4つパドルが付いていてプロに使用者も多いImpactも、ナコンよりは良さそうだ。(Cheeky・HammerDrillが使用。)

NIRUの設定・デバイス考察の結論

そして、これまで書いてきたように、NIRUの方針は、エイムに自信があるからこその、キャラコン特化設定・コントローラーだ。

デッドゾーン0は下記記事で説明した。

さらに今回分かったこととして、まず、NACONの緩いスティックで視点操作を速め、ムーブメントをやりやすくしている。

また、内蔵背面ボタンのおかげで、実際には可動域にそこまで影響はないにしても、やはりキャラコンがやりやすいという感覚を得ている。

極めつけに、元々大きな手を活かし、大きなナコンに大きなフリークを付けてもなお、素早くスティックを動かすことができるというわけだ。

正直、これを真似できる人はそう多くはないと思う。そもそもパッドでのFPS経験が相当豊富でないと、エイムがやりやすいPS4純コンのスティックを捨てて、ナコンでやろうとは思えないからだ。

なので僕としても、NIRUの真似をしてナコンを買うのはオススメできず、あくまでも自分のやりやすいコントローラー・設定で上達していく方が良いよと言いたい。

というわけで、今回は以上だ。

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