【FPS】マウスパッドの経年劣化に関する考察【Logicool・Artisan・BenQ】

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前回、Artsanのマウスパッド「ハヤテ乙(XSOFT)」のレビュー記事を書くにあたって、改めて、今まで購入してきたマウスパッドの品質をチェックしてみた。

その際分かったことは、マウスパッドは使い込むことによって性能が変化し、滑りやすさ・止めやすさが変わってくるという事だ。

劣化することによって、むしろ相対的に評価を高めるものもあれば、メリットが小さくなるので買い替えが推奨される商品もある。

そこで今回は、数か月使い込んだマウスパッドたちの性能比較を行うことで、頻繁に買い替えたくない人にもオススメできるマウスパッドを紹介できたらと思う。

(個人的には、正直1回買ったらもう買いたくないくらいにはお金を使いたくない笑)

また、常に最高のパフォーマンスを求めるため、数か月ごとに買い替える事を辞さない人も、どの商品にどのような変化が表れるのか、参考になると嬉しい。

それでは始めよう。

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主要マウスパッド・新品時の比較

主要マウスパッド(G640・Artisan零MID・G-SR)の新品時の性能比較は、既に下記記事で行った。

よって、全く同じ表を、ここにも貼っておく。詳しい解説が読みたい人は、リンク先で確認しよう。

 (ちなみに、BenQ Zowie G-SR-SEは、調べてみたところ、ほぼG640と同じと考えていい。G-SR-SEの購入を検討している人も、G640の説明で事足りる。)

G640零MIDG-SR
滑りやすさ(初動)
止まりやすさ

主要マウスパッド・劣化時の変化

ここからは、上述のマウスパッドたちを、少なくとも2,3カ月は使いこんだ状態で、マウス操作してみた印象を箇条書きしてみる。

  • G640:滑りにくくなった(変化小さめ)
  • 零MID:滑りにくくなった(変化大きめ)
  • 理由:汚れや細かいほこりで、操作感がスムーズでなくなったから
  • G-SR:滑りやすくなった
  • 理由:滑りにくさの原因であったクッション性の高い柔らかい生地感がつぶれ、抵抗が大幅に減ったから

どのマウスパッドも、正直劣化するとどれも似たような印象にはなってくる。

しかし、前章の表を見てもらうと分かるが、G640は元々の打点が低い影響で、劣化したとは感じづらい。

次章で再び表形式でまとめるが、むしろ相対的には良マウスパッドになったと言える。

この、パフォーマンスを長期間維持できる耐久性のおかげで、調子が落ちることが少ない点が、安いながらもプロに使用者が多い理由なのかもしれない。

主要マウスパッド・劣化時のスペック比較

この章では、上述の表と同じ形式で、劣化後のマウスパッドのスペックを相対的に比較していく。

この相対的というのが重要で、あくまでもマックスを3、最低を1にしたスペック比較なので、それぞれのマウスパッドの順位付けには使えても、新品時と劣化時の比較には使えないのに注意が必要だ。

(つまり、新品時の数値より上がって見えるマウスパッドも、周りの商品の性能がより下がったため、相対的に高評価になったが、性能自体は劣化している)

このような書き方にした理由は、G-SRの新品が手元にないので、記憶に頼ることしかできず、あやふやな表にはしたくなかったからだ。

ちなみに、G840と弟の零MID・XLのおかげで、新品時のG640と零MIDは再び検証できたのだが、先述の表で概ね正しいと評価する。

では、劣化時のスペック比較に行こう。

G640零MIDG-SR
滑りやすさ(初動)32.5
止まりやすさ1.5

注目すべきは、劣化してくると、G640の方が零MIDより滑りやすくなる事だ。

零MIDはだいぶ滑りにくくなり、コントロール重視になった感覚がある一方で、G640は少し止まりやすくなった程度で、あまり変わらないため、印象が逆転した

よって、滑りやすさを維持したい人はG640を、劣化しても一定以上止まるマウスパッドの方が良いなら、零MIDがオススメだ。

また、G-SRは新品時に比べると滑りやすくはなったが、他2つと比べると、依然としてストッピング重視の操作感が残っている。

ただ、以前よりもミドルクラスに近づいた印象で、コントロール性に惹かれて買った人は残念に感じるかもしれない。

実際、弟は滑らないマウスパッドが好みだが、G-SRが滑るようになってしまったので、ざらざら感が持続する零MIDに変更した。

(劣化とは関係ないが、個人的に巻き癖が取れにくいのもデメリット)

長く使うならどれがオススメ?

零MIDレビュー記事時点ではまだ持っていなかった、XLサイズ。

劣化したという前提でオススメ度順に並べると、零MID>G640>>>G-SRになる。

まず、零とG640はかなり似てくるので、そこまで差はないが、やはり劣化しても零MIDの独特の止めやすさは魅力的で、1位なのは変わらない。

しかし、そもそも値段が違うので、「長く使って大差なくなるなら安いのでいいや」でも良いし、「どうせ長く使うなら少しでも良いのを買おう」でも正解である。

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また、G-SRは劣化すると長所がなくなるだけなのでオススメできない。中途半端に滑るようになってしまった、元コントロール重視のマウスパッド、と言ったカンジ。

ただし、表を見ても分かる通り、相対評価では結局「最もコントロール重視のマウスパッド」である事は変わらず、特にValorantなどストッピングが大事なゲームをする人の、数少ない選択肢であり続けることは確かだ。

おわりに

マウスパッドは、本当は数か月ごとに買い替える方が良いらしく、例えばCrylixは、シデンカイを2,3カ月ごとに新調しているらしい。

だが、普通の人は、何カ月かごとでも5000円とか払うのはイヤだと思うので、劣化も込みで選ぶことができるよう、今回の記事を書いてみた。

何度かオススメしてきたが、零MIDは人によっては使用感がある物の方が使いやすい(僕の弟とか)ので、マジでスゴイ商品だなと思う。

やはり、Rasが長年使ってきたマウスパッドなだけはある。(Rasが定期的に買い替えてるかは知らんけど)

今回は以上だ。

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