【Apex Legends】マウスパッドは「Artisan 零 MID」がオススメな理由を論理的に解説!【最大静止摩擦力・動摩擦力】

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Apex界隈でプロがよく使っているマウスパッドが3つある。

それが、「Logicool G640」「Zowie G-SR」「Artisan 零 MID」だ。

長らく、前の2つを使用していたが、このたび 「Artisan 零 MID」 を取り寄せてみて、これが最強だと確信した。

今回は、その結論に至った理由を話していきたいと思う。

Contents

結論

「Artisan 零 MID」 は“滑りやすく止めやすい”と言われるが、それは正しい。

なぜなら、マウスパッドの固さ・織り方のおかげで、最大静止摩擦力を低く、動摩擦力を高くすることに成功しているからである。

ゆえに、思った所にレティクルを運ぶことが容易になり、エイムが良くなる

次章からは、摩擦力についての考察・他の王道マウスパッドとの比較・以前の記事を抜粋してのエイム論のまとめを行う。

摩擦力についての考察

静止摩擦力とは

静止摩擦力とは、物が止まっている状態で横から力を加えた時に、それに反発する方向に発生する力である。

加える力がある一定の値を越えると、物が動き出すことから分かるように、静止摩擦力には最大値が存在し、それを最大静止摩擦力と言う。

マウスが静止状態の時、マウスを動かそうとする力が最大静止摩擦力を越えると、マウスが滑り始める。

マウスパッドの最大静止摩擦力を決める要素

マウスパッドの最大静止摩擦力、および後で書く動摩擦力を決める要素は、それぞれ一つだけではない。

しかし、これまで複数のマウスパッド(ソフト・ハード含む)や材質の異なる机の上で滑らせてみた経験から、最大静止摩擦力を決める最も大きな要素は、マウスパッドの表面の固さだと考える。

これは、マウスが沈み込む深さが深いほど、静止時に、大げさに言うと壁のようなものがマウスの側面に生まれ、それを越えて滑りだすまでに必要な力が増すからだ。

「Artisan 零 MID」の最大静止摩擦力

「Artisan 零 MID」 の表面は、他の王道ソフトマウスパッド( 「Logicool G640」「Zowie G-SR」 )と比べ、明らかに固く、机の上に薄い布を敷いただけという感覚がある。

よって、マウスの沈み込みも最も小さく、少ない力でマウスの滑り出しを行う事ができるので、印象として「滑りやすい」という判定になる。

動摩擦力とは

動摩擦力とは、物体を地面に沿って動かしている際に常に発生している抵抗力のことであり、値は一定である。(マウスへの圧力を故意に変えたりしない限りは)

物体を動かしている力が動摩擦力と同じか、小さくなると物体は止まる。

よって、マウスを動かしている際、手の力が動摩擦力以下になると、マウスは止まる。

マウスパッドの動摩擦力を決める要素

マウスパッドの動摩擦力を決める要素にも、マウスの固さが多少関係してくる。

しかし、色々実験を重ねた結果、動摩擦力に最も影響を与えるのは、マウスパッドの表面の織り方・その抵抗だと言うことが分かった。

一旦滑り出してしまえば、接触面であるマウスソールとマウスパッド、それぞれの素材、加工によって発生する摩擦力により、滑りの抵抗感・ひいては止めやすさが決まる。

「Artisan 零 MID」の動摩擦力

「Artisan 零 MID」の表面の織り方は非常に特殊で、とてもざらざらしている

なんと、半袖でプレイすると腕が擦れて痛くなってくるので、わざわざ「アームカバー」を買ったほどだ。

(アームカバーは、年中腕とマウスパッドの摩擦感を同じにすることができるので、ガチでやる人にはオススメ。競技エイマーがよく使用しているイメージで、ApexでもRasが使っている。)

そのため、マウスを滑らせている時の抵抗感も強く、止めやすい。

「Artisan 零 MID」の摩擦力まとめ

よって「Artisan 零 MID」は、固さから生まれる低い静止摩擦力より「滑りやすく」、表面のざらざら感から生まれる高い動摩擦力より「止めやすい」マウスパッドである。

本来、物理の世界では最大静止摩擦力より動摩擦力の方が小さいのが一般的だが、 「Artisan 零 MID」は大きい値を小さく、小さい値を大きくしている。

そのため2つの差が少なく、動かしているか否かに関わらず、似たような抵抗感でプレイできるのも、直感的にエイムを合わせやすい一因となっている。

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※1. これらの性質を最大限に引き出すには、公式サイトで注意書きがされている通り、100%テフロンのマウスソールを使用すべきだ。

僕は前記事で紹介した「GPRO X SUPERLIGHT」を使っているので問題ない(公式サイトに「ゼロ添加物PTFE」の表記)が、そうでないマウスソールをご使用の方は、「Tiger」というソールが良さそう。(こちらは未購入なので、各自リサーチをオススメする)

※2. 「Artisan 零 MID」 使用プロは、やはり国内メーカーだけあって、アジアの選手が多い。CR=Ras・Kawase、DTN=Aleluなど。ただし、欧米の選手はスポンサーの関係もあるので、一概に使用率=強さとは言い切れない。

「Logicool G640」「Zowie G-SR」 との比較

「Artisan 零 MID」が滑りやすく止めやすいことが分かった所で、次は具体的にどれくらい滑るのか、止まるのかという所を、他の王道マウスパッドとの比較で紹介していく。

G640零MIDG-SR
滑りやすさ(初動)
止まりやすさ

初動が軽いほど、そして、一旦動かしたマウスを止めやすいほどコントロールしやすいので、両項目とも数字が高い方が優秀である。

「Artisan 零 MID」のメリット①初動の軽さ

ポイントは、G640より零の方が初動が軽いことだ。

この3つは、基本的には止まりやすさに書いてある順番そのままに、スピード↔コントロールタイプと分類して構わない。

しかし、より止めやすい零MIDの方が、G640より初動が軽く、動き出しがスムーズだ。よって、零MIDはG640の上位互換だと言える。

この3つではG640がダントツで安いので、致し方ない部分ではあるが、ガチ勢ならスピード重視の零・コントロールのG-SRどちらかで構わないと思う。

「Artisan 零 MID」のメリット②縦横の滑りが同じ

また、この3つのマウスパッドの中で、零のみ縦横の滑りの差がない

一方で、G640とG-SRは、縦より横の方が少し滑りやすく作られている。(パッドのデフォルト感度は縦が低いし、使用頻度を考えれば横の方が滑るのは自然)

パッドでわざわざ反応曲線を0にして、縦横の感度を合わせる手法は、キーマウの直感的な操作感を再現するためであり、それを地で成立させている零の方が、優秀だと考える。

各マウスパッドの使用感

それぞれの使用感を一言で表すと次のようになる。

  • Logicool G640」→柔らかめで少し沈む。表面ツルツル。可もなく不可もなく。
  • Artisan 零 MID」→固くてざらざらの板の上で滑らせる感じ。
  • G-SR」→ふわふわで分厚い。織り方もしっかりしてて抵抗がある。マウスが布地に包まれてかなり滑りにくい

ちなみに、表面の織り方自体は零が一番ざらざらしているが、G-SRは一つだけめちゃ高級感があって、ふかふかすぎてさすがに滑らない。

これが前章において、最大静止摩擦力・動摩擦力を決める要素は一つだけではないと書いた所以だ。 結局、実際に滑らせてみないと分からない事も多い。

「Artisan 零 MID」はマウスパッド考察の最終形

以前、マウスパッドなしで樹脂製の机でマウスを使うと突然強くなったよ、という記事を公開した。

そして、それをマウスパッド有で実現するために、ハードマウスパッド4つ角ソールのマウスで使用する記事を書いた。

そして、今回「Artisan 零 MID」を試してみて、なんと最初の記事のエイム感覚に、最も近いやり方を見つけることができた。

僕は下記のような記事を書いているように、基本的にはパッドの方が強い人間だ。

しかし、久しぶりに“急激に強くなる”感覚を覚え、キーマウでも2500ハンマー等を複数回出せ、初めて「これなら細かい動きと漁りのしやすさも合わせて、キーマウの方が強いかも?」と思えた。

考えてみれば、樹脂製の机は固さの極致で静止摩擦力が極端に低く、また、ざらざらしているのでそのわりに動摩擦力が高い。これが零MIDによく似ていたのだろう。

前記事のSUPERLIGHTと合わせて、ついに理想的なマウス・マウスパッド環境に出会えたかな、という気がしている。(この構成は、VTuberのファンとして日本でも有名になった、EUプロ・SCARZ所属のrprと同じ)

後は、キーマウエイムの記事にまとめた情報、特にKovaakを使ったトレーニングを地道に積んでいけば、キーマウもかなり上達すると確信している。

(過去記事の紹介ばかりになって申し訳ないが、研究とは、自分のこれまでの軌跡・先人の成果をさらに押し進め、結果誰かにまた引き継がれるものだと思う。)

今は、フリークの記事に追加で紹介した「バトルロイヤル・ナイトフォール」がめちゃ使いやすく、パッド・キーマウどちらに集中するか、悩んでいる状態だ(笑)

おわりに

なんにせよ、今の所僕が読者に伝えられる上達の理論や設定関連の話、パッド・キーマウ双方での工夫は、かなり体系的に伝えられたかなと思う。(Apex _Legendsのタグで全部読める。)

手前味噌にはなるが、もしこの内容が2020年4月、僕がApexを始めた時に読めていれば、断然早く上達できたのは間違いないw

なので、みんな上手いこと利用して、バシバシキルしていってほしいと思う。

僕は、このような一人で研究するタイプの記事を執筆していたり、偉そうに”である・だ口調”を使っていることからも、対人ゲームが向いている性格ではない。

最近色々思うところがあり、これから少しApexから距離を置くが、日々脳は勝手に動いているので、また何かしらきっかけがあるかもしれない。

(そういえば、パッドを練習してダイヤに行けた記事を書くきっかけになったのも、Apexを控えていた時にパッドで無双する夢を見たからだった。夢がヒントになることはめちゃくちゃ多い。)

それか、見る専になって立ち回りとかで気づいた事について書いてみるのもいいかも。

(僕は、こういう「自分にしか作れないもの」に価値を置いているが、実際は、ただプロの設定やデバイス等の情報をまとめただけの記事の方が、ネット上で多くアクセスされている事には気づいている。)

とにかく、書いて初めて理論的に、説得力のある形にまで行く、という側面も強い。トピック関わらずブログはゆっくりと続けていきたいと思う。以上!

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