前回の記事で、反応曲線を0からあえて上げると、パフォーマンスの安定など、様々なメリットが得られる理由を解説した。
しかし、パッド(コントローラー)の感度設定講座は、これで終わりではない。
今回は、カジュアルでハンマー以上の高ダメージを頻繁に出したり、以前プラチナランクの記事で書いたような慎重な立ち回りをしなくても、キルムーブでバンバン攻められるようになった設定について書く。
ここまでやれば、パッドの感度設定は完璧だ。反応曲線の記事や練習ルーティンの記事と合わせて、相手が最も対面したくないプレイヤーを目指そう。
それでは、はじまりはじまり~
結論
- 訓練所で、1倍スコープのボルトSMGやR-99で近距離レレレ射撃がしやすく、かつ、1倍スコープのフラットライン・R301で、一番遠い動く的にそれなりにリコイル射撃ができるような、感度・反応曲線を見つける。
- スコープ倍率エイム感度をONにし、アサルトライフルを持つ。倍率スコープ2・3・4倍を順番に持ち、どれも1倍時と同じような感覚でリコイルできる倍率感度を探す。
- 倍率ごとにスティックの角度を(そこまで)変更せず、安定してダメージを出せるようになる。
- オススメの倍率は、詳細感度で縦横の感度が同じか、ほぼ変わらない人は、2スコ1.2倍、3スコ1.3倍、4スコ1.4倍。6倍以上はスナイパーなので好みが分かれるが、1.6倍。
- 詳細感度で縦横の感度に差をつけている人は、2スコ1.1倍、3スコ1.2倍、4スコ1.3倍。6倍以上はスナイパーなので好みが分かれるが、1.5倍。
※①での感度の見つけ方については、冒頭で紹介した、前回の反応曲線の解説記事も参考になると思う。
※縦と横の感度の差でオススメの倍率を変えているが、後に解説する。
解説
Apexの倍率スコープでは、倍率ごとに感度を設定しない場合、倍率が上がるごとに少しづつ感度が遅くなる仕様になっている。
これはなぜかと言うと、倍率スコープでのぞくと、視野角が低くなるのと同等、それの大げさなバージョンなので、感度が変わらないとめちゃくちゃ速く感じ、プレイに支障が出るからだ。
そこで、見えている範囲と感度の比を一定にする魂胆で、デフォルトで倍率が上がるたび、感度が低くなるよう設定されている。
たしかに、その考え方自体は正しい。しかし、実際に倍率スコープを使ってみると、「少し感度が下がりすぎだな」と思うことが多い。それも、倍率が上がるごとに、かなり遅くなってしまっている。
(細かいリコイル操作が可能なキーマウならあまり感じないが、スティック操作でリコイルする場合、明らかに3倍以上が遅い。)
この状態だと、倍率ごとに増えてしまうリコイルのスティック角度を、別々に覚える必要が出てきて、とてもうっとおしい。
そこで、スコープごとに改めて感度を設定することにより、どの倍率でも、だいたい同じ角度にスティックを倒してリコイルが行えるようにする。
この際、2倍スコープは、SMGとアサルトライフルの両方で使えるが、 アサルトライフルで調整しよう。
なぜかと言うと、コントローラーでSMGに2スコを付けることは、ほぼないからだ。
そもそも、SMGとARでは、1倍スコープ・またはアイアンサイトでの元々のADS感度が違えば、レレレ時の歩行速度も違う。
(例えば、振り向き感度が400DPI・3.0のザ・ミドルセンシの場合、同じ1倍スコープでも、ADS感度はピストル・SMG・ショットガンが2.27で、AR・LMG・スナイパーは1.98。)
なので、SMGは別枠でリコイルやレレレの感覚を覚えたらいい。コントローラーのボルトSMGが特に強いので、それで合わせておけば問題なし。
結論でわざわざSMGでの調整を入れているのは、そのためでもある。(そもそもやりやすい感度の定義が、結論の①だと考えている。)
以上の方針を元に、射撃練習場で試行錯誤を重ねた結果が、結論のオススメ構成である。
規則的に見えるがその通りで、ゲーム内でも倍率を上げるごとに規則的に感度を遅くしているはずなので、論理的にも納得がいく。
2スコ=1.2倍、3スコ=1.3倍、4スコ=1.4倍 (詳細感度で縦横感度の差なしor少なめ)
2スコ=1.1倍、3スコ=1.2倍、4スコ=1.3倍 (詳細感度で縦横感度の差が多い時)
※ちなみに、ピストル(主にウイングマン)に2スコを付けると、当たらなくなるのは有名だ。
EUプロのRPRによると、ウイングマンは1倍HCOGが一番当たるが、試合中ゲットできない可能性があるので、アイアンサイトで練習するとの事。
縦横感度の差で倍率を分けた理由
そして、縦横感度の差で倍率パターンを分けた点に関して説明しよう。
これは基本的には、僕がそれぞれ一般的な値(縦横感度同じはGenburtenのような全く同じ数値の時、差をつけたものは、数字感度を再現した値)で、最も撃ちやすい倍率を探した結果だ。
後付けで考察すると、おそらくリコイル操作時にスティックを倒す角度の慣れに起因している。
縦横の差が全くない場合、スティックを気持ち倒すだけなのに慣れているせいで、多めに倍率をつけてやらないと、反映されない。
数字感度などが特にそうだが、縦横の差をしっかりつけていると、リコイルの時にしっかりスティックを倒すので、少なめの倍率でも機能する。
使用感
倍率スコープの中でも、キーマウ・パッド問わず人気が高いのが、2・3倍スコープだろう。
しかし、倍率感度を設定するまでは、正直2倍までしか扱えていなかった。(パッド一か月でダイヤ挑戦の時は、3倍以上を捨てていた笑)
だが、オススメの感度リストにたどり着いてからというもの、3スコがかなり当たるようになり、2スコも以前より楽にリコイルできるようになった。
しかも、R-301・フラットラインなどのフルオートの武器だけでなく、G7の跳ね上がりも克服し、同じ点に対して継続的に撃つことが可能になり、ダメージがめちゃくちゃ伸びた。
4倍スコープも、以前は触りすらしていなかったが、余裕で扱えるようになり、やはりG7でダメージを稼いでいる。(裏結論:パッドのG7は強い。)
カジュアルでかなりハンマー以上が取れるようになったので、全キャラで2000~3000ハンマーバッジをつけるのも、マスターへ行くまでの練習として狙いたいなと思っている。
学んだこと
前回の反応曲線の記事執筆と合わせて、学んだことがある。
それは、FPSというゲームは、敵との距離(的の大きさ)・腰うちかADSか・使用武器は何か・リコイルの入力・スコープは何倍かなど、状況が刻一刻と変わっていくゲームであり、
それらに対して、一貫して高パフォーマンスを発揮しようと思うと、設定もある程度複雑にならざるを得ない、ということだ。
これが、プロのプレイヤーや専業の配信者など、時間が莫大に取れる人間なら、無理やり全てを身体で覚える、という方針も成立する。
しかし、ほとんどの人は、設定でプラスアルファの工夫をすることで、より少ない時間で結果が得られるよう、工夫していくべきだと思う。
いや、そこも面白味の一つなのかもしれない。
おわりに
今回は、小ネタみたいな感じの記事だが、見た目に反してめちゃ効果が高いので、「配信者が設定していないから」という理由だけでスコープ倍率感度を設定していない人には、ぜひオススメしたい。
僕自身も、Genburtenの感度をそのまま使っていた時は、使用していなかったが、慣れてから自分なりにカスタムするようになって、さらに伸びた感じがする。
最近、タップストレイフ削除の噂にともなって、コントローラーを買う人が増えたようだ。パッド初心者の人は、下記の記事で練習ルーティンをチェックすると、効率よく上達できる。
それではまた次の記事で。