【FPS】キーマウエイム難民に送る”物理的”エイム改善法【Apex Legends】

FPSにおけるエイムとは、ポケモン対戦における種族値のようなものである。

・・・エイムの重要性を強調して伝えたくて、色々比喩を考えてみたが、結局ちょうどいいものが思い浮かばんかった(泣)

とは言え、エイムである。

FPSにおいて、強さとは大きく分けて、“エイム”“立ち回り”の2種類がある。

この両方が上手ければそれに越したことはないが、どちらかが劇的に上手くなれる!という魔法の薬があるとすれば、上級者を含むほとんどの人はエイムを選ぶのではないだろうか。

YouTubeでも様々な上級者たちの「キルモンタージュ」を拝見できるが、上手い人のエイムは、美しい。

相手の動きにピタリと合わせるトラッキング、一瞬で相手のヘッドに合わせるフリック、そしてのぞき込まず(ADSせずに)腰うちで捉えるスナイパーライフル…。

「こんなん数千時間練習してもできる気せんわ!」

というFPS苦手マンたちの声がコメントから聞こえてくる。

しかし、よく考えてみてほしい。

ああいう動画に出てくる人たちも、我々と同じ人間だ。

目は2つだし、指は5本。異常に反射神経が高かったり、視力がものすごく良い人も、いない。(マサイ族でなければ)

じゃあなんでここまで違うプレイングができるのか。

練習時間が違いすぎる?それもあるだろう。

元々才能があった?否定はできない。

でもそれだけじゃないだろう。結局同じ人間なんだから。

僕はこの「圧倒的にプレイが上手い」人達のパフォーマンスの源泉を“物理的”工夫の積み重ねだと仮定した。

彼らは僕達の及びもつかないような数の”実験”をし、その中でもごくわずかの良いものだけを取り入れ、ここまで来た。

じゃあ我々も彼らほどプレイ時間が取れない分、よく考えてたくさんの”実験”をしよう。

ここに書かれている文章は、そんな感じで色々エイムについて考えた人間の、“実験”と”検証”の記録である。

(急ぎの方は、2章からどうぞ)

Contents

1. レッシュ4スタンス理論とつまみ持ち

ある日、こんな動画を見つけた。

この動画は、端的に説明すると、人体の重心の使い方を4つのタイプに分け、それに基づいてマウスやマウスの持ち方を決めようというものだ。

それまで、セールで安くなってた”まあまあ高性能の”マウス(この記事で紹介)をいつもネットサーフィンで使っているような持ち方でFPSをプレイし、全く上手くなれずにガッカリしていたので、これを機に練習時間以外の工夫でエイム強者になれないか研究してみることにした。

このレッシュ4スタンス理論では、重心の位置を人体の「内か外」と「前か後ろ」の計4パターンに分けているのだが、僕は外・前のA2タイプ。コップやつり革は絶対指で持つし、どちらかと言うとガニ股ぎみだから、間違いない。

この事で思い出したのが、僕は昔から変な茶碗の持ち方をする。それが親指と中指・薬指ではさんで、人差し指が茶碗のへりにかかるという持ち方だ。

今思えばこれも自分がA2タイプだったからだと考えれば納得がいく。レッシュ4スタンスは人体だけでなく、手のひらの使い方にも適用されるので、外・前である薬指や小指方面を使うのが得意だというわけだ。

そこで考えたのが、もっと指の先でマウスを操作すれば、精密なエイムができるのでは?という仮説。当時見ていたキルモンタージュにも明らかに指でエイムしてヘッドに当てている動画がいくつかあった。

しかしそれには問題が1つある。マウスがデカすぎる&重すぎるのだ。先述のセールで買ったマウスはRazerのMamba Wireless。エルゴノミクス形状(主にかぶせ持ち用)で横に大きいだけでなく、重さが105gある。

「これでは俺が試したいつまみ持ちができんやんけ!」

という事で、新しいマウスを買った。それがコイツだ。

以前この記事で紹介した、トッププロ御用達のG Pro Wireless、それの有線バージョン。

僕は有線マウスの方が、充電の減りを気にしなくて良いから好きなのと、価格がこっちの方が圧倒的に安いので、こっちにした。

ちなみに、ちゃんと量販店で握ってみて確かな小ささと軽さを実感して購入したので、バッチリだった。

その後家に帰って射撃訓練場で練習したり、カジュアルで戦ってみたりした。軽いし、センサーも正確で良いマウスだ!と思った所まではよかった。

しかし物事はそう簡単にうまくはいかない。

そう、問題はやってみたかった「つまみ持ち」だ。

「なんか思ってたのと違う…」

それもそのはず、今読んでくださっている方もマウスが手元にあればやってみてほしいのだが、マウスを指先で持って指を伸縮させるように動かしても、縦に動かしはしやすいが、横はあんまり関係ない^^;

結局手首を軸にrotateさせるからそりゃそうだ(泣)

実際、プレイ中に上手いことつまみ持ちの利点を活かそうとしたが、リコイル制御の時くらいしか使わないという始末。

これは僕のプレイしているタイトルが「Apex Legends」であるために、あまりヘッドを狙う機会がないという事も災いした。

さらに言うと、ちまたで言われている通りつまみ持ちは長時間プレイしているとしんどい

というわけで、つまみ持ちは僕には合わなかった。


2. 3本指エイムという裏技

とは言え、レッシュ4スタンス理論は有用だ。

これをなんとかマウスの持ち方に応用して革新的な上達曲線を描けないものか…

そうこうしている内にこんな動画を発見。

なに!?3本指エイム??

動画を見るのが面倒な人に説明すると(このブログは動画の引用が多いが、紹介したいだけなので基本文面のみで成り立つ)、この動画の投稿主である「Shomaru7」さんは人差し指を左クリック、中指をローラー、薬指を右クリックに置くというヘンテコな持ち方でめちゃくちゃ強いというプロゲーマーなのである。

「これはさすがにできんわw」

…と、初めは思ったが、そうやって新しい情報を試さずにスルーして、違う世界を知らず損をして過ごしてきた…という実感がないでもない。

渾身のつまみ持ちエイムのアイデアが頓挫し、藁にも縋る思いで試してみると…

「おい!めっちゃキルできるぞwww」

大成功だった。

当時はなんでうまくいったのか、よく分からないまま、霧が晴れたような思いで喜んでいたが、今はなぜか分かる。

この持ち方、特に左右対称のマウスでやると、マウスの中心から手が完全に左右対称になるように被さる。

おそらくこれが肝だ。

というのも、通常の持ち方だと左クリックに人差し指、右クリックに中指が重なるため、マウスに対してどちらかというと手の左半分が多めに被さる。

その左右非対称性によって、手を動かす時に意図した方向と、若干ずれた角度で動かしてしまうのではないだろうか。

昔武井壮が言っていたが、人体は、例えば腕を45度動かしたつもりでも、実際は46度だったりする。

そして、その誤差をなくすにはそれなりの訓練が必要になると。

マウスを操作する時にも同じ種類の誤差が生じることは想像に難くないが、マウスの場合、そもそも傾けて持っているために認識と実際の運動の誤差が生じて当たり前だったということだ。

(まあ、今通常の持ち方と3本指持ちを交互にしてマウスを振っているが、特に変化はないように思える。なのでこの考え方には正直確証はない。)

また、この左右対称性において、もう一つ考察がある。

この持ち方は、通常の持ち方と比べて、マウスの右側面に触れる指が薬指+小指から小指のみになっている。

レッシュ4スタンス理論で考えると、一見マウスを移動させるのに使用する側面の指、それも僕の得意な外側の指が減るのは理にかなっていないように思える。

しかし、実際はマウスの左側面を担当する親指と右側面の小指が対応する関係にあるので、いたずらに指の数を増やしたら良いという話ではないのだ。

やはりそこでも一本ずつの指を使用するという左右対称性が有利に働いているのではないかと思う。

色々考えてみたが、今だにこの持ち方がハマったのかは謎である。

何はともあれこの持ち方はとても僕に合っていたようだ。

ありがとう、Shomaru7さん。


3. ADSを”切り替え”に変更する

その後、実はかなり迷走した。

この辺りの話は記憶が前後していて曖昧だが、早い話色々あって3本指エイムに戻ってきた。

その間試したことは、レッシュ4スタンス理論を超優先して考案した、「右クリック射撃、左クリックADS」手法、そしてその撃ち方をやりやすくする「右クリック中指薬指ダブル、左クリック人差し指」手法の併用である。

ぶっちゃけこのやり方はかなり長く続き、本章のADS理論と次章のマウス再びチェンジ話は、全て上記の撃ち方の間に行った。

とは言え、それらを適用した後結局3本指エイムに戻ってきて、これがベストだと確信しているので↑のやり方は試したい人だけ試してほしい。

(一応興味のある方のために書いておくと、右クリックを射撃にするのはレッシュ4スタンスの得意な指を射撃にするため。そして持ち方は右クリックを頻繁にするのに慣れていないため、自然とこういう形になった。

今でもウイングマンの撃ちやすさだけは、このやり方が最高だったので、人によってはやりやすいのかもしれない。しかし、基本的にはレッシュ4スタンス理論より、長年の「人差し指で左クリックする」という習慣が優ったというのが僕の結論だ。)

実際、人体の使い方のタイプ的にはこのやり方が理論上最も良いのに、3本指の方が強いので分からんものだ。

とにかく、エイムのやり方を決定する際、最後は自分のフィーリングを信じようという事だ。


さて、前置きが長くなったがADSの仕様変更についてだ。

みんなはADSのタイプを“切り替え”“ホールド”のどちらにしているだろうか?

(切り替えは、ボタンを押すたびに腰うちとADSが切り替わる。ホールドはADSのボタンを押している間だけADS状態になる)

これに関しては、深く考えたことのある人は多くないと思う。

僕の設定は長いことFPSをコンシューマー(PS3,PS4)でやってきたのもあり、PCでも当然のように“ホールド”だった。

しかし、現在の僕の見解では、キーマウにおいて正解は”切り替え”である。

…それはなぜか。エイムの経験値効率の問題である。

実はホールドの場合2種類のエイムを鍛えなければならない反面、切り替えでは1種類集中で済む。

というのも、マウスにかかる摩擦力の問題を考えてほしい。

高校物理において、物体にかかる摩擦力は「物体にかかる垂直抗力x摩擦係数」である。

そして、摩擦係数がマウスソールやマウスパッドで決定する一定の数値であるのに対し、垂直抗力は同じく一定のマウスの重さだけでは決まらない。

そう、マウスをクリックする指の圧力だ。(垂直抗力は地面にかかる圧力と常に等しいため)

ホールドでは「ADSボタンを押している間だけのぞきこむ」ので、ADS射撃時に必要なクリックは2か所。一方腰うちはクリック1か所と異なるので、実は2つの摩擦力を使い分ける形で射撃(トラッキングでもフリックでも)することになる。

つまり同じように見えて少し違う感覚の射撃を2種類同時に練習しなければならない。(もちろんそもそも腰うちとADSはデフォルトの感度が違うという事も考慮すべきだが)

その一方で、切り替え方式ではADSする際にポンとワンクリックするだけで、その後のエイム工程は、摩擦の部分のみで言うと腰うち時と全く同じなのである。

腰うちとADSのマウス感覚が全く同じ。これは想像よりもbiggerな恩恵がある。

なぜなら我々は腰うちとADSの使い分けに関して、「感度の違い」のみにしか神経を払わなくて済むからだ。

まあ、やってみる方が話は早い。

ホールドでずっとやってきた人々は、切り替え方式のエイムのしやすさに驚愕するだろう。

また、この方式にはエビデンスがある。

僕はこの事に気づいてからプロゲーマーを始めとして、強い人の配信をADSに着目して見るようになった。

そこで分かったのは少なくともRas(Apex現世界最強プレイヤー)、Selly(Apex世界大会MVP)、そしてFunFPSApexランク世界1位常連)という名だたるメンバーが、ほぼ間違いなく切り替え方式を採用しているという事だ。

(反例を言うと、有名ストリーマーのShroudは切り替えからホールドに転向した)

自分が切り替え方式にすると、同じく切り替えの人達の配信画面を見ると気づきやすい。

特に、頻繁に切り替えるのが面倒なのもあって、ADSをあまり解除せずにそのままぐるりと見回すことが多いのだ。

という事で、Apexで“最強”レベルにいる人たちも切り替え方式を採用しているという事があり、これに関しては自信を持ってオススメしたい。

(個人的にはこの記事の2大目玉が”3本指”と”切り替え”だ)


4. マウスを自分に合ったものに変える

色々エイムについて研究していると、常について回る問題がある。

それは、「今のマウスが果たして最適なのか?」という疑問である。

僕の場合、上記のGPro有線を3か月ほど使い、一つの結論にたどり着いた。

それは「マウスが薄すぎる!」という問題だ。

それもそのはず、本来つまみ持ちエイムをしたいがために買った商品だが、結局レッシュ4スタンスや3本指エイムの方がやりやすいと気づき、であればそれらと相性の良いつかみ持ち(基本かぶせ持ちに近いが指が少し浮いている持ち方)をするために手に合ったマウスを選ぶ方が理にかなっている。

とは言え、元々このPro有線の時点で店頭でかなりしっくりきて購入したのもあり、手の小さい僕の理想にはかなり近かった。

ただ一つの問題は、つかみ持ちの時、微妙にマウスが薄いせいで手のひらにマウスがついたりつかなかったりして安定性に欠ける、という事だ。

よって選ぶマウスは高さのみ今より長いモデルにするのが最適。

元々Apex界隈で一番憧れているプレイヤーがSellyだという事もあり、同じマウスを購入した。

それがコチラ。

店頭で試し持ちをできる場所がないので、仕方なく長さの数値など公式サイトの情報のみで買ったが、結論から言うと素晴らしすぎるマウスだった!

BenQのZowie(ザウイー)というマウスのシリーズは、日本ではあまりシェアが高くないようだが、実は先ほど挙げた猛者の1人、FunFPSもこのZowieのエルゴノミクスマウス(Zowie EC2-A)を採用している。(海外の強者プレイヤーが使用しているイメージが強い。)

ブランド内のどのモデルも9000円と、高性能の売れ筋ワイヤレスマウス(G Pro WirelessやViper Ultimate)と比べれば1万円以内で入手できるのもポイントが高いので、有線でも良いという方はぜひZowieも選択肢として検討してほしい。

さて、先ほどの「マウス薄い問題」からのZA13-Bだったが、懸念事項だった手のひらはしっかりとマウスのおしりにくっつき、安定したエイムができるようになった。

このように、マウスを変える時は店に行って触ってみる、という事が一番重要だが、それ以上に「今のマウスのどこに満足していて、どこを変更したいか」という点をしっかり考えれば、必ずしも触らなければならないという事ではないという事が分かった。


5. 感度を調整する

ここで、FPS関連のコラムで必ず触れられる“感度”について言及しておきたい。

僕は長い間、「振り向きがしやすい感度」で腰だめを決め、その0.7,8倍の感度をADS感度としてきた。

しかし、このタイミングで次の章の「練習」をするようになってから、「感度が高いのではないか?」と考えるようになった。(この違和感が重要。)

そこで、腰だめを「振り向きがベストな感度より、3~4cm長くなるように」設定し、ADSは直感的に扱えるよう、「目をつぶって撃ってちょうどフリックできる」感度に変更した。

これがかなり刺さり、実験により少しずつ改善してきたエイムにさらにブーストがかかった。

この経験により、「感度は違和感を感じた時点で卒業の合図。自分に合った(感覚的に使いやすい)ものに変更しよう」という教訓を得、一旦エイムの研究についてはひと段落を迎えた、という感じだ。

今現在は、この記事で紹介してきた“3本指持ち”“ADS切り替え”“自分に合ったマウス”“自分に合った感度”の4つを駆使して、練習をしている。(第1章って必要?という声があるかもしれないが、レッシュ4スタンスに言及している章が多く、紹介のため残した)

おまけ的な要素にはなるが、練習するにおいて一番良かった方法も、最終章にて記したい。

Ex. 射撃練習場での1on1

見出しを見て即帰はやめて頂きたい(笑)

このやり方、フレンドのいる方は試したことのある方も多いだろうが、戦闘という一点において、やはりかなりタメになる。

というのも、しっかり計ったことはないが、Apexのプレイ中は相当意識してキルムーブをしない限りは、戦っているより漁ったりエリアを移動している時間の方が長い

その一方でこのやり方だとプレイ時間のほとんどが戦闘時間になるので、やはり時間効率的に見て圧倒的に有利だ。

もちろん1対1なので、本番の3対3や漁夫が来る状況でないと学べないことも多い。

とは言え、この記事を見ている方はエイムに自信がない人ばかりだと思うので、まずは1対1の勝率を上げるべく、“戦闘総時間”を上げるつもりでやってみてほしい。

オススメは、中距離以上のエイム向上のためあえて難しいウイングマンで撃ち合い、どちらかの体力が多少減った時点で近距離まで詰め、サブマシンガンでとどめを刺す練習だ。

おわりに

ちなみに、マウスとコントローラーの両方でずっとプラチナから上がれなかった僕だが、本記事でやってきた”実験”の結果、ダイヤ帯相当の強さを持つフレンドにも1対1では互角以上に戦えるようになった。

もちろん立ち回り自体は以前のままなので、これですぐダイヤ!とはいかないかもしれないが、攻撃有利のApexにおいてエイムや1対1に自信が出てきたという事自体が、立ち回りにも良い影響を及ぼすと確信している。

というわけで、よければこの記事の内容を参考にして、自分なりのエイム理論を組み上げてほしい。好きなことにおいて日々進化していく過程は、控えめに言ってとてもエキサイティングだ。

読者諸賢の良いゲームライフを願って、この記事を締めさせていただく。

おまけ・Sellyのヤバすぎるエイム動画

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