今日はパッドについて、どのコントローラーが強いor使いやすいの?というランキングを作ろうと思う。
Apexには、PS4版、Xbox版、PC版、Switch版ある。そして、コンシューマー機ではそれぞれ専用のコントローラーとメーカー製のコントローラー(HORIとか)が使える。PCではそれらほぼ全てのコントローラーが使用可能だ。
よって、みんなが気になってくるのは「コントローラーごとの特性(メリット・デメリット)」。自分の使っているのとは違う種類のコントローラーを使った方が強い気がする、というのは、人間の性だからだ。
そこで今回は、PS4コン、Xboxコン、XboxEliteコン、Switchプロコンを所有している私が、それぞれのレビューを行う。(NACON2とXbox PowerAは別記事に書いたので、リンクを貼る。)
特にPC勢でパッドに転向したいが、どのコントローラーを買えばいいのか分からない人や、コンシューマー出身だが自分が使ってきたものとは別のハードのコントローラーに興味がある方など、参考になれば嬉しい。
また、Apex Legendsに関わらず、各ハードのコントローラーの使用感が知りたい方にも、分かりやすく説明していきたい。
それでは始めよう。
※コントローラーの使用感、大きさについての記述は、僕の手の大きさが中指~手首まで17cm、ほとんど女性程度であることを考慮して読んでほしい。
第6位:任天堂Switch プロコントローラー
メリット①Switchユーザーの使い慣れた形状
コントローラーは、マウス以上に使い慣れてるかどうかで上手さが全く変わってくるデバイスだと思っている。
特に、『スプラトゥーン』シリーズで鳴らしたプレイヤーはフィットする可能性がある。
ちなみに、ZL,ZRボタン(PS4で言うL2R2)ボタンは、純正コン中最も浅い。
メリット②ジャイロ機能
最近Apex界隈で若干話題になっている感のあるジャイロ機能。
オンにしてプレイしてみたが、まずジャイロをオンにしただけでパッドとしての操作感が全く別のものになる。
(設定はこの記事を参照)
当然向き不向きはあるだろうが、上でも書いた通り、スプラでジャイロに慣れてる人が無双できる可能性がある。
実際、パッド+ジャイロにしてからの『はんじょう』氏はダイヤ帯でも1on1で負けなしだ。(動画はコチラ)
ぜひチャレンジしてみてほしい。
デメリット①プロコンのみボタン配置が違う
PS4コンでいう〇ボタンがA、☓ボタンがBであることを考えると、実はプロコンのみボタン配置が違う。
例えば、PS4コンでプレイしていてXboxコンに切り替えようと思えば、コントローラーを差し替えればいいだけだが、プロコンに替える場合、ABとXYのゲーム内設定を逆にしなければならない。
これを解決するためには、Steamのコントローラー設定で元から逆にすれば良いわけだが、他のゲームをプロコンでする時に上手くいくのが分からないし、そもそもわざわざボタン設定を変えておくのも面倒といえば面倒。
デメリット②PCゲーは一番やりにくい
たしかにSteamでプロコンが設定できるようになったはなったが、XboxコンやPS4コンがあれば、わざわざプロコンでPCゲーをする人はいないだろう。
先述のボタン配置の問題もあり、Apexでジャイロを使いたい人以外にとって、基本的にはSwitchをプレイするためのコントローラー、という認識でいいと思う。
第5位:Xbox One 純正コントローラー
メリット①コントローラーの形
完全に個人差の問題になるが、Xboxのコントローラーの形が好きな人はいるだろう。
PS4コンが立体的とすると、こちらは平面。よく「外国人向けに作られているから日本人には大きすぎる」と言われるが、そうでもない。
握った感じSwitchのプロコンにかなり似ているが、プロコンに比べると中指から小指で握る、コントローラーの足の部分が太め。
また、スティックが細いので、そこも好き嫌いが分かれる。
L2R2(正式名称はLTRT)は名前の通りトリガー式で、かなり深め。
メリット②PCゲーとの互換性
PCゲーと言えばWindows、Windowsと言えばXboxアプリ標準装備。
最近はSwitchのプロコンもSteamに登録できるが、やはりキーバインドの設定が必要になることが多い。
特にSteamでゲームをする際に、たいがいのゲームがパッドはXboxコンでプレイすることを念頭に置いて作られている。
なので、FPSやApexだけでなく、概してPCでゲームをやるよ、という人は1台持っておきたいところ。
デメリット①左スティックが上で十字キーが下
慣れの問題で解決できると思われるだろうが、そうでもない。
なぜかというと、Apex Legendsにおいて十字キーは特に回復とグレネードのボタン。
PS4ではスティックを親指で入力しながらも、人差し指で十字キーを押すことができたが、Xboxコンではそれができない。
親指で十字キーを操作しながら人差し指でスティックを動かすのは、明らかにPS4コンより難易度が上がるわけで、かといっていちいち親指を使い分けるのは、PS4より弱い。
よってデメリットに。
デメリット②フリークは専用サイズ
実はPS4コンとSwitchプロコンのフリークのサイズは同じ。
一方で、上述の通り、Xboxコンのスティックは細めなので、Xbox専用のフリークを買う必要がある。
爪の部分のサイズが違うだけで、使用感は全く一緒だが、同じようなものを別途購入しなければならないという手間・金銭面により、デメリットに。
ちなみに、フリークのレビュー記事は以下。
デメリット③日本の主流ハード非対応
これはメリット③と逆の話になるが、PCゲーがほぼなんでもプレイできる代わりに、日本で主流のPS4やSwitchのゲームは当然プレイできない。
まあゲームハード本体を買えば少なくともコントローラーは1つ付いてくるので、そこまで問題ではないが。
「FPSで強いコントローラーを買うついでに、PS4で友達とゲームやろう」はできないよ、といった程度。
デメリット④ボタンの引っかかりがある
Amazonのレビューにもたまに見られるが、実はA,B,X,Yボタンに多少の引っかかりがある。(プレイするのに支障はあんまりないが、たまにキュッキュッというやな音がする)
実際僕が購入してプレイを始め、数時間後にはこの症状が出始めた。
なので、特に神経質な人にはオススメしづらいコントローラーだと言える。
第4位:Xbox Eliteコントローラー シリーズ2
メリット①背面ボタン(背面パッド)が使える
まず、最も大きいメリットである、背面ボタン。
このエリートコンでは、左右2個ずつの背面ボタンが自由に着脱可能で、それぞれ握った時に中指と薬指の部分にちょうど当たる位置になっている。
普段のボタン配置とは別に合計4種類のボタンを、親指を動かすことなしに押すことができる、という時点でかなり強そうに聞こえる。
実際、北米プロチームTSMのSnip3Downは、「武器切り替え等、数少ないボタンしか親指で押しておらず、特に戦闘中はほとんどスティックと背面ボタンのみでプレイしている」と公言している。
コントローラーの設定は、Windowsの「Xboxアクセサリー」で自由に行えるので、ぜひ自分に合った背面ボタンの設定を探してみてほしい。
メリット②スティックの形が4種類ある
このエリートコンのもう1つの目玉要素が、様々な形状のスティックを使えること。
内容は
- 通常のXboxコンと同じスティック
- 長さのみ2.5倍程度にした長スティック
- 長さは同じだが指との接地面積を1回り半くらい大きくした平べったいスティック
- 長さは同じだがドーム状で指紋のような滑り止めがついているスティック
の、計4種類。
内①と③は2本ずつ入っているので、右左スティックの両方にもつけられる。
また、Xboxコンのスティックとてっぺんの形状が同じ①と②は、Xboxコン用フリーク(長いの短いの)もつけられるので、かなりバリエーションが広がる。
個人的に色々試した中だと、特に精密な操作がしたい人には長スティックに短いフリークをつけるパターン、フリークをつけない人には単に平べったいスティックを使うパターンがオススメだ。(指に触れる部分が増え、よりコントロールしやすい)
メリット③スティックの固さが変えられる
画像下の部品でスティックを外した後の軸部分をクルクルすることによって、スティックの倒す際の固さを無段階で変えることができる。
だいたい一番固くすればPS4コンくらいになるし、一番緩くすればNACON並みかそれより緩いくらいだ。
段階がないので神経質な人はわずかな違いが気になってしまう。部品の先端を引っ掛ける十字型の角度を参考に、自分の基準を作ると良い。
デメリット①かなり重い
一見コントローラーの重量は、あまりプレイに関係がないような気がする。
パッド勢はプレイ時に手を太ももの上に置いているか、机の上に置いている人が大半で、あまりコントローラーの重さは感じないように思えるからだ。
僕は前者の太もも派だが、実際に長時間エリートコンでプレイしてみて、コントローラーは軽い方が良いと痛感した。(エリートコンの重量は体感でPS4コンの2.5倍、Xboxコンの2倍、Switchプロコンの1.3倍程度)
説明は難しいが、僕達は自分が思っているより、スティックを倒したりボタンを押すこと以外にも、持っているコントローラーを微妙に動かして、操作を調整している部分があるのかもしれない。
とにかく、重いコントローラーは疲れやすいし、その結果、ずしっとしたコントローラーを固定して指だけで操作している感覚になりやすい。
デメリット②値段が高い
プロコンは、「追加機能等が欲しい人のみ購入する上位機種」。仕方ないと言えば仕方ないが、やはり高い。定価で2万円程度。
僕は運よく1日使ったのみの中古を1万2,3000円程度で入手することができたが、それでも高いことに変わりはない。
もちろん前述の通り、XboxコンはWindowsでゲームをプレイするのに最高のコントローラーなので、例え合わなかったとしても、使い道はある。
しかし逆に言うとPCで他のゲームを特にしない人にとって、「Apexや他のFPSで強くなるだけに、このお値段か…リスクが高すぎる」と思ってしまうのは無理もない。
第3位:Nacon Revolution Pro Controller 2
別記事リンク
有名ApexプレイヤーのNIRUが使用。詳細は以下の記事で。
選出理由は、PS4コンと感度設定の反映が同じ事と、背面ボタンがあるから。
しかし、手が大きい人向け。合う人が使えばキャラコンも強い。
第2位:PowerA Enhanced Wired Controller
別記事リンク
アメリカのAmazonで買える、背面ボタン付きXboxコントローラー。詳細は下記記事にて。
選出理由は、Xboxコンと遜色ない使用感で数字感度と相性が良いのと、背面ボタンがあるから。
第1位:PS4純正コントローラー
※以下の背面ボタンを装着すると仮定。
メリット①多くの人が慣れ親しんだ形
上の方でもチラッと書いたが、コントローラーは使い慣れているものの方が絶対に良い。
マウスは合っているものに替えた瞬間エイムがバチっと合ったりするが、そういう現象はコントローラーではほとんどない。
これは、マウスが直感的にエイムを合わせるデバイスなので、形や摩擦係数が合うと、思った位置にレティクルを置くことが容易になるのに対し、
コントローラーは詳細感度等で細かく設定できるようになっているが、結局デバイスの形、重さ、スティックの抵抗、そのような値が不変である以上、デバイスそのものに慣れるというプロセスが必要なためだ。
スマブラSPのプロプレイヤー達の多くが、GCコンを愛用するという事実をご存じだろうか。
これも、スマブラDX以降全てのシリーズ作品(3DS以外)をGCコンでプレイしてきた経験をSPに流用したいためだ。
しかし、じゃあこの1位は単にコントローラーにおける総プレイ時間が長い人が多いから、ということだけが理由なのか。そうではない。
メリット②日本人向きのフォルム
Xboxコンの項で「海外向きだからデカすぎるかというと、そうでもない」と書いた。
たしかにその通りだ。
ただ、Xboxコンをある程度使い、久々にPS4コンに戻ってくると、そのフィット感に驚愕する。
やはり日本のSONYが作ったデバイスだ。立体的な形、足の太さ、LRボタンの位置。全てが計算し尽くされている。(Xboxコンでも書いたが、L2R2ボタンがかなり深い所は、賛否が分かれるかもしれない)
もちろんデメリットはあるし、それは後述する。しかし、総合的に見て良いコントローラーだ。
(その後Xboxコンを改めて握ってみると、やっぱりデカすぎるとは思わない。ただ、PS4ほどフィットしないのも事実だ。
ここは冒頭に書いたように僕の手の大きさが女性並みだと言うことも加味して聞いてほしい)
実際、Apexパッド界隈の有名YouTuber・競技者にも、PS4純正コン使用者は多い。海外勢でも、パッド世界最強のGenburtenですらPS4コンだ。(データをまとめた↓)
デメリット①操作性が重たい
これがPS4コンの最大のデメリットだと思っているのだが、なんか動作が重たい。
その理由の大部分は、スティックの抵抗が大きく、動かしにくいことにあると考えている。
フリークをつけた状態だと、詳細設定で水平感度をマックスにしても、まだ遅い。少なくとも混戦に対応できるほどのスピードは出せない。
ただ、これはメリットに転じることもある。
パッドはエイムアシストの恩恵もあり、一度弾が当たりだすと連続して大ダメージを出すことができることがある。
動作が重いということは視点が動きにくいということなので、そのような時に視点がぶっ飛ばず、敵に弾を当て続けやすいという性質もある。
また、特にパッド初心者はXboxコン等だと余計視点調整が難しいかもしれず、そのような観点から入門用のパッドであるという見方もできる。
デメリット②若干の個体差がある
反応曲線にもよるが、視界が勝手に動かないデッドゾーンの数字は、けっこう個体差が大きい。
参考程度だが、反応曲線0・デッドゾーン3でたいがい動かないなら、かなり良い個体。
反応曲線中程度(4,5)でデッドゾーン5で全く動かなくても、全然使える。
ジェットブラックとマグマ・レッドが人気らしい。
僕は本格的に使い始めてからは、マグマ・レッド→ミッドナイト・ブルー。PS4本体でもジェットブラックとグレイシャー・ホワイトを使っていた。
おわりに
今回は、ゲームのコントローラーを選ぶのに、少しでも助けになれないかという気持ちで記事を書いた。
ことにApex LegendsのPC版で、上記全てのコントローラーをある程度使ってから書いたので、感想等は信頼してほしい。
今後も参考になる記事を書けるよう頑張りたい。ではまた。
【編集後記】
パッド(コントローラー)を使用して、ダイヤランクに行くことができた。
その際の練習方法等、詳細に説明した記事を公開したので、ぜひチェックしてみてほしい。