先日、1か月でダイヤ帯に上がれたKovaakのルーティンを公開した。
ただ、キーマウだけでなく、FPSゲームの基礎を固めるためには、このKovaakをやる上で、常に意識しておかなければならない項目がある。
それが、「目の使い方」である。
FPS上級者は、初心者と目の使い方が完全に違う。そして、それができる事と敵に弾が当てられる事は、ほぼ同義である。
だからこそ、パッドでもキーマウでも高いパフォーマンスを出せる選手が存在するのだ。(入力デバイスが変わっても目の使い方は変わらない)
もちろんエイムの挙動をマッスルメモリーに叩き込む工程は必要だが、キーマウでは上述の記事で、コントローラーでは以下の記事で、既にルーティンを説明した。
よって、この「目の使い方」を習得することで、真の意味で、上級者と同じように見て同じようにエイムすることができるようになる。
それではやっていこう。
結論
Kovaakをプレイする時は、レティクルではなく敵の動きに目の焦点を合わせる意識を常に持つ。
それが上級者が当たり前にやっている「エイムのコツ」である。
パッド勢も、目の使い方を習得するために、マウスで良いので短期間Kovaakをすると良い。
レティクルではなく敵を見る理由
先日、このような記事を発見した。
これは引用の引用になってしまうわけだが、冒頭のコチラが非常に的を射ている。
(元記事はクレー射撃についての記事。)
何か目標物を決め(壁に掛った時計の中心でもよい)それを凝視したまま、つまり時計の中心にピントをあわせ、
数メートル離れたところから人差し指の先を素早く時計の中心に移動させる。
いとも簡単に両者は一致するはずである。
ところが指先にピントをあわせて同じ動作をすると、簡単にはいかない。
時計の中心がクレーで指先が照星とすれば、照星を見てクレーを追うことが如何に不利なことかがわかる。
つまり、“見る”のはクレーであって、照星は”見える”ものである。
言い方を変えると、視野のなかにあればよい、ということ。
上級者は、照星が見えてはいるが、見てはいない。
この目の遣い方を心得ておくべきだろう。
これを読んだ時に、ハッとした。
上級者と初心者は、そもそも目の使い方が違うのだ。
僕達が普段キルクリップで見ているようなゴツいエイムは、明らかに敵に焦点を合わせることで生まれたものであって、レティクルに焦点を合わせてはいない。
よって、初心者はエイムの際に「敵を見つめる、敵の動きに集中する」ことを癖づけないといけない。
エイム練習から「目の使い方」を意識する
しかし、初めからApex内でそれをしようとすると、戦闘に意識が持っていかれ、いつもの見方に戻ってしまう。
それは、悪く言うと、「レティクルを見る癖を強化してしまう」ことでもある。
なので、まずはエイム練習の段階(キーマウプレイヤーはKovaak)で、目の使い方を意識し続ける。
これも経験上、1か月も経たない間に癖になり、命中率も安定するようになる。
逆に言うと、Kovaakの記事に書いた最難関種目「Close Mid AD LFS Dodge」なんかは、コレができていないと満足に追えない。
その意味では、良い試金石になる。(以下のツイートのようなエイムを目指す)
パッド勢も「目の使い方」が必要
また、この「目の使い方」は、当然コントローラーを使う際も必要になる。
Genburten・Chensou Ozisan・NIRUなんかは、パッドでもキーマウでも上手い選手だが、当然この「目の使い方」を誰よりもマスターしている。
僕がパッドでソロダイヤに行ったり、キーマウでダイヤ帯でも盛れているのも、この「目の使い方」の効力が大きい。
(見つけてから結構経つので、今は当たり前になっていて、何割がコレのおかげなのかは分からない。)
ゆえに、パッドプレイヤーも、練習の時から「目の使い方」を意識する必要がある。
ただ、コントローラー勢は基本的に射撃練習場でルーティンを組むのを推奨しており、Kovaakは効果があるのか未だ不明だ。
(アシストなしのKovaakが上手くなればアシストありのApexでめちゃ強いだろう、という論もあるが、有名プレイヤーでやっている声は聞かない。秘密にしているのか?
ただ、少なくともGenburtenは射撃場で1・2時間遠くの的に撃ち続けるルーティンをやっているので、Kovaakはやっていないはず。以下の動画のような例もあるが…)
ちなみに、キーマウ・パッド関わらず、「Apex Aim Trainer」は推奨しない理由を、以下の記事にて説明した。
一応今の所、パッドプレイヤーも短期間「目の使い方」を意識して、マウスでもKovaakをやっておけば、確実にプラスになると言っておこう。
僕も、キーマウに本格的に戻ってから、この「目の使い方」を習得したが、たまにコントローラーを使っても、(Kovaakをやっていなかった)以前よりむしろ強いくらいだ。
おわりに
今回の「目の使い方」を意識しながらKovaakを続けることによって、キーマウは確実に上手くなるし、パッド勢も前よりキルできるようになる。
この記事は、拙著『プラチナ帯で盛れない人へ送る「根本的」上達法』を中心として書かれた、Tips集の一つだ。
この目の使い方を含む「FPSの基礎力」を、何故固めなければならないのか、気になる人は以下の記事をチェックしてみよう。
今回は以上だ。